睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

「ハイジ」シュピリ(2回目)

山に行くときなどは、各地の道の駅や高速のサービスエリアに寄ったりするのが楽しみだ。

地元の銘菓や特産の野菜を買ったりするのが好きなのだ。

例えば秋に谷川岳に行ったりすれば、G県が誇る幻のりんご「ぐんま名月」を購入したりする。隣のストロベリー王国に行けば、餃子やかんぴょうを買ったり、長野方面ではそばやみすず飴、山梨方面ではほうとう信玄餅を購入。

地元感があるものがいろいろ揃っていて、購入欲がそそられるのだ。女は買い物とおしゃべりが好き!

 

そんな道の駅やサービスエリアには、お土産や野菜直売所に加えて、結構な割合で焼きたてパン店があることが多い。

パンなら地元でも売っているので、わざわざ旅先で買う必要性をあまり感じないので、私はあまり利用しない。たまに朝食として買うことがあるくらい。

しかし、一緒に山に行くことの多いノムさんパン屋が大好き。「このパンおいしそう」と言って、買って帰ったりしている。

 

他の友人にも「パン、買って帰っちゃう」という人は割と多い。

そして、ノムさんをはじめとした「焼きたてパンを旅先で買う派」は概ね口を揃えてこういう。

固いドイツパンが好き

「しっかりしていて満足する」「かめばかむほど味が出る」などと、するめに対するかのような感想を言い合い、「やっぱそうだよねー」「わたしもー」と共感し合っているのだ。

いやいやいや。

私は共感できない。

パンは白くて柔らかいものが、上等でおいしくて最高なのだ。

だって、ハイジがそう言っていたから!

黒パンは固くてペーターのおばあさんは食べられないんだから!

 

「ハイジ」のこのエピソードは、「クララが立った!」と共に、私の世代ではみんな知っていると思う。

ハイジの友人、ペーターのおばあさんは固い黒パンをかむことが大変であまり食べられず、いつも「あたしにゃかたすぎて」と言っていた。

それを知っていたハイジはフランクフルト(都会)のクララの家で、おばあさんへのお土産にしようと、毎日せっせと白パンをためていたのだ。

いろいろあって、フランクフルトから山に帰るとき、ハイジはカゴいっぱいの白パンをおばあさんへのお土産に持って帰る。(ハイジがため込んだ白パンロッテンマイヤーさんに見つかって捨てられてしまったので、持って帰った白パンはクララがくれた新しいもの)

おばあさんは「まあ、おまえ、まあ、おまえってば!こんなありがたいものを持ってきてくれて!」と大喜び。さらに「だけど、何よりありがたいのは、おまえのいることよ!」とハイジの髪やほほをなでるのだ。

 

ハイジは本当に良い子だ!

ハイジのアニメをみた私は「ハイジのようにお年寄りにはやわらかい白パンをあげるような子どもになろう」と感動の涙をぬぐいつつ、強く決意したのだった。

そして、私の頭の中には、黒パン=固くてまずいもの 白パン=柔らかくて高価なもの という図式が完全にインプットされてしまった。

食卓にヤ●ザキのロールパン(8個くらいが袋に入っているやつ)が登場するたびに、「白パンが食べられる私って幸せだ…」と自らの幸せをかみしめていた。(このパンがアニメの「白パン」のビジュアルに似ていた)

しかし、不思議なことに、自分の身の回りでは「黒パン」を見かけない。食パンも菓子パン(チョココロネとか2色パンとか、当時は甘い系のパンがメインだった)も、みんな中身は白くてやわらかい白パンだった。

多分、ハイジは昔の話なので現代は固くてまずい黒パンは無くなってしまったのだろう、と自分を納得させていたときに、給食の献立に発見してしまったのだ。

黒糖パン

これだ!

これが黒パンなんだ!

今は白パンが主流だが、かつての貧しい時代を子ども達に忘れさせないように、給食という場では、かの黒パンを出しているのだ。

いうなれば、時々、給食に麦飯が出される日があったようなものだ。(大根飯はさすがにやりすぎなので、麦飯くらいなら、と教育的配慮で提供されていると当時は思っていた。正しいかどうかは知らない。ちなみに私は「おしん」も視聴している)

 

初めて目にした黒パンを、私はおそるおそる手でちぎってみた。

普通にちぎれた。

ちぎった黒パンをそっと口にしてみる。

こころなしか、いつものコッペパンよりも固い気がする。

これが、おばあさんが固くて食べられてないと言っていた黒パン…!!

私は健康で歯も丈夫だから普通に食べられる。健康と若さに感謝しつつ食べる。

周りの同級生たちは「黒糖パンは甘いからおいしい」などと言っている。

君たちは、これが高齢者には固くて食べられないパンだということを知らないから、そんなことを言えるのだ、と心の中だけで猛反発していた。

 

バカめ…。

当時の自分の胸ぐらをつかんで「それは黒パンじゃない!」とぐらぐらと揺さぶりたい気持ちでいっぱいだ。全然固くなかったではないか!

しかし、子どもの思い込みは強いもので、若干の疑問がよぎりはしたものの、本当にそう信じていたのだ。だって、まわりに黒パンがそれしか無かったから!

この間違いに気づいたのはいつくらいだったか…。

少なくとも自分でお金を稼ぐようになってからだ。

どこだったか記憶は曖昧だが、確か、ちょっとしゃれたレストランとかで、パンを選択した時に「おいしいけど、固いなー」と思い、ふと気づいたのだ。(ちなみに、ご飯かパンを選べるときにはだいたいご飯を選ぶ。あまりお腹が空いていない時に、たまーにパンを選択する)

この固さ!もしやこれが、黒パンなのでは…。

これかー。エウリカー!

明らかに給食の黒糖パンとは違う味と見た目に、長年の間違いを指摘され、非常にもの悲しい気持ちになった。

ちなみに、黒パンはライ麦で作るから黒いらしい。小麦粉で作ると白パン

 

長いこと黒パンを間違えていたことは判明したが、私は今でも忠実に「黒パン=固くてまずい」を信じている。

それなので、やはり、パンを買うときは、白くて柔らかいパンを選択する。

私の中では「ヤ●ザキ ダ●ルソフト」が最高級品だ。だって、耳までやわらかいのだ!

