キュウリ収穫
以前、とあるテレビ番組で「居酒屋で必ず頼むものは何か?」というたわいも無い話を出演者の皆さんがしていた。
アジフライだとか、揚げ出し豆腐だとか、塩辛だとか盛り上がっていて、ふと、私は何だろうと考えて、ある品に思い当たった。
…キュウリの漬け物。あれば、一本漬け!
一通り料理を食べて、お酒も進んだ段階で、私は必ず「キュウリ!キュウリいっとこう!」と叫んでいる。
職場の若造が「キュウリの漬け物嫌いっす」と言っていることもあるが、一顧だにせず、全力でキュウリの漬け物を注文する。
ふふふ。若造の意見なんか、権力で黙らせてやるのさ。
だって、おいしいじゃないか!異論は聞かない!
多分、私はキュウリが好き。
以前、京都の大原で、割り箸に指したキュウリの一本漬けを買ったけど、あれ、おいしかったなあ。(暑かったの)大原の一番の思い出だよ。
(この話を友人にしたら、一体誰がアレ買うんだろうと思っていたけど、身近にいた!とえらく感動されました…)
前置きが長くなったが、我が家の庭の片隅で今、キュウリがどんどんなっている。
ちょっと気を抜いて放っておくと、翌日にはどーん!という太さになっていて、「おまえはズッキーニか!!」と言いたくなるほどだ。
さすが、瓜科だな、君たち。キュウリは胡瓜と書くんだね。
1週間ほど家に私一人だった時期があったのだが、毎日採れるキュウリを抱えて途方にくれたよ…。
いくら好きでも、毎日、一人でキュウリ3本とか食べ切れないんだよ~!!食べたけどね…味噌つけて。
我が家産のキュウリ。どーん。
我が屋の家庭菜園(というほど立派ではない。片隅にちょっとあるだけ)は、数年前にプランタでのミニトマトに始まり、年々種類や規模を拡大し、今年はキュウリとオクラとゴーヤ(グリーンカーテンが主目的だけど)が植えられている。
苗やら土やら支柱やら買うし、手間を掛けているので、スーパーの特売で買った方が総合的にはお得のような気もするけど、自分で収穫して味わうのが楽しいんだな~。育てる楽しみ。光源氏計画?(違うな…)
私の今年の一番のお気に入りはオクラ。花が終わった後、ズドン、という感じで真っ直ぐに実がなるのか好き。鋭いナイフ(ジャックナイフ?)つきつけているみたいだぜ。
こちらはまだ花も咲いていないので、収穫はけっこう先かしら?楽しみ。うふ。
キュウリはどんどん花を咲かせているので、これからもたくさん収穫できそう。
楽しみだな~。
小学生のころ観察したヘチマを思い出す…。
来年はズッキーニとか植えようかな~。
カボチャやスイカも種から割と簡単に収穫できるらしいので、ちょっと考えている。
それから、グレープフルーツもいい観葉植物になるらしい。それを聞いて、居酒屋で生グレープフルーツハイを頼んだとき、種を持って帰ったんだった!あの種、どこやったかな?今思い出したが、植える時期を逸した気がする…。来年か…。
ちなみに、枝豆は決して自分では植えない、と決めている。
なぜならば、小学生のころオソロシイ目にあったからだ。
記憶を風化させないために、その出来事をここに記す。
確か、小学4年生の時のことだ。その学年はジャガイモを栽培することになっていた。それだけではもったいない!、と担任の先生が思ったのかどうか真相は不明だが、私のクラスはなぜか枝豆も一緒に植えた。
私たち小学生はまじめに毎日ジャガイモと枝豆にせっせと水を与え、イモ&豆はすくすく生長した。
夏、収穫!
肥料はあまり与えて無かったと思うが、けっこう立派な実がなった。(ジャガイモのことはよく覚えていないので、ここから先は豆のことだけ書きます)
先生は言った。
「せっかくやし、収穫した枝豆をゆでて、給食の時間にみんなで食べよう!」
わーい!喜ぶ子どもたち。こういうの楽しいから大好き~!
給食の時間、みんな平等に枝豆を分けたところ、一人3つ配られた。(一体誰がどのように枝豆をゆでたのか記憶がない…。自校給食だったから、給食室でゆでてもらったのかな?)
みんな、わくわくして枝豆を手に取る。
私は好きなものを最後にとっておく派なので、とりあえず、給食から食べて、枝豆は大事にとっておいた。
「お、うまいやん!枝豆!」「なかなかいけるで!」とまず枝豆を食べた男子が口々に感想を言い始める。
ああ、はやく私も枝豆を食べたい!そんなはやる気持ちを抱え、目の前の給食を敢然とかき込む私。
すると突如「おわーー!!アカーン!!」という悲鳴がクラスに響いた。
クラス中が一斉に悲鳴の主に注目し、驚いた先生が「何や!どうしたんや!」と駆け寄ると「む…虫がおるんや!豆の中に!」との衝撃の発言がクラスメイトの口から飛び出した。
どよめく教室!!
「オ…オレのもおる!全部おる!」「豆一部屋ごとにおる!」と次々と衝撃の報告が発せられる。
枝豆、消毒してなかったからねーー!!
「先生、オレ、食べてしまった!どうしたらええん!?」との泣き声も聞こえ、教室は騒然。阿鼻叫喚地獄!!
この時、私は自分の性分に心底、感謝したね!食べなくて良かった~!!
それ以来、私は枝豆を食べる際、絶対に手に豆をワンバウンドさせてから食べるようになった。直で口は無理!あの時の恐怖がよみがえるから!
でも、枝豆自体は変わらず好き…。だって、おいしいもん。ビールの永遠の友だもん。
長い、思い出話でした。
枝豆は絶対に植えません!
ちなみに、私は小学校の一時期、O府に住んでおりました。