「十二秘色のパレット」草川為
なんと、フラミンゴの羽色のピンクはエサがピンク色だからなんだそうだ!
フラミンゴのエサはピンク色の藻である。この藻の色素が羽色に移って、あのピンク色のフラミンゴになるらしい。
ちなみに動物園のフラミンゴはエサ(飼料?)に色素を混ぜて与え、ピンク色を保っているらしい。なんとなくだまされている気が……。
この事実をテレビのクイズ番組で初めて知って、びっくらこいただ~。
ということは、フラミンゴはそのエサを食べなければ白い羽なのね。なんか、別の鳥みたいだよ……。
よくよく考えると、他の羽色の鳥でもその藻を食べればピンクの羽色になるってことじゃないのか?
なんてお手軽!魔法の藻!すごいぞ、藻!
鶴とかアヒルとか白鳥とかがピンク色に……。白鳥なんか水鳥だもん、このピンク化に最適な気がする。誰かやってみようと思わなかったのかしら?
なんか、動物虐待っぽくてやりにくいか……。お腹こわしたらかわいそうだしねえ。 鳥じゃなくて、動物でもOKなのかな?どうだろう……?さらに怖くて試したり出来ないが……。
きっと、草川為さんはこの事実を知っていて「十二秘色のパレット」の基本設定を考えたに違いない。
草川さんはわりとディティールにこだわりをもって話を作っている気がするので。
そういうところがとっても好き。最近、私の中で5本の指にはいるくらい好きな漫画家さんだ。ラブ。
この「十二秘色のパレット」は南海の孤島「オパル」に住む色彩の魔術師「パレット」たちの話だ。「パレット」は「オパル」に住む極彩色の鳥とペアになり、その鳥の羽の色を様々なものに移すことが出来る。
そして、鳥の羽色はその島にだけ生えている花を食べることによって、極彩色に染められるのだ。
まさにフラミンゴのピンク!
間違いないね、フラミンゴからこの設定、作ってるよ!
そういえば、フラミンゴぽいシルエットの鳥もいるし。(グエル先生のペアのオルガ) 藻だと少女漫画的にイマイチだから、花になってるけどね。少女漫画には「花とゆめ」が必要ですから!(掲載誌は「LaLa DX」ですが)
作中には真っ黒の渡り鳥「クロタン」(なんて安易な名前でしょう)がパレット見習いと相思相愛(語弊有り)になる話がある。クロタンは「島の花を喰わせてりゃ 羽根の色じきによくなる」などと言われ、オパルにとどまる事になる。
極彩色の鳥たちは「都の宝」らしいけれど、けっこう簡単に「都の宝」は量産できるみたい……。とか突っ込んではいけないのかしら?あ、駄目?
黒い鳥ですらその色素で羽を染めるとは……。「オパル」に咲く花は相当強力な色素を持っているらしい。どっちかというと「都の宝」は鳥じゃなくて花なんじゃないかな~?
我が家にはオカメインコ(竹千代)がいるが、オパルの花を食べさせたら、どうかわるのかな~?
アルビノ種(白色化している種類)なので、きっと良い感じに染まると思うのよね。
でも、オカメインコの特徴である、真っ赤なほっぺはどうなるんだろう……?
あれがあるからオカメちゃんはかわいいのに!あそこすらも無くなって、極彩色のほっぺになったら嫌だなあ……。(最近はほっぺが赤くない「ホワイトフェイス」というオカメインコも売られていますが)
それにしても、オカメインコはどうしてほっぺだけ赤くなるのか?
鳥の羽色って不思議だなあ……。
シマウマのシマも不思議。
生き物って、面白いですね。
オカメちゃんのほっぺです。真っ赤。