私は「食パンの耳が好き」という人種とはわかりあえない。

(ちなみに、私の感触では「ドイツパンが好き」人種=「食パンの耳が好き」人種 だ。統計は取っていないが、多分正しい)

しかし、一度、本場のドイツパンをがっつり食べてみたいな、とも思うのだ。

私の歯が丈夫なうちに、ドイツに行ってみたいものだ。

そして、牛乳(本格的にするならヤギ乳)に浸しながら、やっぱりおばあさんには食べにくいパンだなあ、と実感したい。

あ、本場のチーズもたべてみたいし、本当のアルプスも見てみたいので(登るのは無理?)、やっぱり、スイスに行ってみたいなあ。

 

ちなみに、小学生時代の私はハイジにあこがれて、家のコンロでチーズをあぶって食パンにのせて食べていた。(ハイジあるある)

アニメみたいにとろけないことが不満だった…。

あれは、チーズの種類が悪かったのか、アニメの演出だからあんな風にとろけるのか、未だにちょっとよくわからない…。

 

ハイジ (福音館古典童話シリーズ)

ハイジ (福音館古典童話シリーズ)

 

 私が持っているのはこの本。

なつかしの山へ

なつかしの山へ

  • 発売日: 2016/05/31
  • メディア: Prime Video
 

アニメ版。

アマゾンで検索したら、何故かこの回だけ出てきた。

フランクフルトから帰る回だ。 

 

大野山~某アイドル聖地(?)で富士山を~

冬は空気が澄んでいるので、景色がよく見える季節だ。

この季節を逃さず、富士山が綺麗に見える低山を登りたい、という気持ちで手頃な山を探していたところ、「大野山」という名前に目がとまった。

確か、山の相棒ノムさんは、某アイドルの中ではリーダーである大●氏が一番好きだと言っていた。

さらにルート図を見ていたところ「嵐橋」「嵐集落」などという文字が目に飛び込んで来た。

これは…!!某アイドルの聖地なのではないか!?

あわててノムさんに連絡したところ、「行くしかないじゃないか!」と即答される。間髪を入れずとはこのことだ。髪の毛一本の隙間も無いほど早かった。

多分、某アイドルのファンで、且つ登山が趣味の方には、(僅少…?)ものすごく有名な山に違いない。いい山を見つけた!これが噂に聞く、聖地巡礼だ。←ちょっと違う?

 

大野山は丹沢山に属している。

丹沢山系はガイドブックなどでは「アクセスが良い」などと書かれていることが多いが、それはあくまで大都会(東京)からのアクセスであって、北関東からは大都会を経由していく場所なので、かなり遠い。

そのため、塔ノ岳とか大山とかが人気があることは知っていたが、丹沢はずっとノーマークだった。

しかし、グーグル先生に聞いてみたところ、圏央道を使えば意外とG県東部からは時間がかからず、だいたい2時間で到着するらしいのだ。

2時間なら尾瀬(県内)に行くより近いではないか!

ごめんなさい、登山ガイドブック!今まで「所詮、大都会中心なんだよね。ブ●ータス、おまえもか、って感じだよ。けっ」とけなしていたが、北関東からもアクセスけっこういいみたい。

これからは、丹沢も守備範囲だ。ありがとう、某アイドル。私の守備範囲を広げてくれて!

 

意外と近いことが判明したので、午前6:00にG県東部を出発。ゆっくりめの出発でも大丈夫だ。

飛んで県の高速を走っていると、目の前に雪をかぶった山がどーんと現れる。

「あ、富士山だね」とノムさんが言ったが「えっ、富士山がこんな大きいわけ無いじゃん。浅間だよ」と返す私。

いや待て私。G県で見る浅間よりも遙かに大きいぞ!ここは飛んで県だ。浅間の訳が無い。

ということは富士山かーー!!

こんなに富士山が大きく見えるとは!飛んで県民、うらやましい。

私はG県民が染みついているので、富士山っぽい山は浅間山、とすぐに判断してしまうが、ホンモノの富士山であった。

都会の街の上に富士山が鎮座する風景は、かなりの違和感だ。

さらに、登山口に近づくと、雪の全く無い山の合間から、真っ白な富士山がぬぅっと顔を出している。

なんか、ダイダラボッチがある。大入道が山から顔を出している感じだ。

子どもの頃に読んだ「ぐりとぐらのかいすいよく」で海に現れる「うみぼうず」も何となく思い出した。おおきい人だった、確か。

このあたりに住んでいる人は、この風景の中で生活しているので、違和感なんて感じないんだろうな。

それどころか、故郷を離れて暮らしていた人が、ぬぅっと顔を出す富士山を見ると「帰ってきた」と感じたりするのだろう。「ふるさとの山」が富士山なんてうらやましい。

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富士山がぬぅ。

8:30過ぎに山北駅に到着。

事前に調べておいた「さくらの湯」の駐車場に車を置かせて貰う。

ここから電車で一駅隣の谷峨駅に向かい、大野山経由で山北駅に戻ってくる周遊コースだ。

だいたい9:00  山北駅から電車に乗って驚く。

車内にはこれから登山するぞ、という気合いに満ちた格好の人々が大勢いたからだ。

大野山って、結構メジャーな山だったのか!

私は今回偶然見つけただけで、まったく知らなかったので、地元の人がハイキングで登る山だと思っていた。

違ったみたい。

私がど田舎北関東民なだけで、大都会民には知られた山だったらしい。丹沢はノーマークだったから、知らなかったんさねー。(G県方言)

しかし、まわりの登山スタイルの大都会民(推定)を見ていると、どうも女性比率が高い気がする。

これはやはり…。某アイドルの聖地なのではないか?

ノムさん、やはり某アイドルファンには知れ渡っている山なのではないかい?」

「うむ。もしや、嵐集落に住まう人々なのかもしれん

「その集落、ファンが住む集落なの!?

くだらないことを言っていると、電車はすぐに谷峨駅に到着。

無人駅であったが、駅前はこれから大野山に登るであろう人たちで混雑していた。

 

駅から大野山を目指して舗装路を歩くと、すぐに吊り橋が現れる。

その名も「嵐橋」

だから何だ、ということはないが、何かトキメキを感じる。

多分、彼らがデビューするずっと前から、この名前でここにあったのだろう。まさか、今、私たちにきゃーきゃー喜ばれることになるとは思ってなかっただろうなあ…。

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吊り橋なので10人まで。

嵐橋を渡り、舗装された山道をてくてく登っていくと、嵐集落があり、その脇の細い道からが舗装されていない山道になる。

普通の山間の小さな集落であった。もちろんファンが住まう集落では無い。

百人一首に「嵐吹く 三室の山の紅葉場は 竜田の川の 錦なりけり」という歌があるが、このあたりも紅葉がきっと綺麗なのだろう。

いや、名前からすると、本来は風の強い地域なのかもしれない。

同じく百人一首に「吹くからに 秋の草木のしおるれば むべ山風を 嵐というらん」という歌もある。(ちなみにこの歌は「ふ」の一字決まり)

この日は風のない、穏やかな登山日和であったが。

 

道はひたすら地味な上り坂だが、ずっとダイダラボッチ富士山がはっきりと見えている。

 

歩き続け、だんだんと高度があがると、富士山の裾野が見えてくる。

「裾野は長し 富士山!赤城みたいだね!

G県民が染みついている私は、日本一の山に対して大変失礼な発言をする。

単独峰の綺麗な裾野が見えてくると、富士山のダイダラボッチ感が薄れてきて、「キレイだよー。ほんと最高だよー」とカメラマンのような発言をして、写真を撮りまくった。

カメラの腕がまるでナッシングの私でも、絵はがきのような写真が撮れる。

しかし、人間の目ほど、高性能のレンズは無い。

「どうして、この目で見た大迫力の感動が、写真にするとこぢんまりとなっちゃうの!?」

それを表現できるのがプロなのか…。

プロが撮ると、実物よりも良いことが多々あるものなあ…。それで、温泉宿を決めるときに何度だまされたか…。

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裾野は長し 富士山

スカイツリーと同じ634m付近を通過してほどなく、11:00ころ、休憩所に到着。

ここからは山頂に向けて回り込んでいく道になるが、「さあ、富士山を見てくださいよ!」と言わんばかりの富士山ロードである。

ずっと、最高の見晴らしだ。

大野山という私を滅して、ひたすら富士山を立てるという、どこか太鼓持ち、いや、ジャ●ーズジュ●アのような山である。

大スターの先輩を立てる。いい山だ。

 

さらにである。

富士山に夢中になっていて、しばらく気づかなかったが、斜め反対方向(南側)に目を向けると、なんと、海も見えるのである。相模湾?)

