睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

「白夜行」東野圭吾

本邦でも近年は便器の洋式化が急速に進んでおり、公共施設のトイレでも相当の割合が洋式便器になっている。 そして、本場(?)の西欧ではどうだか知らないが、日本の洋式便器には蓋がついている。 その蓋については、閉めるべきだ、いや、開けといてもいい…

「かわいい京都御朱印ブック」西村由美子

私は数年前から御朱印収集も趣味にしている。 集め始めたきっかけを話し出すと長くなるのだが、簡単に言うと、NHK大河ドラマ「平清盛」にはまったからだ。 何かというと低視聴率大河ドラマとしてあげられる作品だが、私は大好きだった!なんで人気がでなかっ…

「凍」沢木耕太郎

日本には、山岳小説というジャンルがある。 唯川恵「純子のてっぺん」の解説を読んでいて、そういえばそうだったな、と気がついた。 私は長々と読書を趣味にしていて、さらに数年前から山にも時々登りに行っているが、山岳小説は一切読んでいない。 山岳小説…

「ハイジ」シュピリ(2回目)

山に行くときなどは、各地の道の駅や高速のサービスエリアに寄ったりするのが楽しみだ。 地元の銘菓や特産の野菜を買ったりするのが好きなのだ。 例えば秋に谷川岳に行ったりすれば、G県が誇る幻のりんご「ぐんま名月」を購入したりする。隣のストロベリー王…

「sol×solがおしえる 多肉植物育て方ノート」松山美紗 監修

冬になると、なんとなく部屋が狭く感じる。 ベランダに出しっ放しにしている多肉植物たちを室内に入れるからだ。 1鉢2鉢ならたいしたことないが、小さい鉢がごちゃごちゃと20鉢くらいある。けっこうな量なのだ。 多肉植物はとにかく種類が多く、世界中にコレ…

「あやうしズッコケ探検隊」那須正幹

山を歩いているときに、ユリが咲いていると、私は何となく安心する。 何故か。 それはユリ根は食べられるからだ。 これで、いざという時(山で遭難した時?)も、最悪食料は確保できる。 スーパーでユリ根が売られているのを見るときも、茶碗蒸しの中にユリ…

「この御朱印が凄い!」地球の歩き方編集室/「御朱印トレッキング」(公社)東京都山岳連盟監修

富士山で焼印を集めまくった私だが、それと同時に御朱印も頂いてきた。 焼印だけでは片手落ち!御朱印も見逃す訳にはいかない。 富士山の山頂には久須志神社(浅間神社の末社)と冨士山頂上浅間大社奥社があり、それぞれ御朱印が頂けるのだ。 なかなかの高額…

「さかなクンの一魚一会」さかなクン

私は以前から、さかなクンのことを尊敬している。 「魚が好き」というだけのことを、とことんまで突き詰め、その想いでご飯を食べていける地位にまで上り詰めた人物だ。なかなか、好きという想いだけでそこまでいける人はいない。 あの魚への愛情はホンモノ…

「冒険図鑑」さとうち藍 松岡達英

少し前に地元の図書館に行った際、棚に懐かしい本を見つけた。 「冒険図鑑」である。 私が小学生だった●十年前、読んでいた本だ。確か、山好きの父親が買ってくれた。 児童書はベストセラーになると、長い期間ずっと売れ続けるらしい。小学生だった、私がお…

「あした、山へ行こう!」鈴木みき

何事もスタートする時には初期投資が必要だ。 登山を始める時にも、登山道具を揃えるべし、と色々な入門書に書かれている。そして、その道具は登山道具専門店に行って、店員のアドバイスの元、揃えるとよい、と判で押したように、どの本も書いている。 登山…

「パンツの面目 ふんどしの沽券」米原万里

最近、たまに耳にするが、公共施設のトイレットペーパーを勝手に持って帰ってしまう人がいるらしい。 もしかしたら、家計がものすごく苦しいご家庭なのかもしれないが、なんともセコい話である。トイレットペーパーが無いなら、古新聞でも使えばいいのだ。(…

「とりぱん」とりのなん子

先日、道の駅の農産物直売所をうろついていて、「訳あり りんご」(8個くらいで350円)を発見して、私は驚喜した。 すぐさまレジに直行だ。 自分で食べるために購入した訳でない。庭に来る鳥にあげるのだ。 もうずっと以前から、我が家では冬場に時折、庭の木…

「大草原の小さな家」シリーズ ローラ・インガルス・ワイルダー

年末だ。寒さも一気に増してきて、街はすっかりクリスマスムード一色だ。 クリスマスと言えば、サンタクロース。良い子の元にプレゼントを届けにやってくる。 私も子どもの頃はプレゼントが楽しみで、今年は何を貰おうか、一生懸命考えたものだった。「こえ…

「火の鳥ーヤマト編ー」手塚治虫

先日、我がG県では「HANI-1グランプリ」という大会(?)が開催された。 一体何が頂点を目指して戦ったのか!? そう。大会タイトルを読めばすぐにわかる。 ハニワである! G県で出土した埴輪の中のナンバーワンを決める戦いだ。そして、1位を獲得すると、そ…

「おさんぽきのこ」石塚倉譆

今年の人間ドッグのお供本に選んだ本は「おさんぽきのこ」である。 区切りがつけやすくて、写真とかが多い本、という人間ドッグお供本の条件にぴったり。 私はきのこが好きで、山に行って、きのこを見つけると「らぶりー!」とわーわー騒ぐけれど、実は知識…

