四阿山~ゴンドラでぬかルンルン♪~
G県と長野県の県境の山、四阿山に行ってきました。日本百名山。
今まで、長野県の菅平側からしか登れないと思っていたけれど、なんとG県嬬恋村側から夏場だけゴンドラがある、との情報をキャッチ。ゴンドラ利用だと2時間弱で四阿山まで行けるという楽々コースらしい。
今年度、全線開通した「ぐんま県境稜線トレイル」のどこかに行ってみたかったこともあり、今回、四阿山をチョイス。
ちなみに、この稜線トレイル、全長100kmあまりとのこと。いつか、制覇したいような…無理なような…。百名山制覇よりはできそうな気がするが…。
今回の同行は山の相棒ノムさん。
同じG県でも、私が住まう東部と嬬恋はとても遠い。そのため、前日は、草津温泉を経由して万座温泉泊。
強酸性温泉のハシゴ!贅沢すぎる!
しかし、こんな強いお湯に入りまくって大丈夫なんだろうか…。
当日は朝から天空の露天風呂に入り(贅沢!)、ホテルで朝食をすませて、いざ、四阿山へ!
ゴンドラ利用で楽々登山だから、ちょっと遅い出発でも大丈夫なはず。
…ちなみに、万座温泉からパルコール嬬恋(ゴンドラの発着場所)まで、一時間弱かかる…。同じ嬬恋村内なのに…。
パルコール嬬恋着は8:45くらい。良い天気!
パルコール嬬恋からの浅間山。ここでも十分、良い景色!
ここ、人、いるのかな…?とやや不安を感じる、夏場の巨大スキー場の片隅で、ゴンドラはちゃんと営業していた。
ここから、20分くらいで一気に2050mまで。ゴンドラって、すごいなあ。
四阿山は2354mなので、ここから約300m上がるだけ。ゴンドラを下りたところの標識には、四阿山山頂まで1時間40分との表示。楽ちん登山だ~。わーい。
9:30くらいに出発。結構急な坂道をのろのろ歩くと、5分少々で登山道に出る。ここからが、稜線トレイルルートらしい。
稜線らしく、アップダウンはほとんど無し。すごく歩きやすいはずだ…地面が乾いていれば。
数日前の雨の影響か、元々日があまり当たらない林の中だからなのか、かなり道が泥濘んでる。ぐちゃぐちゃ。
気にしないで歩けばいいのかもしれない。でも、できれば固めの部分を通って歩きたい!
端の方だとか、石の上とかを選びながら慎重に歩いても、靴はどんどん泥だらけ。
「…奈良公園…?」
「あそこは鹿だらけじゃん。で、はじめの方は鹿の糞を踏まないように気をつけるんだけど、途中で、もうどうでもよくなるんだよね…」
「…そうだよね。もう、どうでもいいよね…」
途中からは、ばっしゃばっしゃ真ん中を通れるようになる。泥なんか、どうでもいいや。
そうすると、だんだん楽しくなってきて、ついつい鼻歌を歌ってしまう。
「ぬかルンルンルン ぬかルンルンルン ぬかルンルンルンルンルン~♪」
「…花の●ルンルンか…!!」
さすがノムさん。同級生だから、すぐにわかってくれたぜ。二人でルンルン鼻歌を歌いながら歩く。楽しくなって来たな~。
(この歌がわかる方は同世代ですね…)
このぬかルンルンゾーンは、だいたい30~40分くらいで、その後はそこそこ固い地面になる。
ぬかルンルン。ここは比較的乾いている方。
道はおおむね林の中。道の脇には、わたしたちが大好きなきのこがにょきにょき。
「なに、このきのこ!かわいい!」
「おいしそうだが、毒の匂いがするぞ~!」
と二人で興奮して写真を撮りまくる。
そんな私たちを見て、「何かあるんですか~?」と声を掛けてくれる登山者の方もいたが、「…あ、きのこか」と対象を確認すると一気に興味を無くして、抜いていく。
あれ?みなさん、あまりきのこに興味ないのかしら…?