う、海だーー!!

海なし県民の習性として、海を見つけたら、必ず声を出して周囲に知らせる。

「すごいね、大野山!富士山も海も見えるなんて!一度で二度おいしい!二兎追う者が二兎とも得るだよ!」

ノムさんと私は大興奮である。

実力ある。大野山。さすがである。

 

休憩所から、富士山を共にてくてく歩く。

頂上に着きそうで着かない。

「もー、焦らし上手だなあ」

なんて言っていても、歩いていれば、頂上には着く。

11:15 大野山頂上到着。723m。

子羊のチェーンソーアートがお出迎えをしてくれた。この山はチェーンソーアートも一つの見所らしい。登山道のあちこちにある。

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頂上からも富士山ばっちり

頂上は広い草地になっていて、ベンチ等もいくつかあり、シートを広げた家族連れや10人弱のグループなどの食事で賑わっていた。

電車の中では女性率高い、と思っていたが、別にそういうわけではなかったようだ…。おかしい、あの女性グループ達はどこへ行ってしまったのだ?

実はこの山はすぐ近く(一本木分岐)まで車で上ってこられるのだ。

ほんの少しだけ歩いて、富士山を見ながらランチ、などという贅沢ピクニックも可能な山である。家族連れはそのパターンかもしれない。

 

私たちもここで昼食休憩。

今回の私は基本に立ち返ってチ●ンラーメンにしてみた。くぼみに卵を落とすことも忘れない。

今回、このために卵ケース(2個タイプ)を新たに投入した。

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チ●ンラーメンと一緒に撮ればよかった…

ラーメンをすすりながら、東側に目を向けると、三保ダムが見えた。

この山の底力は本当にすごい。

富士山も、海も、ダムも見えるのだ。

空は文句のつけようもない青空。

雨でも楽しいとか、苦労して登るとより頂上の達成感があるとか、もちろんそれは間違いじゃないけれど、やっぱり、天気が良いときの登山が最高だ。
ここのところ、ノムさんとの登山は天気が今一つだったので、久しぶりの快晴に感無量である。お互いに無言でうなずき、感動を伝え合う。グッジョブ、大野山。

 

12:30 ゆっくりめのお昼休憩を終え、下山開始。

下山ルートではもう富士山は見えない。さよなら富士山。また会う日まで。

駐車場のある一本木分岐の先の牧場を過ぎると、放牧地(電柵あり)脇の階段をひたすら下る。本当にひたすら…。

途中、登りの人とすれ違ったが「これはキツい…」と息を切らせていた。確かに、この階段上りはキツい。

ずっと登ってきて、疲れた体にむち打つトドメの長階段…。キツすぎる。しかも、日当たり良好だ。夏場はさらにキツいだろう。

こっちのルートから登る選択をしなくてよかった。次来ることがあっても、今回と同じルートにしよう。

長い階段を過ぎると、樹林帯の中の山道をひたすら下る。ずっとずっと下りである。

登りだったら、この道もけっこうキツいだろうなあ…。

 

13:30頃 山道を終了し、舗装路に出る。

案内看板によると、ここから駅まで約50分とのこと。結構長い。

炭焼き小屋や廃校になった小学校を通り、集落内の車も通れないような細くて急な坂道をどんどん下ると、大きな車道に到着。

そこからは通常の道路を駅までひたすら歩く。

駅の手前は単線の線路に桜並木、という春には鉄っちゃん垂涎の光景が見られそうな道であった。

案内看板とチェーンソーアートがあちこちに設置してあるので、地図が苦手(控えめな表現)な私たちでも迷わず到着できる。

長めの街歩きはけっこう辛いかな、と思っていたが、割と楽しく歩けた。知らない街を歩くと、当たり前のことなのだが「ここで普通に生活している人がいるんだな」と実感する。

山間の集落で暮らしている子どもは足腰強くなるだろうな。箱根駅伝の5区を走る人たちは、こういうところ出身なのかもしれない。

 

14:30 スタート地点である山北駅に到着。  

700m程度の山なので、楽ちんな低山、だと思っていたが、ずっと地味な登りなので結構疲れた…。

スタート地点が低いから、標高差は結構あるのだ。(約600m)

筑波山登った時に学んだはずだったのに…。すぐに忘れる鳥頭。

 でも、ずっと快晴で、楽しい山登りであった。富士山最高。

そして、今年は某アイドル、ひとまずのラストイヤー。

多分、沢山のファンがこの山を登るのではないだろうか。どうなのかしら?ファンの間の知名度は?結局聖地なのかはよくわからなかった…。

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下山途中に見つけた梅。もうすぐ春。

<コースタイム>

8:30山北駅…9:00谷峨駅…9:15嵐橋…10:50 634m地点…11:00休憩所…11:15山頂…(お昼休憩)…12:30下山開始…13:30炭焼き小屋…14:30山北駅

桐生 茶臼山〜秘境の石切場探検〜

冬になり、低山登りの季節がやってきた。

年明け最初の登山先に選んだのはG県東部にある茶臼山だ。桐生市太田市にまたがる294mの低山である。

同じ名前の山は多いが、茶臼に形が似ている山茶臼山と名付けることが多いためらしい。

…茶臼ってどんなもの?

石臼とは違うのだろうか?現代っ子の私にはイマイチピンとこないが、かつての日本では皆がすぐに形を思い浮かべられる身近な道具だったのだろう。

気になってネットで調べてみたが、「富士山のような末広がり型の山」を差すとのこと。説明文と一緒に茶臼の写真も添えられていたが、どうみても、円筒形の石臼であった。末広がり型…??イマイチ納得できないが、これはそういうものだ、と知識として覚えておくこととする。

 

さて、G県桐生市茶臼山であるが、地元の小学生のハイキングコースになっており、お手軽簡単に登れる山だ。

というのも、今回のメンバーであるジェイ氏はキャンパーではあるが、登山はほぼ未体験。登りに対する不安を激しく訴えられたので「小学生が登る山だから!大丈夫だから!」と言い聞かせられる山を選択したのだ。

コースはいろいろあるようだが、一番メジャーだと思われる東毛青少年自然の家から登るコースを選択した。

上毛新聞社「ぐんま百名山」によると、ぐるっと周遊できて、2時間10分くらいだそうだ。丁度いい。

 

