睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

小説

「海がきこえる」氷室冴子

先日、友人のマーサと好きなジブリ作品は何か、という話題で盛り上がった。 私のベスト3を発表しよう!ぱんぱかぱーん 1 天空の城ラピュタ 2 海がきこえる 3 雲のように風のように 私は熱心なジブリファンではなく、見ていない作品も多いため、あくまで…

「遊びの時間は終わらない」都井邦彦~「謎のギャラリー 謎の部屋」北村薫編 収録~

先日、職場の避難訓練が行われた。 「火事です!火事です!」という妙にカッコいい防災システムのお兄さんの警報を背に、「なぜよりによって、この暑い日にやるのだ…」とぼやきながら、階段でぞろぞろ避難。(猛暑日でした…) 建物の外でばら~っと列に並び…

犬の本いろいろ

今年は戌年!慶賀新春! もう一月も末で、完全にタイミングを逃した感があるが、犬が出てくる本ってどんなのがあるかな~とふと思い立った訳であります。 …とは言っても、私は完全な猫派で、猫の本ならいろいろ浮かんでくるが、犬だとイマイチ…。(いや、犬…

「遭難」松本清張(「黒い画集」収録)

普段の私は運動をほとんどしない。一日の移動は、家と職場の間を車でラリーするだけ。(車社会、G県!)特に冬になってからは、寒さに耐えるべくじっと…極力動かないように努めている…。駄目だ~!!このままではいかん!と猛烈に反省すると、私は突如として…

「蝉しぐれ」藤沢周平

文春文庫 700円 レストランで一人で食事が出来る女性はカッコイイ! と、私はずっと思っていた。なんかデキル感じ。 女性はなぜだか、一人で外食が出来ない。出来てもせいぜいファーストフードが限界だ、という人が多い。 一人でご飯を食べるのが寂しい?そ…

「飛龍伝」つかこうへい

集英社文庫 879円 うぉぉ~、もうここまで読んじゃった!残りがちょっとしかないよ~!でも、早く読みたいの! という、胸かきむしられるような葛藤を感じる本に出会えることは数少ない。 私の場合は30冊に1冊くらいかしら? ……すっごい低い打率だな……。0…

「後宮小説」酒見賢一

新潮文庫500円 北京オリンピックの開会式はよかったな~。 こう、東洋の美意識を「どうだ!」と見せつける感じがして。 中でも、私の目を引いたのが、中国美人。アジアンビューティー! マスゲームの美しさとか球にひっついて踊っていた演出とかじゃなく、そ…

「麻雀放浪記」阿佐田哲也

文春文庫 全4巻 各660円 「パチンコっていうのはさ~、遊技場じゃない。戦場なんだ!」 と、朝、出勤して一番に職場のおじさんに言われた……。 「パチンコ等の遊技場で云々……」という書類の文言を見ての発言だった。いたくご立腹の様子。 「戦ってるんですか…

「下妻物語」嶽本野ばら

小学館文庫 630円 どうも、私はベルサーチに特別な思い入れがあるような気がする。 それも「ベルサーチ!すっげー!かっけー!」というのではなく「ベルサーチ……?好きなの?うぷぷ」という、なんとも乾いた笑いを浮かべてしまうような……。 はっきり言って、…

「人間椅子」江戸川乱歩

光文社文庫で全集が出ています。1巻に収録。1,050円。他社からも沢山出てます。 とある美術館の展示に彫像付椅子というものがあった。パプアニューギニアのものらしい。 どどーんとでっかい。大迫力。おそらく2m以上はあるかと思われる。 こちらです→ で…

「和宮様御留」有吉佐和子

和宮様御留 講談社文庫 660円(税込み) 「貧福 貧福 貧福……」 とつぶやきながら、毎日、職場の長い廊下を往復している。 なぜならば、最近、万歩計を付けているからだ。ピ●チュウのヤツ。ピカちゃん、意味もなく「ピカッピカッ」と鳴いてかわいいの。 毎日…

「人喰いの滝」有栖川有栖(「ブラジル蝶の謎」収録)

ブラジル蝶の謎 講談社ノベルス818円 文庫は579円 先日、久しぶりにまとまった積雪があった。10センチ弱くらい。おおっ!すごい! たまに雪が積もると、なんだか嬉しくなってしまって、庭の新雪にぽすぽす足跡をつけて喜んでいる私である。 いい年だけど、…

「蹴りたい背中」綿屋りさ

河出文庫 399円 「無印良品」は私のよく行くお店だ。 文房具とか雑貨とか、ちょくちょく購入している。今、お尻の下に敷いている低反発座布団も無印良品のもの。 これ、最高です!ちょびっと高かったけど、このじんわ~っとした低反発がお尻にジャストフィッ…

「ハンニバル」トマス・ハリス

新潮文庫 (上)740円 (下)780円 職場で飲むお茶にだけこだわっている。 机の2番目の引き出しは、いろいろな茶葉で埋まっているの。うふ。 仕事道具を入れろよ、自分!でも、これだけが職場の潤いだからねえ。仕方がないわよねえ。 私は基本的に紅茶が好…