「司馬遼太郎が考えたこと」司馬遼太郎

意識した訳ではないけれど、今年の夏、二大東照宮に立て続けに行ってしまった。本当にたまたま。 日光東照宮と久能山東照宮。 祀る神は東照大権現。言わずと知れた徳川家康である。将軍様! 徳川家康は自分の亡骸をまず、久能山に葬った後、日光に小堂を造営…

「海がきこえる」氷室冴子

先日、友人のマーサと好きなジブリ作品は何か、という話題で盛り上がった。 私のベスト3を発表しよう!ぱんぱかぱーん 1 天空の城ラピュタ 2 海がきこえる 3 雲のように風のように 私は熱心なジブリファンではなく、見ていない作品も多いため、あくまで…

「遊びの時間は終わらない」都井邦彦~「謎のギャラリー 謎の部屋」北村薫編 収録~

先日、職場の避難訓練が行われた。 「火事です!火事です!」という妙にカッコいい防災システムのお兄さんの警報を背に、「なぜよりによって、この暑い日にやるのだ…」とぼやきながら、階段でぞろぞろ避難。(猛暑日でした…) 建物の外でばら~っと列に並び…

「気になる部分」岸本佐和子

先日文庫が発売された三浦しをんさんの「ビロウな話で恐縮です日記」を読んでいて、そうだ!このブログがきっかけで岸本佐和子さんの本を読んだのだった!ということを思い出した。 そして、確かそのエッセイの中に、G県民にとって非常に興味深い話が書かれ…

犬の本いろいろ

今年は戌年!慶賀新春! もう一月も末で、完全にタイミングを逃した感があるが、犬が出てくる本ってどんなのがあるかな~とふと思い立った訳であります。 …とは言っても、私は完全な猫派で、猫の本ならいろいろ浮かんでくるが、犬だとイマイチ…。(いや、犬…

「酔って記憶をなくします」石原たきび編

万歩計を買いました。2代目。 初代万歩計は一昨年からずっと肌身離さず持っていて(ちょっと誇張表現)今日は何歩歩いたかな~?と計測結果を楽しみにしていたのだ。歩数はエクセルで管理して、平均歩数も出していた。(エクセル自作) それなのに、年末、…

「遭難」松本清張(「黒い画集」収録)

普段の私は運動をほとんどしない。一日の移動は、家と職場の間を車でラリーするだけ。(車社会、G県!)特に冬になってからは、寒さに耐えるべくじっと…極力動かないように努めている…。駄目だ~!!このままではいかん!と猛烈に反省すると、私は突如として…

「一発屋漂流記」山田ルイ53世

つい先日、ノベッロフェスタなるワインのイベントに行ってきました。 ノベッロとはイタリア語で「新しい」という意味だそうで、要するにボジョレーヌーボーのイタリア版。もっと、ざっくり言うと、その年の新酒ワインを飲みまくるイベントとのこと。うはは~…

「あたらしい登山案内」ホシガラス山岳会

先日、人間ドックに行って来た。 朝からいくつもの検査をぐるぐる回って、最後の方はへろへろ。行く度に思うの。どうして自分で高いお金を払って、こんな辛いことしてるのかなぁ…。 そんなことを思いつつも、一応、病気は怖いので、だいたい毎年人間ドックを…

「すぐそばにある!関東の絶景」JTBのMOOK

先日、撮りためていた写真データの整理をちょっとだけした。 山に行ったりして「おお~!この景色は写真に残しておかなくては!」と興奮してシャッターを切りまくっていると、写真がどんどんたまっていってしまうのだ。 撮った写真を眺めていると、屋久島、…

「山登りはじめました」鈴木ともこ

前述の立山行きの時のことである。 一緒に行ったのは学生時代からの友人キキちゃん。(関西在住) 彼女は旅行に行くと、とにかく荷物が多い。一体何が入っているのか、と疑うくらいの大荷物で現れる。 今回の立山旅行でも、ザック(たぶん30L?)を背負い、…

「一生ものの、山道具」ホシガラス山岳会

前述の立山行きの際に、サンダルを新調した。 Tevaのオリジナルユニバーサル。これ、「一生ものの、山道具」を読んで以来、ずっと欲しいと思っていたもの。今回の立山行きが契機となって、ため込んでいた欲望が爆発。夜中にぽちっとしてしまったのである。 …

「日本百名山」深田久弥

かなり前のことになるが、仕事で前箸市(仮名)に出張した時のことである。 その日は上司Hと同僚M氏と一緒に車で出張先に向かっていた。 よく晴れた日で、快調に車を走らせていたところ、目の前にきれいな富士山型の山がどーんと現れた。 それを見て、上司H…

「ちはやふる」末次由紀(2回目)

ちはやふる(9)講談社 440円 またもや漢検に破れた6月のある日、私は疲れた体を癒すべく、ごろごろ横になっていた。 ここ数日、ひたすら漢字漬けの日々を送り、机に向かい続けていたので、激しい腰痛にもおそわれていたからだ。 もう、ここまでやって、ま…

「渡辺篤史の建もの探訪BOOK」

朝日新聞出版 1575円 久しぶりにみてしまった。「渡辺篤史の建もの探訪」 わざわざ日曜の朝6時に早起きしてまで見たわ。 なぜならば、祝!20周年!だから。 書店でこの本を見つけ、「おお!もう20年も続いているのか!?」という気持ちになり、感動のあまり…