10:00  東毛青少年自然の家の駐車場に集合。

まさかの小雪舞い散る空模様である。たとえ悪天候でも、私は登る。登るが…天候不良は悔しい。

空を見上げて「雪止まないかな~」とつぶやいていたところ、ジェイ氏が到着。

車から降りてきたジェイ氏は妙な笑顔を浮かべて「やっちまいました…」といきなり懺悔した。

「靴が…ク●ックスで来ちまいました…。玄関までは持ってたんだけど、車に乗せるのを忘れた…」

なんと、ジェイ氏は靴を忘れたという。足元はサンダルだ。

確か富士山でも同じ足元の人を見たので、茶臼山くらいなら登れるだろうけど…

「ジェイ氏、やっちまったね…」との私のセリフに「でも、これは持って来た!」と、ごそごそとT型ストックを取り出して来た。「どうだ!」と言わんばかりに、私の目の前に突きつけてくる。

登山初心者のくせにイイモノ持ってるじゃないか。

ストックがあればク●ックスでも大丈夫だ、多分。

何故か、1人だけサンダル履きで登らせるのは申し訳ない、という心境になり、私とでんさん(もう一人のメンバー)もスニーカーで登ることにする。

コ●バースで登るの、すごく久しぶりだ。登山ぺーぺー時代にはよく登っていた。懐かしい気持ちに、少しテンションが上がる。

 

なんだかんだで10:30登山開始。

「ぐんま百名山」に紹介されていた周遊コースの「三本松コース」で登ろうと思っていたが、ク●ックス問題が発生したので、駐車場に張られていたコース案内のうち、最も簡単だとされてた「鎖場コース」で登ることにする。

最も簡単なのに、鎖場…。

何か矛盾したネーミングに首を捻りつつ歩き出すと、すぐに疑問は氷解した。

崖に鎖が3本ほど垂らされており、アスレチック的に登ることが出来るようになってる。もちろん、ここを登らなくても道はある。子どもの練習用?に設置されているようだ。

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鎖場。登らなくてもよい。

鎖場コースは最も簡単と言うだけあり、それほど急な登りは無い。

雪も止み、穏やかに会話をしながら頂上を目指した。

ク●ックスのジェイ氏も「これなら大丈夫。山歩き、楽しいじゃないか」とご満悦だ。

でんさんは「ジェイ氏、この山が大丈夫なら、高い山も大丈夫だよ。高い山はロープウェイで一気に標高を稼ぐだけで、この山とほとんど同じだから」と言葉巧みに誘惑している。でんさん、やり手だ。

 

周りは寒いが、歩いているので体はほかほかだ。

11:15 茶臼山山頂到着。

茶臼山の頂上には電波塔がどーんとそびえている。赤城山地蔵岳みたいだ。(地蔵の方が大規模)

晴れれば眺望良好らしいが、この日はあいにくのどんより天気。目の前にそびえているであろう赤城山すらほとんど窺えなかった。残念無念、涙が出ちゃう。

しかし、下界は割とよく見える。低山はここがイイ。雲の中の真っ白地獄で何も見えなくなる高い山とは違う。

「あそこ、競艇場かなあ」「車が結構走ってる」などと、しばらく下界を見下ろして楽しむ。この時、何故か私の頭にはド●フの雷様たちが浮かんできていた。彼らが雲の上にいたからだろうな、多分。

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街を見下ろす。G県は結構都会なのだ。

頂上から少しだけ下った場所にある四阿で昼食にする。

人が全くいないので、私たちで占領だ。

実は、今回の登山のメインテーマは「山頂でお餅を食べよう!」であった。

お正月の余ったお餅を山の上で食べる。我ながら、なんてナイスな企画なんだろう。自画自賛だ。

「ふっふっふっ、餅レシピをクックパッドで検索してきたぜ!」

「実は、正月には餅つき機でついた。自家製なので、おいしいはずだ」

などと思い思いにザックから切り餅を出す私たち。やる気にあふれている。

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基本。餅は焼く!奥ではジェイ氏が麻婆豆腐風餅を作成中。

調理中、四阿の外を見ると、また雪が激しく降っている。

こ…こなーゆきー ねえ るるるるるるる~」と歌い出す私。後半の歌詞はよくわからない。

お餅調理に夢中の2人は、私をほどよく放っておいてくれた…。

私の歌声だけが、灰色の空に消えていく。

寒い…。何か、外の温度と心の温度が相まって、いっそう寒さが身に染みる。

 

あんこをクッカーで煮て、焼いたお餅を投入する。あっという間にお汁粉が完成した。

ほかほかのお汁粉を一口すすると「あったまるー」と思わずつぶやいてしまう。冷えた心に染み渡る。

ちらちら舞う雪を眺めながら、ぬくぬくとお汁粉をいただく。まるで、こたつで雪見だ●ふく、の様な贅沢感だ。

ジェイ氏とでんさんも、それぞれ「餅は何でも合う!」「ご飯に合うものは全部いけるね」と、満足げに出来上がったお餅料理を食している。

お互いに交換していろいろ食べたが、お餅にたらこスパソースをかけたもの(仮に「たらこもち」とでも命名しよう)が、簡単お手軽でかなりおいしかった。でんさん制作。

 

12:30 充実のお昼ご飯タイムを終了して、下山を開始する。雪は止んだ。

下山ではあるが、ただ下るのでは無く、ぐるっと大回りの周遊コースを取って下る。

この周遊コースの終盤にある「石切場」が割と面白そうなのだ。

上毛新聞社「ぐんま百名山」によると「西洋の神殿か古代遺跡を思わせるような」と記載されている。

「まあ、よくある城跡の礎石程度のものかもしれないので、あまり期待しないでおこう

「そうね。G県東部に住んでるけど、ここに古代遺跡みたいなものがあるなんて、聞いたことないしね」

東部の住民である私もでんさんも聞いたことがないので、やはり、たいしたことないのかもしれない。

行きと同じルートをだいたい庚申塔までたどり、ここから周遊ルートに入る。

そのまま稜線(?)を籾山峠方面へ南下し、石尊宮から下りに入る。

 

13:00 石尊宮を右折すると、下りの山道は落ち葉に覆われていて、とにかく滑る。しかも、踏み跡があまり無く、道がわかりづらい。

「こんな道なのに、コ●バース!ジェイ氏、ク●ックスで大丈夫!?

ストックさん、ありがとう!大丈夫だ」

「この道であってるのかしら?こっち方面の道、人、全然来てないね!

「ピンクちゃん(登山ルートを示すピンクリボンのこと)がないから、ものすごく不安!」

大声で叫びあいながら、山道を下る。

13:15 この道の選択は失敗だったか!と後悔し始めたあたりで、視界が開け、どーんとコンクリの建造物が姿を現す。

「何だ、あれ!?」

「ダム??ダムだよねえ?ダムカード、ないかな?

どうやら、砂防ダムのようである。

今日のメンバーはダム好きでもあるので、ちょっとテンションがあがる。ちなみにこの砂防ダムにはダムカードはない。多分。

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砂防ダム。天端は歩けません。

地図によると、この先は舗装道路を少し歩き、また山道に入るとなっている。

しかし、砂防ダムの脇に、山へ登る道があるのを発見。

「こっちの道かな?」「でも、地図だと違うような…?」

よくわからなかったので、とりあえず少し山道を登ってみることにした。間違ったルートだったら、すぐに戻ればいい。

 

道を行くと、ルートをそれた脇の木に青いテープがつけられているのを見つける。

「あれ?あっちに行くのかな?」とジェイ氏が道をそれ、確認に行くと、すぐに大声をあげた。

こ、これは…!!すぐに来て!!

