睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

日光白根山〜涼を求めて〜

下界は40度に迫る暑さが連日続く中、日光白根山に行って来ました。

暑さには比較的慣れているG県東部の人間でもこの暑さには参った!逃げるには山の上に行くしかない。多分、山の上では涼しい風が吹いている!

日光白根山関東以北最高峰!2578m!

避暑登山♪

 

今回の同行メンバーはいつもの職場の山好きたち。総勢6名。わーい、グループ登山楽しい〜。

夏山は雷が怖いから、早い時間に下山した方がいい、という梅やん先生(元登山部)の指導のもと、丸沼高原8:30集合。

即座にロープウェイに乗り、9時には山頂駅、2000m地点へ。きびきび動くぜ!

ロープウェイの最終時刻16:30を心に刻む。いつも時間の読みが甘い私は「あかん、もう間に合わないかもしれん…」ということになるので…。でも、今回は梅やん先生が15:00には下山!と厳しく指導してくれるから大丈夫かも。心強いなあ。

 

ロープウェイを降りると爽やかな風が頬を撫でる。

おお!ここでも十分涼しい!空気が違う!さすが2000m!

今日はここからさらに500m上までいくからね〜。これは期待出来るぞ!

目指す日光白根山の山頂を眺め、高まる期待を抑えきれない私。まわりに人がいなかったら「ヤッホー」と叫んでいるところだ。すんでのところで堪えたぞ。

二荒山神社で登山の無事をお祈りして、いざ、山頂目指して出発。だいたい9時10分くらい。

 

登りはじめは道幅も広く、傾斜もほどんどなく楽な道。

「涼しいね~」「楽しいね~」と楽しくおしゃべりしながらずんずん進む。

途中、植物に詳しい梅やん先生や月子姉さんが「これはイワカガミ」とか「ヤマオダマキ」などと咲いている花を教えてくれた。

いろいろ咲いているのね~。歩いているときは、よし、覚えたぞ!と思ったけど、下山してしばらくたった今現在、覚えているのは、今書いた2つの花くらい…。他にもいろいろ教えてくれたのに…。スポンジみたいな頭でスミマセン…。

実は、記憶を定着させるべく、帰宅してすぐにヤマケイポケットガイド「山の花」買ったけど…これ見ても、全然思い出せない…写真まで撮ってるのに…。

新しい事を覚えるのが辛いのは年のせいだろうか…。

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唯一、ヤマケイポケットガイドでお名前判明。コオニユリ

 

 途中、大日如来で休憩。だいたい9:50くらい。

みんなで水を飲みながら「汗だくだけど、さわやかテイスティ!(byコ●コーラ)」「山で飲む水はうますぎる!」と口々に楽しさを訴える。

梅やん先生提供の黄金糖もおいしい!

は~山はいいね~。

 

このあたりから、だんだん道は上り坂。でも、急登というほどではなく、比較的登りやすい道。 

 

11時くらいに待ちに待った森林限界到達!好きな四字熟語は森林限界

樹林帯から一気に視界が開けて、目指す日光白根山山頂がどーんと姿を現わす。

わぁお!すごい!

人間がアリンコの様に登山道に連なってる!

「私たちも今からアリンコになるんですね〜」と興奮気味に語るハナちゃん。

なろう!アリンコになろう!

ここはテンション上がる場所だな〜

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森林限界。よく見ると、アリンコの様な人がいます。

 

ここから先はザレ場。砂の坂道なので、登りにくいよう…

足は動かしてるのに進まん!滑る!

「酸素!酸素が必要だー」とタケさんが後ろで呟いていた。同感だー、私も息切れが…

しかし、そんなキツさを乗り越えると、待ちに待った頂上!

ひゃっほー!11:40分頃到着!

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山頂付近からは男体山(中央)と中禅寺湖も見えた!ナイスビュー!

 

なんと登り始めからだいたい2時間半の標準コースタイムで登れたらしい。

すごい!だいたいいつもは1.5倍はかかるのに!

だからザレ場辛かったんだな〜。でも、やれば出来るのね、梅やん先生のご指導のたまもの!