たくさん発見したきのこ達のなかで、最も私たちの目を引いたのは、白くて平たいきのこ。
スギヒラタケ…?ウスヒラタケ…?図鑑で見てもよくわかんない。
白くてキレイ。林の中で輝いてる!
「ちょっとだけ、お触りしちゃうわ」と誘惑に負けたノムさんがきのこにタッチ。
「ぎゃあ~ハムハムしてる~!けっこう、固め!」
「ええ~!いいなあ、私もちょっとだけお触り!えいっ!」
ひんやりしてて、マットな感触。すごくイイ。うふふ、満足~♪
歩き始めて2時間くらい経過した11:30頃、ようやく茨木山との分岐点に到着。
あれ?ゴンドラ下りて1時間40分で山頂って書いてあったのに…。泥濘みに気をつけていたせいなのか、きのこに夢中になっていたせいなのか、大分、ゆっくりペースのよう。
まあ、いいか。楽しく歩くのが一番。
ここからが急な登り。ラストスパート。たぶん、標高差300mの大半がここからなのであろう。
地図では茨木山の分岐から20分で山頂となっている。
登りはじめてから20分くらい経ったので、もうすぐかな~と視線をあげると、そこには目指す山頂がくっきり。
「…!!我が目を疑う光景だ!あの山の天辺に人影が…!」
「おぉう!めっきゃ急やないかーい!(髭男爵風)」
目指す山頂。どこから見ても四阿の形だから、四阿山と名付けられたそうです。
急登を登ることおよそ10分で山頂に到着。2354m。ほぼ、12:00。
目で見た時は、ちょっとびびったけど、登ってみれば、割と大丈夫だった。鎖場の鎖も使わなくても大丈夫。
山頂は広くは無いけれど、まあまあ場所があるので、数十人の登山者がお昼ご飯中。菅平側から登ってきた人の方が多かったみたい。
私たちもいそいそと場所を確保して、お昼ご飯。今回もカレーメシ。最高においしい!日●食品さん、ありがとう!
山頂から長野側を眺めると、根子岳の雄姿がどーん!
ああ、根子岳も行きたかった!
当初、「ゴンドラで余裕だから、行けたら根子岳まで縦走しようか~?」とか言っていたけど、全くもって無理だった。ゴンドラ下りてから2時間半もかかってるから!己を知れ、私!
根子岳。稜線歩き、楽しそう。
13:00下山開始。ピストンで同じルートを帰る。
朝はすっきり青空だったけれど、かなり雲が出てきて、G県側は眺望イマイチ。
浅間山は雲の隙間からちょびっと見えるだけ。
秋風にたなびく雲の絶え間より もれ出づる浅間の鬼のいたずら…
いかん、百人一首と上●カルタがまじってしまった。
浅間の先っぽ。チラリズム。
午後になったから、ぬかルンルンは乾いたかな~と期待して歩いたけれど、まあ、やや乾いたかな?というくらいだった。
やっぱり、泥濘みは泥濘みのまま。ぐちゃぐちゃ歩く。行きであきらめの気持ちができているので、もはや気にならない。
ゴンドラ乗り場着は15:00くらい。行より早く着いたのは、泥濘みに対する諦観の気持ちのせいかな…?
乗り場横に靴洗い場あり。気が利くね~。
ゴンドラ乗り場で百名山バッチを購入して、下界に降り立ったのが15:30過ぎ。
今日も楽しい登山であった!
四阿山、今度は菅平方面から登って、根子岳縦走ルートもいいな~。
鳥井峠からの稜線トレイルルートもいいな~。
ノムさんと夢を語りつつ、キャベツ畑の中を疾走して、帰路に着いたのであった。
嬬恋名物、一面のキャベツ畑。もちろん、買って帰りました。
<コースタイム>
7:50万座温泉発…8:50パルコール嬬恋…9:20ゴンドラ山頂…11:30茨木山分岐…12:00四阿山(お昼1時間)…13:00下山開始…13:20茨木山分岐…15:00ゴンドラ山頂…15:30パルコール嬬恋着