何だ、何だと、向かった先で見たものに、私とでんさんは「すごい!」と大興奮で叫んでしまった。

まさに、古代遺跡であった。

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石切場。秘境感ただよう

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廃墟感も満点。

道の先にぽっかりと口を開けた岩の隙間には、巨大な石切場跡が広がっていた。

当時、平らに切り取られた石壁は少し崩れ、植物だけが絡まっていて、失われた文明の雰囲気を醸し出している。

白い石壁が、日本では無い国のようで「ここはラ●ュタなの?」とついつい口走ってしまう。

まさか、こんなところで古代遺跡に出会うとは!

 

青テープをたどり、道なき道をかき分けて進むと(落ち葉だらけで道がわかりにくかったので)、さらに数カ所、石切場を覗き込める場所がある。

ここに来て、気分が登山から、秘境探検へと一気に切り替わってしまった。

「隊長!切り通しのツタを抜けた先に、第2の石切場を発見しました!」

「よし、安全を確保して進もう!」

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切り通しの先の石切場

石切場を大興奮でさまようこと30分。堪能し尽くして、砂防ダム脇の道へ戻る。

改めて地図をよく見てみると、「石切場」は地図上、2カ所あり、うち一カ所の石切場Aへの道は破線になっている。

どうやら、この石切場Aをさまよっていたらしい。

まったく何も考えていなかったが、石切場Aにたどり着けたのは本当に幸運だった。

「もしかすると、これは偶然じゃ無いとたどりつけない場所なのかもよ。行こうと思うと絶対に元来た道に戻ってしまうような不思議な場所…」とでんさん。

さすが読書家のでんさん。すばらしい発言だ!

うさぎを追いかけるアリスとか、猫に案内されて店にたどり着く波津彬子さんの世界みたい。私はいくつになっても夢見がち。でんさんも同士だ。

 

13:50 砂防ダムの先の舗装路を少し歩いた後、案内看板にそって、再び山道に入る、本来のルートに戻る。

14:10 「石切場跡」の看板が現れた。こちらの道の先には、石切場Bがあるらしい。もちろん石切場Bへ行ってみる。

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石切場B。どーん!

こちらもすごい。
ぽっかり空いた岩の隙間から覗く石切場Aとは異なり、石切場Bはその中まで入っていける。

切り取られた巨大な石の空間で上を見上げて「うへー」と唸ることもできるのだ。

しっかりと見学できるように整備されている印象だ。小学生がハイキングの途中に見学したりするのかもしれない。

 

こちらの石切場Bしか見なかったのであれば、これでも十分満足だ。西洋の神殿のようで圧倒される。しかし、石切場Aを探検してしまった私たちには、若干物足りない。

行くなら秘境感あふれる石切場Aの方が楽しい。

この感動をバネに、これから石切場Aの広報に努めよう、と3人の意見は一致した。

しかし、石切場Aの楽しさは、整備されていないところにある。

沢山の人が行くようになって、きっちり見学ルートが作られたりしたら魅力が半減してしまうかもしれない…。密かに広報することにする。このブログはその第一歩だ。

ちなみに、この石切場は「薮塚石」を切り出していた場所だそうだ。

藪塚石は、かまどの石等として広く流通したようだが、「水に弱い」という決定的な弱点を持ち、現在では廃れてしまったとのことである。

水に弱けりゃダメだよな…。

 

石切場Bから、集合場所である東毛青少年自然の家まではすぐである。

14:20 滝の入神社に到着し、周遊ルートはほぼ完了。

14:30 てくてく道路を歩き、東毛青少年自然の家駐車場に到着。

 

当初の予想を裏切る楽しさがあり、充実した一日であった。茶臼山、スバラシイ。

ジェイ氏も「最高だった。登山、これからも行く」と力強く宣言してくれた。しめしめ。登山要員を一人確保だ。

今回、唯一の反省点はコ●バースで登ってしまったことだろうか…。

やはり、トレッキングシューズの方がいい。当たり前のことだった。低山だとなめてかかった自分に猛省を促したい。

そして、ク●ックスて登り切ったジェイ氏に拍手を送りたい。でも、次はせめてスニーカーにしてね。

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頂上にあった。給食のお盆…。晴れれば穂高が見えるらしい。

 

「sol×solがおしえる 多肉植物育て方ノート」松山美紗 監修

冬になると、なんとなく部屋が狭く感じる。

ベランダに出しっ放しにしている多肉植物たちを室内に入れるからだ。

1鉢2鉢ならたいしたことないが、小さい鉢がごちゃごちゃと20鉢くらいある。けっこうな量なのだ。

多肉植物はとにかく種類が多く、世界中にコレクターがいるらしい。コレクターってどこにでもいる…。コレクターの世界の奥の深さよ。

私は別に多肉植物コレクターではないが、ちょこちょこ買っているうちに、だんだん増えてしまったのだ。

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観葉植物も入り乱れて、混沌とした窓辺。

 

私が多肉植物を育て出したのは、多分10年以上前だ。つきあいで「寄せ植え教室」に参加したところ、寄せ植える植物が多肉植物だったのだ。パンジーとかの寄せ植えだと思ってたのに…。

初めて多肉植物を手にして「何じゃコレ…。葉っぱが肉肉しい…」と不信感いっぱいだったのだが、できあがった寄せ植えを毎日眺めているうちにだんだんと愛着が湧いてきた。

ハムっぽい感触の葉っぱは、しっとりとして手になじむし、ぷりんぷりんした見た目もかわいい。

そして、何より水をこまめにやらなくても全然枯れない。多肉植物は葉に水分をためる植物なので、多少、水やりを忘れたところで問題ないのだ。ラクダと同じだ。

しばらく「けっこういい寄せ植えじゃないか~」と眺めていたところ、何やら葉っぱがぐんぐん伸びていく。

生長早いんだな。大きくなれよ~(by●大ハム)」と楽しく見守っていたが、多肉ちゃんは茎をどんどん伸ばし、葉の密度はすっかすかひょろひょろに。

「これは…生長じゃないかもしれない…」とようやく気づき、ネットで検索して、この状況が日光不足の「徒長であることを知る。

アカンやん!窓際に置いといたのに!

ひょろひょろに伸びた多肉ちゃんをあわてて外に出してみたが、時すでに遅し。そのまま、半分ほどがご臨終した。

ごめん…。知識が無いって、許されない時もあるのだ。

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徒長した虹の玉。切り戻したけど、そっちも徒長している…

 

この反省を活かし、多肉ちゃんの実用書を何冊か購入し、知識の習得に努めた。

その中で、一番お気に入りの本が「sol×solがおしえる 多肉植物育て方ノート」だ。

(ちなみにsol×solとは、多肉諸物専門のお店だ)

何がいいって、掲載されている写真が非常にお洒落なのだ。ステキすぎる。

すでに多肉植物を「かわいこちゃん」ととらえることのできる私の目には、アイドル名鑑であるかの様に見えてくる。いろいろな多肉ちゃんの写真がずらりと掲載。

さらに、掲載されている寄せ植えが、ものすごく可愛い!そのかわいい寄せ植えが置かれた部屋の写真は、インテリア雑誌そのものだ。

す…ステキ!