 

頂上には温度計が設置されていて、気温はなんと23度。

涼しい!風も爽やか!

下界は多分クソ暑いであろうに、ここはこんなに快適。夏は高い山に限る、と実感。

達成感と共に風に吹かれて絶景を眺めていると、最高の気分になれる。

ヤッホー!

 

楽しいご飯タイムを経て、下山開始。13:00くらい。(「年賀状用だ!」というタケさんを先頭に、岩場でタイタニックポーズの写真を撮ったりして遊んでいたら、下山開始が遅くなってしまった…。でも、良い写真撮れた!

せっかくなので、座禅山を回って降りるルートを選択。

ここからは岩場の急坂をガツガツ下る。

ロープウェイでもらった地図に「急坂、岩場」と書いてあるけど、本当にそのとおり。

どんどこ降りていると、だんだん空気が変わってくるのがよくわかる。

「なんか、もわっとしてきたぞ!

「あ、暑い…!!下界の空気が近づいてきた!」

「やだ~!涼しい空気に包まれていたい!」

そうは言っても、下らない訳にはいかない。

岩場の坂道をだいだい下りきり、シャクナゲの群生地(咲いてなかった…)あたりでは、だいぶ暑い空気になっていた。それでも、下界よりは格段に涼しいんだろうけど…。

 

急坂を下りきると弥陀ヶ池。13:40くらい。

ちょっと足を伸ばせば池の畔を散策できるけれど、急坂下りで疲れちゃったのでパス。

 

座禅山の噴火口跡を横目にずんずん進み、樹林帯へ。

すると、前方から山伏姿の男性が…!!本格的!

しかも、しばらくすると「ぼぉぉ~、ぼぉぉ~」とホラ貝の音が森に響き渡る。

「や、山伏!!」

「さっきの人、ホンモノだ!!

と俄に沸き立つ私たち。

信仰の山でもあります、日光白根山

素朴な疑問なんだけど、ホラ貝って楽器店で売ってるのかな…?

 

森の中をずんずん進み、血の池地獄を通ルートを選択。

本当は七色平を通るルートを選択したかったけど、分岐で間違えた…。

ロープウェイの地図では破線になっていたので「あまり整備されていない道なのでは…?」とちょっと不安だったが、まったく無問題!よく整備された平らな道で、歩きやすかった。

しかし、その名もおどろおどろしい「血の池地獄」は「…水たまり??」としか言い様がないくらいショボい…池だった…。

これ、雨が少ない時期は枯れちゃうんじゃないかな…??

信仰の対象みたいだし、意外と底が深くて大丈夫なのかな?水たまりにしか見えないけど…。

(あまりにショボかったので写真撮らなかった…

 

血の池地獄から10分くらいで行きのルートに合流。14:30くらい。

後は元来た道を帰るだけ。

15:00くらいの予定通りにロープウェイ山頂駅に到着!

すごい。ほぼ標準コースタイム通り。

ロープウェイの最終を気にしなくていいなんて!梅やん先生、ありがとう!

ロープウェイを降りると一気に下界の空気。もわーん。

暑いよう…。

タケさんの知人は高校野球を観戦に行き「とても、試合なんて見てる気温じゃない…」というLINEを送ってきたそうな…。

なんか恐縮だわ。私たちだけ、山の上の涼しい風に吹かれちゃって。

 

楽しかったな~。

気持ちよかったな~。山の風。

早く下山できたので、のんびり丸山高原スキー場でお風呂に入りながら、満足な一日を振り返って帰路についた。

やっぱり、山はいいね~。

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あの山に登ってきた!ロープウェイ山頂駅から。三つこぶ。

 

<コースタイム>※写真を撮った時間からコースタイムがわかることに気づきました。(今頃…?)

8:30丸沼高原…(ロープウェイ)…9:00山頂駅…9:50大日如来…11:00森林限界…11:40山頂…(お昼休憩1時間+α)…13:00下山開始…13:40弥陀ヶ池…14:20血の池地獄…14:30ルート合流…15:00山頂駅…15:30丸沼高原