「沈黙の春」レイチェル・カーソン
最近、私は園芸に夢中だ。
植木鉢で観葉植物とか多肉植物とかバラとかを育てているだけなので、今流行の「ガーデニング」ではない。そんな小じゃれたモノは私には似合わない。ただの園芸だ。
昨年あたりから、いろいろ育て出したのだが、昨年は大失敗。
……ミニバラ全滅……。10本もあったのにねえ……。
誰でも簡単に育てられる、これが駄目なら全部駄目、というレベルの多肉植物ですら壊滅的状況……。
初心者だったからさ!ははは!
……植物育てない方がいいのか、私……。
枯らす才能は他の追随を許さない……。いらないよ、そんな才能。
その轍を踏まないよう、今年は一応、ネットで各植物の育て方を調べてから育てている。
その甲斐あってか、今のところ、それほど失敗はしていない。ミニバラが一本枯れたのと、アンセリウムが瀕死の状態にあるだけだ。(けっこう失敗してるかも……)
が、しかーし、夏を目前にして、出ました、アブラムシ&ハダニ!おおう!
私の大事にしているアンドレに!(紫のミニバラ。品種名「アンドレア」)
うぬう、またもや奴らに出会うとは!昨年はこのハダニ軍団に完膚無きまでにたたきのめされ、ミニバラを全滅させたのだ。憎き仇なのだ。ここで会ったが百年目!
こいつを退治するには、市販の農薬を撒けばアブラムシとかならてきめんだ。(ハダニは厄介。長期戦にもつれ込む可能性大)
が、しかし……農薬撒きたくないのよ~!
なぜならば、私はつい先日「沈黙の春」を読んでしまったのだ。
この本は世界的名著で、農薬害を最初に告発した本と言っていいだろう。
この本を読んだら、決して気軽に農薬撒けないって!
実は、昨年はあまり何も考えずに、アブラムシとハダニの対策にばっちこ撒いていたのだ……。
何てことしていたんだ、私は~!ばかばかばか!しかも、その甲斐もなく、ミニバラは全滅したのさ……。失敗の上塗りだ。
昨年の家庭用農薬はまだ残っている。
裏の注意書きを読むと、小さな字で「川に流すと少量でも魚が死にます」と、しっかり書いてある。
ついでに「散布するときは、肌を出さない長袖長ズボン、マスク着用で、広い野外で撒いてね」と書いてある。(昨年はTシャツ短パンで撒いてたよ、私!もちろんノーマスク)
ひぃぃぃ~!!……やっぱり、これ強い毒なんだよ~!
虫が死ぬものなんだから、毒じゃない訳ないよな……考えてみりゃ当然か。
確かに虫をピンポイントで責める毒なんだろうけど、その虫を鳥が食べたりすれば、鳥に蓄積されて行く。蓄積された毒は消えていかないらしい。いずれは鳥の大量死につながってしまったりするのだ。
人間だって、水を介したりして、毒が体に蓄積していったりするのだ。
怖い……!そんな怖いもん撒けるか~!(星一徹ちゃぶ台がえし風に)
アブラムシとハダニがついてしまったアンドレを前にしばし考える。
とりあえず、ハダニ対策に水スプレー。これでなんとかしのいでくれ!
アブラムシには牛乳がいいっていうけどねえ……。どうなんだろう?テントウムシ捕まえてくるのは面倒だしねえ……。(カーソンさんはこういう天敵農法をオススメしていたが、それだって自然のバランスを崩すことなので、あまり賛成できないなあ)
その後、アンドレは梅雨の長雨にあたって、ちょっといい感じに回復。自然ってスバラシイ!
若干ウドンコ病が出てきたけどね……。次から次へと……手がかかるなあ。
でも、なるべく農薬なしで頑張ります。
手を掛けた(?)甲斐あって、今、アンドレは4つ蕾を持っていて、もうすぐ咲きそう。
うーん、この瞬間のために生きてきた~!(ビールジョッキを持ちつつこれを言いたい)
ちなみに、この本を読むきっかけは「動物のお医者さん」で菅原教授がレポートの課題に選んでいた本だからです……。
すみません、そんな理由で……。