 

多肉植物育て方ノート」には寄せ植えの作り方もしっかりと書かれている。

早速、本を片手に、葉差しで増やした多肉ちゃんたちで寄せ植えを作ってみたりする。

割と簡単に良い感じに出来る。ほれぼれ。

多肉ちゃん、できる子や…。

私のようなずさんな人間でも、そこそこな寄せ植えができてしまう。ポテンシャルが高い。

いそいそと出来上がった寄せ植えを窓際において、重大な事実に呆然とする…。

徒長するかも…。

多肉ちゃんは日光が好き。日光不足だと、あっという間に徒長してしまうのは、一番最初に経験済みだ。

屋外に置けば多分、ぷりぷりのまま良い感じに生長してくれるだろう。

しかし、ステキに出来上がった寄せ植えは、インテリア雑誌みたいにお洒落な感じに室内に置きたいのだ。私のごちゃごちゃな部屋が多肉ちゃんの寄せ植え一つでお洒落になる訳が無い、という声はちょっと置いておく。

本当なら、窓際じゃ無くて、本棚とかお風呂場とかの水回りあたりに置いてみたりもしたい。しかし、そこは日光が足りないのだ。もっと光を…!!(byゲーテ

とりあえず、窓際においてしばらく愛でることにする。あまり長期間じゃなければ大丈夫だ。

徒長の兆しが見えたら、室外に出して、場合によっては切り戻しをして形を戻す。

めんどくさい…。

結局、いくつか作って友達にあげたりしたが、最近はあまり作っていない。作っても、屋外に放置している。

マメじゃ無い私を許して…。でも、私は多肉ちゃんの「水やりしなくても大丈夫」というずさんなところに惚れたのよ。しょうがないよね。

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比較的最近作った。セダムたち3種類寄せ植え。屋外に放置してた…。

 

多肉植物育て方ノート」にはいろいろな種類の多肉植物が掲載されている。

しかし、それでも図鑑としては全く足りていない。我が家の多肉ちゃんたちでも掲載されていないものがかなりある。

冒頭にも書いたが、多肉植物はとにかく種類が多いのだ。

「えっそれも多肉ちゃん?」と言いたくなるようなものも沢山ある。ただの球根からちょろーんと葉っぱが生えているだけのものとか。←こんな変な植物なのに、買うとかなりいいお値段がする。レア?

また、名前が知的でロマンチックなものが多く、「かーーっ名前つけた人、センス良すぎる!」とうなってしまうことも多数だ。

月兎耳(つきとじ)」は見た目が兎の耳みたいだから。全体に細かい毛がふわふわしていて、先が黒いのだ。

すばらしいネーミング!「月」が付いているところがセンスの良さだ。

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月兎耳。割と手に入りやすい品種。

朧月」「ブロンズ姫」も好きな名前だ。

ちなみに、我が家の朧月は、初めて作った寄せ植えから生き残っている長老だ。

私のテキトーな世話にも負けず、ものすごく丈夫なのだ。このまま長生きして欲しい。

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朧月。横にちょろっと映っているのがブロンズ姫。

また、花が綺麗なものが多い。

奇妙な形態の極みだと思うリトープス属の花はけっこうお気に入りだ。

リトープス植物には決して見えない。強いて言うならキノコに近いような気がする…。

最初は「キモチワルイから、私はリトープス属には手を出さない」と決めていたが、今では「リトちゃん、かわいい模様だね」と、ぴとぴとお触りしながら話しかけている自分がいる…。人って変われるものだなあ。

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リトープスの花。

最後に、今、一番気に入っている多肉ちゃんの写真を載せておく。

ビーンズレーマニー」である。

多肉植物育て方ノート」に載っていないし、私が持っている他の本にも載っていないので、イマイチ詳細はよくわからないが、ころころした感じが気に入っている。

伸びすぎているので、そのうちカットするつもりだ。

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ビーンズレーマニー。名前を忘れるので、書いてあるモノがあれば、そのまま差しておきます。

冬になると、多肉ちゃん達が室内で圧倒的な存在感を放っているので、やはり、どうにも気になってしまう。

そして、ついつい葉差しで増やしてしまったりする。(多肉植物は簡単に増やせる。葉っぱを取って、土に転がしておけばよい

春になったら、また寄せ植えを作ろうかな。かわいく仕上げて、お洒落なインテリアに再挑戦したいものだ。

今日、「多肉植物育て方ノート」の写真を、またじっくりと眺めてしまったので、気持ちが盛り上がっている。

愛いヤツめ…。ふふふ…。 

sol×solがおしえる 多肉植物育て方ノート

sol×solがおしえる 多肉植物育て方ノート

 

 

初日の出 2020

あけましておめでとうございます。

無事に年を越せました。

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、今年は初日の出見物に行ってきた。人生初の試みである。

今までの私の頭の中には「初日の出」なんて代物はまったくなかったのだが、昨年、富士山の御来光を拝んで、「ありがたや!」と突然開眼したのである。

以来、近場の初日の出スポットをちまちま調べ、見物場所を刀水橋(G県と飛んで県(仮)の県境)に決定した。隠れた穴場らしい。

折りよくも、天気予報によると、今年は太平洋側は絶好の初日の出日よりらしい。

G県と飛んで県(仮)の県境が太平洋側なのかは、若干疑義があるところであるが、多分大丈夫だ。なにしろ、元旦の晴れ出現ランキングではG県の県庁所在地は93%で堂々の第3位なのだ。ちなみに飛んで県(仮)の県庁所在地は86%で第4位。(ウェザーニュースの調査による。ちなみに1位は静岡と徳島で驚異の100%だ)

その県境の刀水橋が今年晴れないわけがない。

 

勢い込んで、朝、6時。初日の出見物に出かける。ちなみに、日の出時刻は6:55だ。

真っ暗かと思ったが、外はすでに薄明るかった。

一緒に見物に出かけた父(山男)は「実はヘッドランプ持ってきたけど、いらなかったな」と、すこしはにかんで私に見せてきたので「いらないよ。街には街灯もあるんだよ」と答えたが、実は私もポケットにヘットランプを忍ばせていた…。ついつい登山気分になってしまって…。

見栄を張って、スカしたこと言ってしまって申し訳ない、父よ。

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通りがかりの貯水塔。

到着した橋の上には、かなりの人数が震えながら日の出を待っている。

こんなに沢山の人が初日の出見物に行くものなのか。私は今まで●●年生きてきて、ただの一度も来たことがなかったのに…。

いくつになっても日々は新しい発見に満ちている。

 

橋の真ん中あたり(ややG県側)に位置どり、日の出を待ちかまえる。

空は快晴。…であるが、何故か、肝心要の東側だけ、低い雲に覆われている。

他の方角はすべて雲一つない暗闇(?青空ではない…)だというのに。

なんか、練習では世界新記録を出しているのに、本番でメダルが取れないスポーツ選手みたいじゃないか…とオリンピック開催の年始めに思ってしまった…。

いやいやいや。大丈夫だ。雲の位置が低いので、その雲の上に日が昇るところが見られそうである。世界新は出せなくても、金メダルは取れそうだ。

 

