睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

山の御朱印

数年前から御朱印をコツコツ集めることを趣味にしている。

もう一つの趣味である登山のついでにも御朱印を頂くことが多いので、山で頂いた御朱印をまとめてみることにした。

 

山の御朱印の収集パターンは分類すると、だいたい次の3パターンになる。

ケース① 頂上ある神社で神主さんなどに書いてもらう。

 どの山にも頂上に祠や社があるが、そこに人がいることは滅多になく、これは非常にレアケースだ。ものすごく人気の山に限られる。

ケース② 麓の神社等で頂く。

 頂上が「奥社」などになっており、麓に神社本体があるケース。

車や公共交通機関でたどり着ける場所にあり、登山をしなくても参拝できる。

このケースが最も多いと言えるだろう。

ケース③ 神社に置いてある書き置きを頂く。

 頂上でも麓でも神社に人がおらず、あらかじめ紙に書いてある書き置きの御朱印を頂くケースだ。

お金はだいたい賽銭箱に投入する。田舎によくある無人の野菜直売所方式だ。

お金を払わずに持ち逃げも可能だが、そんなことしたらまさしく罰当たりだ。恐ろしくてできない。

 

1 上毛三山

f:id:suishian:20190103105650j:plain

赤城 榛名 妙義 それぞれの神社

G県を象徴する上毛三山

赤城山 榛名山 妙義山 それぞれ、G県民にこよなく愛されている。

ちなみに、G県の小学校の運動会は「赤城団」「榛名団」「妙義団」に分かれる、ということは有名だ。

しかし、東部出身の私の小学校では、そんな別れ方はしなかったと思う…。人数が多い時代だったから、3つの団じゃ足りなかったのかもしれないが。そして、途中で他県に転校したので、記憶が曖昧なだけかもしれないが。

 

収集パターンは最もオーソドックスなケース②である。

登山口付近(山の中腹)にそれぞれ神社がある。

 

2 高尾山

f:id:suishian:20191014222832j:plain

高尾山の薬王院。こちらはお寺だ。

誰もが楽しめる山、高尾山の薬王院

地元八王子出身のヒ●ミさんは「高尾山はすごいんだぞ!天狗がいるんだぞ!」と胸を張って主張しておられた。

確かにすごいぞ、高尾山!あれだけ賑わっているのは、天狗様のご加護のおかげか。

ちなみに私は烏天狗が可愛くて好きだ。高尾山にはたくさんいる。

 

収集パターンは、頂上にあるわけでは無いが、そこそこ登らないとたどり着けない場所にあるため、ケース①としたい。

ただし、ロープウェイやリフトを使えば、すぐに着くといえばすぐに着く。そいう意味ではケース②としても間違いではないか。

 

3 寶登山

f:id:suishian:20191014231952j:plain

宝登山。書き置きを貼り付けた。

寶 登山。ものすごく縁起のいい名前だ。福々しい。

宝に登る山。いや、ストレートに「宝の山」なのか。

竹取物語に出てくる車作皇子が持参する「蓬莱の玉の枝」が生えていそうだ。

そうか、だから、臘梅が咲き乱れているのか。臘梅の黄色は黄金につながるイメージなのかもしれない。

うっかり者が、地名を根拠に埋蔵金発掘とかをしてしまいそうな気もする。

 

収集パターンはケース①である。頂上の神社脇の売店で「奥宮」の御朱印が頂ける。

しかし、私が登った時は、書き置きしかなかった。(書ける人がお昼休み中?)

麓には宝登山神社本宮がある。

 

4 日光男体山

f:id:suishian:20191014224854j:plain

男体山二荒山神社のご神体。

日光男体山二荒山神社中宮祠が登山口になっている。

「男山」ときたら、対になる「女山」があるものだが、日光では「女峰山」が対になるらしい。まだ登ったことが無いので、いつか登ってみたいものだ。

「女峰」といってイチゴを思い出すのは、もはや、かなりの年齢の世代になってしまったかもしれない。

ストロベリー王国が猛プッシュしている「スカイベリー」も皇海山から名付けられたそうな。空じゃないのだ。good!

しまった。イチゴの話では無い。御朱印の話だ。

 

収集パターンはケース②。中禅寺湖のほとりにある。

二荒山神社本宮はかなり離れた場所(東照宮の近く)にある。

 

5 筑波山

f:id:suishian:20191014230251j:plain

筑波山は双耳峰。こちらは女体山。

f:id:suishian:20191014230326j:plain

こちらは男体山

筑波山は高尾山とイメージがかぶるエンターテイメント性にあふれる山だが、こちらはなめてかかってはいけない山だ。

ロープウェイやケーブルカーを使わないと、まあまあ厳しい。

以前も書いたが、軽い気持ちで登山未経験の友人を誘ったところ、二度と一緒に山に行ってくれなくなったくらいだ…。やっぱり、最初は尾瀬から誘うのが最善の策だな。

 

こちらの収集パターンはしっかりとケース①だ。頂上に人が常駐するくらい人気の山なのだ。女体山、男体山両方に人がいる。

ただし、ロープウェイやケーブルカーを使えば、すぐに着く。高尾山同様、ケース②と言えなくもないか…。

 

6 立山

f:id:suishian:20191014233733j:plain

雄山神社。ご祈祷をうけると、札が頂ける。

立山の三つの峰のうち、雄山の頂上では、御朱印を書いて貰える。

多分、夏場だけだろうが、人が常駐しているのだ。3000mを超える山の上に。私が行ったときは神主さんを含め、5人くらいは人がいた。

山小屋バイトと同じように、夏場はずっと頂上で住み込みなのだろうか?それとも1週間交代くらいなのだろうか?意表をついて、室堂から毎日往復登山をしているのだろうか?

頂上で御朱印を頂けるのは嬉しいけれど、いろいろと余計な心配をしてしまった。

 

こちらは超レアなケース①。頂上まで登らないと頂けない。

 

7 富士山

f:id:suishian:20191014235346j:plain

富士山。朱肉の色が溶岩色。

富士山の山頂には浅間大社がある。

某大学を受験した時に、「富士山の頂上にある神社の名前を答えよ」という問題があり、当時の私は解答できなかった。(こんな変な設問をする大学は滅多に無い)

そんなのみんな知らないよ、とそのときは思ったのだが、今なら「浅間大社」としっかり解答欄を埋めることができる。

その頃、御朱印集めか、登山かどちらかを趣味にしていればよかったのになあ、と後悔してももう遅い。結果は不合格であった。

ちなみに、「浅間山」が身近なG県民には、「富士山の上に浅間があるっておかしくない?」という、しっくりこない気持ちがどうしても消えない…。

 

こちらもケース①。山頂で頂ける。

富士山は年間30万人が登る山なので、もちろん人が常駐しているのだ。多分、夏中、山頂にいるのだろう。(途中で交代するのかもしれないが)

富士山の上で暮らすって、なんだか凄い。うらやましい。山小屋バイトってこんな気持ちから始まるのだろうか?

 

オマケ 稲荷山

f:id:suishian:20191015000901j:plain

稲荷山は伏見稲荷大社

伏見稲荷大社の鳥居をくぐりにくぐって、山頂まで行くと頂ける。

(正確には山頂付近の「御膳谷奉拝所」で頂ける)

これも、ケース①といえるだろう。

 

あれ?ケース①はあまりレアじゃない感じになってしまった。