「トム・ゴードンに恋した少女」スティーブン・キング

新潮文庫660円 うちの父は山登りが趣味だ。山男。 あれ、いないな~と思ったときはたいてい山に行っている。 趣味の程度なのだが、冬山とかにも行っちゃうので、それなりに危険なこともあるようだ。 「そう言えば、お父さん、いつ帰ってくるんだっけ?」と母…

「パチンコ必勝原理」筒井康隆

角川文庫「日本以外全部沈没」に収録されています。他にもあるかも。580円。 やっちまった。 職場の人と、大げんか(?)してしまった。 しかも、ものすごく小さな理由だ。(私にとって。相手にとっては大問題なのかもしれない) 私は備品担当なので、電池を…

「箱男」安部公房

新潮文庫420円。改版は460円。 先日、職場でシュレッダーを購入した。 たいして大きいモノを買ったわけでもないのに、2重のでっかいダンボールに入れられて届き、「冷蔵庫か!?」と思ってしまったよ……。 地球にやさしくするために、これからは簡易包装が大…

「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子

新潮文庫620円単行本は1.680円 白泉社より勝田文さんが漫画化しています。 そういえば、私は落語が好きな子どもだった。 小学生の頃の私は、「まんじゅうこわい」を覚えて、自らテープに録音とかしていたのだ。恥ずかし~! それにしても、テープというあた…

「異邦人」カミュ

新潮文庫420円他 週一回の更新、というブログとして失格な更新すらままなっていない最近の「紫落庵書庫」だが、その理由は「太陽のせい」である。 いや~あまりにも暑くて、ネットが通じる部屋(=自室)には寝るとき以外行きたくなくてね……。 自室にもク…

「走れメロス」太宰治

人間みな、どうしてだか分からないが、頭にこびりついて離れない単語、というのがあると思う。 私の場合、その単語は「セリヌンティウス」だ。 太宰マニアの皆さん以外は、あまり覚えている人がいないだろうが、「走れメロス」中の、メロスの友人の名前だ。 …

「月魚」三浦しをん

先日、蔵書の整理を行った。 床積みになっていた本を、どうにか収納せねばならん、という決死の覚悟の元、丸2日間かけての大掃除を敢行したのだ。 ものすごく疲れた……。 極度の疲弊のため、食事すら喉を通らなくなったよ。晩ご飯1回分だけどさ。 私は基本…

「最後の喫煙者」筒井康隆

喫煙者にとって最近の世相は日々辛さの度合いを増しているらしい。 私は喫煙しないが、もし喫煙者だったら、こんな迫害の日々には耐えきれず、さっさと禁煙してしまうことだろう。←吸わない人間だからこそ、こういうことが言えるのかもしれないですけどね。 …

「照柿」高村薫

今、私はとても疲れている。 年度替わりは毎年の事ながら、とにかく仕事が山ほどある。「藤原さーん、紙、無くなったよ~」などど、暢気にプリンターの前で宣う上司の首を絞めてやりたいくらいだ。自分で補給してくれ!(または、同様の状況で自分の印刷する…

「老人と海」ヘミングウェイ

「老人と海」を「ああ、マグロと格闘する漁師の話ね」と簡潔に言ってみると、なぜだかすごく笑われる。 「確かに漁師の話だけどさ~。そう言っちゃ身も蓋もないじゃん」なんて言われる。 でも、本当にそういう内容じゃないか!私は間違ってないぞ! どうも、…

「星へ行く船」新井素子

我が家のオカメインコの名前は「竹千代」という。 もちろん出所は徳川家の嫡男からだ。お坊ちゃまです!と主張している感じ。 ショップで購入した際に「多分男の子です」と言われたので、こんな名前にしてみた。 が、後にメスであったことが判明……。 がーん…

「アンの愛情」モンゴメリ

「赤毛のアン」ことアン・シャーリーは「女の子の永遠の憧れ」らしい。(新潮文庫の100冊のアオリ文句より) 確かにあの「パフスリーブが着たいのよ!」とか「黒髪って素敵」などと独自の夢見がちな感性を発揮するアンの少女時代は、なんかきらきらしている…

「杜子春」芥川龍之介

「子どもには、絶対に「パパ」「ママ」とは呼ばせない!」 と、前の職場の人が力説していた。(ちなみに男性です) 「じゃ、なんて呼ばせてるんですか?」と聞いたところ「「お父さん」「お母さん」に決まっているじゃないか!」と力強く宣言。 「でもさぁ………

「ざ・ちぇんじ!」氷室冴子

私が多感な女子高校生だった頃。 友人の一人が、何の前触れもなく、突然、私をじっと見つめて言った。 「藤原(仮名 私のこと)って、平安時代だったらすごい美人だよね~」 「えっ?そ、そうかしら?」 言われたその時は、なんだか褒められているような気が…

「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵」椎名誠

最近の本屋では、とにかくタイトルの奇抜さで売れている本がたくさんある。 「バカの壁」「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」「人は見た目が9割」「99%は仮説」(今気づいたけれど、私はこれらの本をどれ一つとして読んでいない……。私はタイトルでは買わ…

「ボクの町」乃南アサ

うおおぉぉやっちまった!いや、やられちまった! 警察に捕まってしまったのだ~! いや、別に私は犯罪を犯して逃げていたわけではない。 「……ふっ、時効まであと3日だったんだが……所詮、悪いことなんて、できねえもんですね」なんて状況ではなく、単にスピ…