東の雲のあたりは、だんだんオレンジの輝きが強まっていく。

今か、今出るのか、と寒さに耐えながらじりじり待ち続け、午前7時をまわった頃、金色の光の塊がゆっくりと姿を見せる。

太陽って凄い。金の光がぎらぎら迸る。野蛮なまでに明るい。

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初日の出2020

父は「太陽の周りに紫の光が!なんだ、この現象は!」と一人で騒いでいたが、まぶしすぎるだけだと思う…。「来年はサングラス持ってこよう」と静かに諭してみた。

太陽を眺めたり、写真を撮ったりでばたばたと忙しい。

あっという間に太陽は昇りきり、あたりは暗闇から朝の光景に様変わりだ。

東の空に雲なんてたいした問題ではなかった。95%、いやほぼ100%バッチリな初日の出であった。

 

時間にすると約5分。

満足しきった私を含めた見物客は橋を後にする。

この短い時間のために、朝もはよから、寒さもいとわず大勢が集まるのだ。

そして、多分、みな「今年はいい初日の出が見られた。来年も来るぞ」と思っていると思う。

短いけれど、充実した時間であった。いい年明けになった。

初日の出見物に心をわしづかみされた私は、また来年もこの場所に立つことになるだろう。

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朝がまた来た。

いつもと同じように朝日が昇ると、雪化粧の赤城山真っ白な浅間山がよく見えた。

今年は浅間に登りたい、と新年の抱負を胸に帰路に着いた。

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元旦の赤城山

 

「あやうしズッコケ探検隊」那須正幹

山を歩いているときに、ユリが咲いていると、私は何となく安心する。

何故か。

それはユリ根は食べられるからだ。

これで、いざという時(山で遭難した時?)も、最悪食料は確保できる。

スーパーでユリ根が売られているのを見るときも、茶碗蒸しの中にユリ根を見つけたときも「ユリ根は食べられる!」とほっこりと安心するのだ。

妙なところにだけ、強い防衛本能を発揮する私は、非常事態に役に立つものを発見すると「大丈夫だ!」と力強く自分に言い聞かせてしまうのだ。子どもの頃に「備えよ常に」がモットーのガール●カウトに入っていたからなのだろうか。

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安心のコオニユリ尾瀬は大丈夫!

 

ユリ根が食べられる、ということは、小学生の頃に読んだ「あやうしズッコケ探検隊」で学んだ。

ズッコケ3人組シリーズは、ハチベエハカセ、モーちゃんの小学生3人組が様々な活躍をする児童書だ。宝探しをしたり、事件を解決したり、学校新聞を作ったり。

私が小学生の頃は大ベストセラーシリーズで、どこの本屋さんでも平積みで売られていた。当時、私も大好きで、シリーズ全作ではないが、かなりの冊数を本棚に並べていた。

今回、久しぶりに開いてみたら、表示カバー折り返しにある既刊シリーズ一覧のそれぞれのタイトル横に、鉛筆で「○」「△」「×」が書かれていた。おそらく、「○」は持っている本、「△」は図書館で借りて読んだ本、「×」はまだ読んでいない本、であろう。

小学生当時から、変にマメな私。コレクター魂から、シリーズ全作読破を目論んでいたのであろう。(多分、達成した)

ちなみに、現在の私は、家にある本のデータベースを作っている。シリーズものはデータベースで全巻所持しているかは常に確認出来る状態だ。三つ子の魂百までとはよく言ったものだと思う。

 

「あやうしズッコケ探検隊」は、3人組が無人島に漂流する、という内容で、シリーズ中の私のナンバー1作品。

無人島漂流モノは私が好きな小説のジャンルだ。

たいした道具も無い中で、どうやって食料や日常生活で必要なものを確保していくのか。知識と知恵を総動員しての無人島生活。

少年たちが(残念ながら少女がいることはあまりない)、工夫を凝らし、協力し合って、無人島での生活を送っていく様子に、「私だったらこうするな」と物語に参加している気持ちで読み進めていく。

火起こしで漂流した仲間が困っていたら、すぐに「メガネで光を集めて着火させるんだ」と提案するのにな、とか。…こういう話にはメガネキャラが必ずいると決まっているのだ。

 

さて、「あやうしズッコケ探検隊」である。

3人が流れ着いた島では、すぐに川が発見され、水問題はクリア。釣り道具も持っていたので、魚釣りにより食料問題もだいだいクリア。(ついでにサザエもゲット)

しかし、3人の中で一番博識(?)なハカセは言う。「人間はつねに食物のバランスを考えなくてはならない。動物性タンパク質ばかりでなく植物性のビタミンだとか炭水化物をとらなくては栄養がかたよってしまう」

小学生とは思えない、さすがハカセとのあだ名を持つ少年の発言だ。

そこで、食べられる植物を探したところ、八百屋の息子のハチベエが「おまえ知らないのか。ユリの根っこって、たべられるんだぜ」とユリ根を発見するのである。

これは私にとっての朗報であった。

だって、遭難する時に釣り竿を持っている確率は低いので(そもそも釣り竿を所持していない)魚ゲットは私にとってはかなり高いハードルだったのだ。さらに、サザエは貝類が苦手な私にとっては、できれば避けたい食材だ。いざという時にはもちろんたべる覚悟はあるけれども…。

そんな中でユリ根は、掘ればいいのである。私でも簡単に獲得できそうだ。

しかも、ゆでて食べると、ジャガイモとクワイを一緒にしたようなお味だという。調理法も簡単だ。

これだ!これなら、私でも無人島でしばらく生活ができそうだ!

小学生当時の私はここでしっかり「ユリ根=非常食」の知識による、いざというときへの安心を手にして満足したのである。

 

しかし、今回久しぶりに再読してみたところ、大きな心配がむくむくと芽生える事態が発生していたことに気づいた。

3人の無人島サバイバル生活は実質1週間なのだが、そのわずか1週間の間に、ユリ根を掘り尽くしているのである!

正確には、群生していた1カ所を掘り尽くし、別の場所へユリを掘りに行かなくてはならなくなったのだ。

「この島の海岸には、オニユリの群落があちこちに点在していたから、たちまちこまることはなかったけれど」と作中では書かれているが、たちまちは困らなくても、将来的には困るではないか!

しかも、1カ所を掘り尽くしてしまったら、その場所では翌年は花が咲かず、長期間の漂流生活には耐えきれない。

考えの浅い小学生3人組め!どうして、半分くらいでやめておく分別を持たないのか。

たかだか3人の小学生の胃袋を満たすだけでも、すぐに掘り尽くされてしまうユリ根…。

これは、漂流時の食料の決定打としては、いささか不安が残る。短期間向けなのか。

作中ではまったく問題になっていない部分で頭を抱える私。

ズッコケ3人組は1週間程度で漂流生活を終了しているが、私が漂流するときには1週間程度で助けられる保証はどこにもないのである。

これはいけない。ユリを見て「非常食確保。安心」と思っていたが、本当は全く安心ではなかったのだ。

ユリ根以外の漂流時の食料の知識を得なくてはならない。

長いこと、ユリ根で安心、と思っていたものが崩れてしまい、今、非常に切羽詰まった気持ちになっている。

この気持ちを落ち着けるためには、すぐさま本棚をあさり、無人島漂流モノの小説を再読して、ユリ根に変わる食料の知識を探さねばならない。

幸い、私は無人島漂流モノ小説を何冊か所持している。この中に決定打があることを切に願う!! 

