睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

「蝉しぐれ」藤沢周平

文春文庫 700円 レストランで一人で食事が出来る女性はカッコイイ! と、私はずっと思っていた。なんかデキル感じ。 女性はなぜだか、一人で外食が出来ない。出来てもせいぜいファーストフードが限界だ、という人が多い。 一人でご飯を食べるのが寂しい?そ…

「文明の憂鬱」平野啓一郎

新潮文庫 460円 このごろ、「う゛」という表記をやたら見かける気がする。 昔は「ベートーベン」だった人が「ベートーヴェン」になり、「バイオリン」は「ヴァイオリン」になった。 これは「V」は「う゛」で表そう、という一応の決まり?(誰が定めたかは不…

「にわやこうえんにくるとり」薮内正幸

福音館書店 現在絶版 先日、職場で「変わった鳥が死んでいる!」との報告を受けた。 それはどんな鳥!?と好奇心の塊になった私はその場へ直行。 鳥好きなので、こういう場合、見たくてたまらなくなってしまうのだ。 おお!初めて見る鳥のような気がする!で…

「千住家にストラディバリウスが来た日」千住文子

新潮文庫380円 買いました。年末ジャンボ宝くじ。 今年は「当たりますように」というダルマが描かれた綿棒をもらい、何だかものすごく当選率が上がった気がする。 ありがとう、ジョ●ホー宝くじ売り場の人! もし、2億当たったらどうするのか?(バラ買いな…

「うわさの神仏 日本闇世界めぐり」加門七海

集英社文庫 480円 最近のゆるキャラブームにのって、私も好きなキャラクターがいる。 それは、せんとくんだ! 平城京遷都1300年祭の公式キャラクター。その「気持ち悪さ」が物議をかもした例の彼だ。 いや~初めて見たときはたまげたね。 こんなリアルで…

「ネコを撮る」岩合光昭

朝日新書 756円 毎年の事ながら、この時期の書店にはカレンダーがあふれている。 「イヌ好きの私でもダメだわ。このネコ写真カレンダーの魅力にはあらがえないわ」と言ったのは友人のるみたんだ。 確かに! イヌ写真もそりゃ、かわいいことはかわいいけれど…

「飛龍伝」つかこうへい

集英社文庫 879円 うぉぉ~、もうここまで読んじゃった!残りがちょっとしかないよ~!でも、早く読みたいの! という、胸かきむしられるような葛藤を感じる本に出会えることは数少ない。 私の場合は30冊に1冊くらいかしら? ……すっごい低い打率だな……。0…

「桂米朝コレクション」桂米朝

ちくま文庫 全8巻 各巻924円 先日、またもや京都に行って来た。第二の故郷なので、しょっちゅう行くのだ。 でも、正確には万博公園で行われた、とあるバンドのライブに行ったついでだ。(ライブ最高でした!足下びしょびしょでしたが。来年も行きます!) …

「苔とあるく」田中美穂

WAVE出版 1680円 ついに買ってしまった。 苔盆栽! うわーい。欲しかったの! 近所のホームセンター園芸館の片隅で売られていて、そのあまりのかわいらしさにふらふら~っとレジへ持っていってしまったのだ。蠱惑的。 ちなみにお値段は500円。お手頃だ。…

「後宮小説」酒見賢一

新潮文庫500円 北京オリンピックの開会式はよかったな~。 こう、東洋の美意識を「どうだ!」と見せつける感じがして。 中でも、私の目を引いたのが、中国美人。アジアンビューティー! マスゲームの美しさとか球にひっついて踊っていた演出とかじゃなく、そ…

「ロシアにおけるニタリノフの便座について」椎名誠

新潮文庫 420円 数年前の事である。 友人と3人で上海に旅行に行ったことがある。 事前に、旅に際しての不安はあまりなかったが、若干のひっかかりはトイレのことであった。 中国はトイレがすごいらしい!という噂をちらほら聞いていたからだ。(主に森永あ…

「ハイジ」シュピリ

岩波少年文庫 上下巻 各756円他 あれ?セバスチャンって、執事だったっけ? と、最近ちょいちょい見かける執事マンガを読んでいて思った。 メイド流行の一環?なのか、よくわからないが、最近、女性向けの執事マンガをよく見かける。 私もけっこう好きなの。…

「オーケンのめくるめく脱力旅の世界」大槻ケンヂ

新潮文庫460円 またカレーを食べてしまった。 今日の昼食だ。スープカレーのセットを食してしまった。カレー、辛れー!(くだらなくてスミマセン) 実は私、3日前にもココ酢(仮名)でカレーを食べたばかりなのだ。(どす黒い「黒カレー」これも辛れー!) …

「麻雀放浪記」阿佐田哲也

文春文庫 全4巻 各660円 「パチンコっていうのはさ~、遊技場じゃない。戦場なんだ!」 と、朝、出勤して一番に職場のおじさんに言われた……。 「パチンコ等の遊技場で云々……」という書類の文言を見ての発言だった。いたくご立腹の様子。 「戦ってるんですか…

追悼 氷室冴子先生

昨日、新聞を見ていて驚いた。 氷室先生がお亡くなりになった。 がーん。大好きな作家さんだったのに……! 実はここ数ヶ月、私はコツコツ氷室先生の文庫を集めていたのだ。 発売当時、かなりの量を読んでいたのだが、所詮、貧乏学生。友達から借りたり、購入…

