「特集・本の雑誌3 活字の愉しみ篇」本の雑誌編集部
角川文庫660円。本の雑誌の総集編です。現在は絶版?
本棚にしまいきれない本に悩まされている人は多い。
私もそんな中の一人だ。
買った本を手放さないのがいけない、と頭では分かっているのだが、古本屋に売るっていうことは「自分の娘とかを女郎屋に売り飛ばす気分」(by 嵐山光三郎)だ。
そんな人々ばかりが読むであろう「本の雑誌」で「本棚は人生である」という特集があったらしい。(’89年6月)
その中で「理想の本棚はあるか」という設問に、読者30人の意見がよせられている。
みなさん、増え続ける本には頭を悩ませているのねえ。
中でも「透明の本棚」というのは、けっこう素敵な感じがして共感。
「いくら本を入れても大丈夫。四次元本棚」というのもイイね!
でも、それ以上に共感したのは「特定のある本を抜くとレバーが隠されており、それをひくと本棚がゴゴッとスライドして、地下室への階段が出現する(要約)」というもの。(小林さんの意見)
それ、イイ!
その地下室の壁に、死体が塗り込められていたりしたら……「黒猫」!?(by ポー)それはちょっと怖いな……。
地下へ下りる階段へはロウソク3本くらい立っている燭台を持って行きたい!カツーン、カツーンと足音を響かせてね。ひゃっほう!
いや、コナンくんだったら時計型ライトだな!どこで売ってるんだ、それ?阿笠博士に頼まないとダメか!ちっ!
以前読んだ本で、森の古い井戸かなんかとお城の地下道がつながっている、というのもあったなあ。あれもいいなあ。
抜く本にもこだわりたい!
やっぱり「珍遊記」とかではサマにならないので、(昔、本屋でバイトしていたときに、この本を万引きした学生がつかまり、笑いものになってました。よりによって……)ある程度厚さのあるハードカバーで決めたい!箱入りならなお良し!
「ハリーポッター」でどうだろう?いかにもすぎるか!?
いかん!あまり人が触らない本じゃないと、年中秘密のレバーが発見されてしまうではないか!持っていても決して読み返さない本だ!
思いっきり硬派の「文明の生態史観」でどうだ!梅棹先生スミマセン……。決して読まない訳じゃないんですが……。
「●●県遺跡大事典」なんかもいいかも。ほとんど開いてないよ……。
うーん、とってもどきどきわくわく!興奮!
いいね!地下への秘密の階段!
そんな地下室にはいったいどんな秘密が……!!
財宝!財宝かしら?ちょっと直接的すぎたわ。反省。
本棚で隠すくらいだからねえ……。
特高に追われた政治犯とかをかくまうのはどうかしら?時代はとりあえず無視だ。
そうそう、アンネ・フランクは本棚に隠された扉の向こうで隠れ住んでいたんじゃなかったかしら?
うーん、しかし、現実問題として、スライドする部分の壁は開けておかないといけないんだよな……。
スライド式本棚も、棚がスライドする部分をキープしておかないと棚が動かなくて、以前、とっても苦労した覚えが……。(空いている隙間にも本を並べちゃったので)
壁を遊ばせとくのはもったいないような……。その部分も本棚置いちゃいたい。そうすれはけっこう収納できるよな……。
そして、もし、苦渋の決断で壁をあけといても、その部分だけ開いていたら不自然じゃないか?カレンダーとか、かけとけば平気?
どうも、広い部屋が余りまくっている金持ちじゃないとサマにならないような気がしてきたわ……。
そもそも地下室作るだけの財力が必要なのか……。
嗚呼……。夢、破れたり……。