あやうしズッコケ探険隊 (1980年) (こども文学館)

あやうしズッコケ探険隊 (1980年) (こども文学館)

 

 ポプラ社文庫版もあります。

 

その後、某芸人さんの無人島サバイバルロケを見たところ、ユリ根がめっちゃ登場していた!

サバイバルの師匠が教えたもの。ユリ根、ドングリ、ツワブキ

やっぱり、私の無人島生き残り方法に間違いは無かった。ユリ根でイイのだ。

しかし、ロケで作った食材はほぼ最悪のお味だったらしい…。

某芸人さんが「おげぇぇ…」と吐き出している姿に爆笑しながら、ユリ根、やっぱダメかも…とちょっと複雑な気持ちにもなった。

ワイナリー収穫祭2019

自分が自分だと思える根拠は、昨日も一昨日もそのずっと前も自分だったからだろう。

記憶だ。

自分であった、という記憶があるからこそ、初めましての自己紹介も出来るのだ。

そして、過去の記憶の積み重ねが、自分としての成長の基礎になっている。足し算引き算を覚えて、かけ算割り算へ進み、三角関数やら虚数の計算やらに進めるのも、過去に学んだ記憶があるからだ。

記憶は自らのアイデンティティの基。この記憶をなくすということは、自分であることすら、自分に証明できないという、不安定を超えて、ひどい恐怖を抱かせる事態なのだ。

 

記憶をなくした。ワインを飲み過ぎて。

 

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ワインで乾杯

某ワイナリーの収穫祭に出かけたのだ。

この収穫祭はワイナリーのブドウ棚の下で、その年製造されたワインをみんなで楽しく飲むお祭りだ。

大変楽しい。

しかし、楽しいだけではない、かなりな危険ポイントも内包した祭りなのだ。

 

危険ポイント その1 1人1本ワインが配布される。

入場料を払うと、1人1本ワインとグラスが配布されるのだ。

そもそも、1人1本というのは、普通に考えると、結構な量なのではないだろうか。ファミリー参加の方とかもいるし。みな、大丈夫なのだろうか?

いや、よく考えたら持って帰ってもいいのか…。

当日の私たちの頭には、まったくその選択肢は浮かばなかった。

それどころか「ワイン1本なんて、すぐ無くなっちゃうね。お代わり!」と、お代わりワイン(別料金)まで、頂いてしまった。しかも、一度ではなく、何度も…

 

危険ポイント その2 ブドウ棚の斜面は酔いがまわりやすい。

やはり、人類は野生を忘れてしまっているのだろうか。

地面が平らなところじゃないと、平衡感覚の方の酔いとの相乗効果なのか、どんどん酔う。

他のグループでも泥酔者続出。ブドウ棚の斜面を転がり落ちる人も続出。(足下がおぼつかないから)

今年は、その斜面を転がる泥酔者に私も名を連ねてしまった…。

翌日、お風呂に入っているときに、自分の手足のあちこちにアザやら切り傷やらが発見された。何回か転倒して、斜面を必死でよじ登った記憶がうっすらとある…。

酔った状態で登山しちゃいけないな、と今回学んだ…。

 

危険ポイント その3 朝から飲んでいる。

収穫祭のスタートは午前10:00からだが、受付は8:00からだ。

10:00スタートだからといって、それまでワインを前にじっと我慢しなければいけないわけではない。適宜初めて良し。そのため、実質的なスタートは8:00と言って良いだろう。

8:00というのは、普通に考えると結構朝だ。

友人達は「会社行く時よりも早い時間に起きたけど…」とぶつぶつ言っていたが、それでも遅かった。これは来年度以降への反省点だ。

私たちは駅に着いたのは8:00過ぎ。そこからシャトルバスの長蛇の列に並んだり、場所を確保したりで、実際に飲み出したのはだいたい10:00くらいである。

楽しく飲み続け、気づいたら、周りに人がいなくなっていた。終わりの17:00まで飲み続けてしまったのだ。

冷静にそろばんをはじくと、7時間飲み続けた計算になる。

嘘だろー。そんなに時間が経っていたはずないよー。

時間泥棒(by「モモ」)に時間を盗まれていたとしか思えない…。

 

そう。その飲み続けた7時間のうち、後半の記憶が一部綺麗に抜けているのだ。

「あれ、気づいたら周りに人が全然いないね。おかしいねー?」と陽気に語らい、ワイなりの人に「帰ってくださーい」と言われた記憶はある。

その後、私がトイレから出たら「Youも酔っ払うんだねー」と友人達に声をかけられたところから、唐突にまた私の記憶が始まる。

間に、お片付けをして、ブドウ棚を下りたのだと思われる。

その証拠に、荷物(ザック)は持っているし、手にはシートをしっかり抱えている。しかし、ザックに何が入っているのか、まったく記憶に無い。(なぜシートはザックにしまっていないのかもわからない)

帰宅してザックを開けてみたら、自分の荷物のみならず、食べ残しのチーズとか水とかがちゃんと入っていた。私が入れたのか、友人が持たせてくれたのか全く覚えていない…。

一体、その間、自分はどんな言動をとっていたのだろうか。なんか失礼かつブラックな発言とかしていたらどうしよう!

ここまで綺麗にすっぽり記憶が抜け落ちたことが無かったので、もう、怖くて仕方が無い。

後日、友人に聞いてみたら「割としっかりしてたと思うけど」と言われたが、それでは記憶がよみがえったときの「Youも酔っ払うんだねー」との整合性がとれないでは無いか!気を遣ってくれているのか!?気になるので、心を鬼にして、本当の私の行動を教えてくれー!

記憶喪失になった、マンガの登場人物達は、こういう不安でオソロシイ気持ちになっていたのね。

はいからさんが通る」で記憶喪失になった少尉が謎のロシア美女とイイ関係になって帰ってきた姿をみて、「どないやねん、少尉」と思っていたけれど、今ならわかる。不安な気持ちであふれんばかりになっていたときに、寄り添ってくれる人がいたら、心が動くのは当然のことなのだ。

 

とりあえず、今後はワインの飲み過ぎに注意することにする。記憶がなくなるまでは飲まない。自分でセーブできるのかどうか、非常に心許ないが…。

そして、とても楽しかったので、来年も絶対に参加する。登山の早起き経験を活かして、もっと早い時間から行って、さらに長い時間楽しむのだ。

私の辞書に「反省」という文字はあるが、「懲りる」という文字は無い。

 

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バス待ち列の横にいた猫。日向で毛繕い中。

某ワイナリーはこちら ↓

ココ・ファーム・ワイナリー – こころみ学園のワイン醸造場