睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

赤城山でキャンプ

友人であるジェイ氏から、突然「キャンプをしよう」というお誘いを受けて、赤城山湖畔でキャンプをしてみた。

何でも、ジェイ氏は、話題のアニメ(?)「ゆるキャン」を何気なく見てしまい「キャンプしたい!」と思ったのだそうだ。そして、ア●ゾンでぽちぽちして、道具をそろえてしまったそうだ。

ア●ゾン…おそろしい子!

ちなみに今回、登山はない。

一応、せっかく赤城まで行くのなら、上まで登ろうと言ってはみた。

ジェイ氏の回答。

アイゼンもピッケルもザイルも持ってないよ!!

…そんなもん、私も持ってないわ~!

と言うわけで、しっかりと気持ちを受け取り、今回、登山はない。

 

赤城山大沼湖畔到着は、午後4時くらい。

あたりはものすごい数の立派なテントが張られている。隙間もないほど。

今、キャンプが流行ってるって本当だな~。

時折、大声で歌う声が聞こえたりして、あたりのテントに集う人々は、すでに出来上がっている雰囲気満点だ。昼からビール…最高だな。

それにしても、こんな遅い時間からキャンプを始める阿呆は私たちくらいだ…。もっと早く来よう。次回への展望として心のノートに書き留める。

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 テントぎっしり。この写真は朝方撮ったので、みんな中でお休み中。

 

それでも、水場からは結構離れている湖畔に、なんとかスペースを見つけ、設営作業に入る。

登山とキャンプは一見近いけれど、結構違うものかもしれない。

キャンプの道具って、車で近くまで運べばいいから、大きい!そして、重い!

なんだか大量の荷物をどんどん解き、ターフとかテントとか設置。(すべてジェイ氏所有)

私は子どものころ、ガールスカウトだったので、こういう作業はどんと来いだ。三つ子の魂百まで!(使い方は合っているか!?)

 

流れるように、夕食の準備に入る。今回のメンバーであるジェイ氏とでんさんと私は、事前に打ち合わせしたわけでもないのに、完璧な作業分担でどんどん準備は進む。

あたりが暗くなる時間には、概ねご飯の準備は整った。出だしは遅いが、その気になれば早いのだ。出来る子や、私たち!

しかし、いざ、肉(焼き鳥)を焼こうとしたところ、卓上(?)バーベキューコンロは、炭火の火力が弱くて、全然焼けない…。

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火力が足りない…。じりじり。

 

焦れた私たちは、手近にあった野菜と鳥肉をバーナーでごんごん煮る。それをポン酢でいただけば、水炊きだ。臨機応変

また、別のバーナーで(3人ともバーナーを持参していた)もやしと肉を焼き肉のたれで炒める。

そんでもって、ビールで乾杯!

とりあえず焼けた焼き鳥を片手に「キンキンに冷えてやがる…!」とカイジの名台詞を繰り出したのだが、ジェイ氏にもでんさんにも通じなかった…。さみしい。

 

ある程度、飲み食いした後は、たき火を囲み、デザートタイム。

マシュマロを焼いて、板チョコをそえたものをクラッカーで挟む。

これは、ガールスカウト時代、キャンプファイヤーの最後の定番イベントとして毎回行われていたものだ。

溶けたマシュマロとチョコの甘みとクラッカーの塩味が絶妙で、ものすごくおいしい!

自宅のコンロでも一人で作成して食べていたくらい小学生時代の私を虜にしたおやつだ。

久々に作成して食す。

おいしい~!

たき火を囲んで食べるとコンロより数倍おいしいぞ!

 

そして、キャンプはやっぱり、たき火なんだな~。

夜は更けて、吐く息は真っ白。多分、相当寒いはずだけど、たき火の周りでは全然寒くない。アルコールがまわっているせいもある)

ワインを飲みながらマシュマロ焼きをもぐもぐ。

楽しいじゃないか!キャンプ、楽しい!

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たき火。も~えろよ もえろ~よ~♪

 

それにしても、このキャンプで改めて実感したことがある。

ヘッドランプってスバラシイ!

自分の目線の先を照らすので、暗さが全く気にならない。

実は、私はヘッドランプは持っていたけれど、使ったことはなかった。日帰り登山がメインだったから。

今回、日が落ちた後は3人ともヘッドランプ装着。一応、キャンプらしくランタンや懐中電灯も用意したが、メイン電源はヘッドランプ。

炭坑夫くん、もうちょっとタマネギを切ってくれたまえ」

「ラジャーです、炭坑夫くん!ヘッデンが手元を照らしますので、無問題であります!」

互いに「炭坑夫」と呼び合う、変なテンション…。

そして、以前読んだ、ホシガラス山岳会「あたらしい登山案内」に書かれていた「ヘッドランプをヘッデンと言うと、カッコいい!」を、抜かりなく実践する私。

ふふふ。カッコいい?

 

たき火終了後は、それぞれテントで就寝。狭いけれども、楽しい我が家~♪

明け方、激しい風の音で目を覚ます。5時くらい。

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大沼に日が昇る。キャンプなんだから、一眼持って行けばよかった…。

 

ちょうど、日が昇りだしたころ。

私の心の中では、宝●歌劇の名曲「朝日の昇る前に」が流れる。

もうすぐ朝の日が昇る 地平をバラ色に染め上げて~♪

今、ここで歌っても誰も怒らないだろうな、と思うが、とりあえず心の中だけにとどめておく。(そして、この歌を誰も知るまい…

何もしないで、ぼーっと明るくなっていく湖面を眺める。昨晩の宴と真逆の静かな時間もまたいい。寒かったけど。

 

すっかり明るくなった後、昨日の残り物とホットドッグで朝食を食べ、湖畔を後にした。

夜明け時間から起きているので、他のみなさんよりもかなり撤収は早かった。遅く来て早く帰る…。それもまたよし!

 

ちなみに、その後、山の相棒ノムさんにキャンプの話をした。

「自転車で山を登り(ヒルクライム)、登山して、湖畔でキャンプすればいいんじゃない?」

「…トライアスロン!?」

辛いぜ…。でも、かなり楽しそう。いつかは、トライアスロン

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スワンボート。じゃなくて、ホンモノの鴨。朝、遊びに来てくれた。