「東京大学応援部物語」最相葉月

新潮文庫420円 単行本は集英社から出ています。 ここのところ、仕事が忙しくて、ろくろく新聞もテレビも見ていないのだが、これは!という情報だけはきちんとキャッチできている。 一般常識的なニュースはキャッチし損なっているのに……。(長野の聖火リレー…

「下妻物語」嶽本野ばら

小学館文庫 630円 どうも、私はベルサーチに特別な思い入れがあるような気がする。 それも「ベルサーチ!すっげー!かっけー!」というのではなく「ベルサーチ……?好きなの?うぷぷ」という、なんとも乾いた笑いを浮かべてしまうような……。 はっきり言って、…

「モモ」ミヒャエル・エンデ

岩波書店1,785円 岩波少年文庫840円もあります。 気づくと一日が終わっている……。 平日は仕方がない、と思う。 朝起きて、仕事に行って、帰ってきて、ご飯食べてお風呂入って、ちょっと本を読んで寝る。 このパターンだ。これは納得がいく。いかないかもしれ…

「人間椅子」江戸川乱歩

光文社文庫で全集が出ています。1巻に収録。1,050円。他社からも沢山出てます。 とある美術館の展示に彫像付椅子というものがあった。パプアニューギニアのものらしい。 どどーんとでっかい。大迫力。おそらく2m以上はあるかと思われる。 こちらです→ で…

「怪しいお仕事!」北尾トロ

新潮文庫 499円 姉妹編「危ないお仕事!」もあります。 先日、新聞の求人欄を何気なく眺めていて、すごいモノを発見してしまった。 求人「僧侶! 当方曹洞宗 要免許 ●●寺」 ……新聞で求人するような職業だろうか?僧侶。普通、本山とかが紹介するんじゃないの…

「和宮様御留」有吉佐和子

和宮様御留 講談社文庫 660円(税込み) 「貧福 貧福 貧福……」 とつぶやきながら、毎日、職場の長い廊下を往復している。 なぜならば、最近、万歩計を付けているからだ。ピ●チュウのヤツ。ピカちゃん、意味もなく「ピカッピカッ」と鳴いてかわいいの。 毎日…

「人喰いの滝」有栖川有栖(「ブラジル蝶の謎」収録)

ブラジル蝶の謎 講談社ノベルス818円 文庫は579円 先日、久しぶりにまとまった積雪があった。10センチ弱くらい。おおっ!すごい! たまに雪が積もると、なんだか嬉しくなってしまって、庭の新雪にぽすぽす足跡をつけて喜んでいる私である。 いい年だけど、…

「蹴りたい背中」綿屋りさ

河出文庫 399円 「無印良品」は私のよく行くお店だ。 文房具とか雑貨とか、ちょくちょく購入している。今、お尻の下に敷いている低反発座布団も無印良品のもの。 これ、最高です!ちょびっと高かったけど、このじんわ~っとした低反発がお尻にジャストフィッ…

「ハンニバル」トマス・ハリス

新潮文庫 (上)740円 (下)780円 職場で飲むお茶にだけこだわっている。 机の2番目の引き出しは、いろいろな茶葉で埋まっているの。うふ。 仕事道具を入れろよ、自分!でも、これだけが職場の潤いだからねえ。仕方がないわよねえ。 私は基本的に紅茶が好…

「かなしみ」(「二十億光年の孤独」)谷川俊太郎

集英社文庫 520円など 先日、愛車(貞吉)に給油しようとしてガソリンスタンドに寄った時の事である。 「レギュラー満タンでお願いします」 と私がお願いした直後、スタンドのお兄さんが血相を変えてやってきた。 「お客さん、前回はガソリンをどこでいれま…

「トム・ゴードンに恋した少女」スティーブン・キング

新潮文庫660円 うちの父は山登りが趣味だ。山男。 あれ、いないな~と思ったときはたいてい山に行っている。 趣味の程度なのだが、冬山とかにも行っちゃうので、それなりに危険なこともあるようだ。 「そう言えば、お父さん、いつ帰ってくるんだっけ?」と母…

「しをんのしおり」三浦しをん

新潮文庫460円単行本も新潮社から出ています。 ちょっくら思い立って、京都へ行ってきた。 2泊3日の紅葉狩り旅行。 京都は私の第2の故郷なので、ちょくちょく行っている。 春と秋は京都に行きたくなるのよね~。夏と冬は決して行きたくは無いがな……。あん…

「広辞苑」新村出編

岩波書店。普通版7875円。机上版12600円。 あれは確か、中学3年生の冬だった。 たまたまその年、私の誕生日に温泉に出かけた。父が永年勤続か何かで旅行券をもらったので。 旅館に着いて、温泉につかり、夕食もいただいて一息ついたところに父が切り出した…

「パチンコ必勝原理」筒井康隆

角川文庫「日本以外全部沈没」に収録されています。他にもあるかも。580円。 やっちまった。 職場の人と、大げんか(?)してしまった。 しかも、ものすごく小さな理由だ。(私にとって。相手にとっては大問題なのかもしれない) 私は備品担当なので、電池を…

「箱男」安部公房

新潮文庫420円。改版は460円。 先日、職場でシュレッダーを購入した。 たいして大きいモノを買ったわけでもないのに、2重のでっかいダンボールに入れられて届き、「冷蔵庫か!?」と思ってしまったよ……。 地球にやさしくするために、これからは簡易包装が大…