「ハンニバル」トマス・ハリス
新潮文庫 (上)740円 (下)780円
職場で飲むお茶にだけこだわっている。
机の2番目の引き出しは、いろいろな茶葉で埋まっているの。うふ。
仕事道具を入れろよ、自分!でも、これだけが職場の潤いだからねえ。仕方がないわよねえ。
私は基本的に紅茶が好きだ。ジャクソンのアールグレイを手に入れるべく奮闘した話は以前書いた。(「エライところに嫁いでしまった」をご参照ください)未だに入手できてません……。くそぅ……。
で、現在、妥協の策として、フォションを飲んでいるのさ……。ああ、槇村さん、申し訳ない!(槇村さん……「エライところ~」の作者。フォションについて「フランス人はどんぶりでカフェオレでも飲んどけ!」とおっしゃってました)
いや、他のメーカーでもいいんだけど、近くのデパートにフォションのお店が入ってるんだもん!
確かに、フォションのアールグレイはたいしておいしくないと思う。
だけど、アップルティーはさすがにおいしいよ。いい香り。ちょっと疲れたときなんかには、とってもトレビアンなの!
さすがはフォション、とアップルティーに関してだけは言えると思う。高級食料品店の面目躍如!
フォションと言えば、稀代の美食家レクター博士御用達だ。 一般庶民に扮して飛行機に乗った際に、エコノミー機内食に我慢できずに、フォションランチボックスを持ち込むくらいだ。
私、一般庶民だから、飛行機のエコノミー機内食もそれなりにおいしく頂けるけどねえ……。美食家レクター博士は我慢がならないらしい。ネロ・ウルフだったらどうだろう?ヤツも我慢できないかもね……。
フォションのランチボックスってそんなに美味なのかしら?読むだけなら、よだれが出そうなくらいおいしそうだ。
「素晴らしい芳香を放つトリュフを添えたフォア・グラと、茎の切り口からいまも白い汁が滲み出ているアナトリア産のイチジクだった」 だってさ!
「そのランチボックスをわざわざ作ってもらう!」という企画が載った本(「ハンニバル・レクターのすべて」)も出ているらしいが、残念ながら未読なので、食した感想は知らない。まあ、おいしいんでしょうねえ。
紅茶からだけ推測すると、たいしておいしくなさそうなんだけど……。
レクター博士が食するんだから、おいしくないはずはない。
私はレクター博士の味覚を信じるわ。一般庶民の自分の舌より、レクター舌を信じる方が賢明な気がするの……。
なんだかよくわからん現代美術の絵を見て「こりゃー、見る人が見るとすごい絵なんだろうねえ……よくわからん」とつぶやく一般庶民です。でも、現代美術はハズレも相当あると思う!
さらに、私は今のところ、フォションは紅茶しか飲んでいない。いつも行くデパートのお店では紅茶とジャムとパンくらいしか売っていないんだもん。
あ、パンは食べたわ。おいしかったです。お高いけど。
そうか、もしかしたら、紅茶以外は超絶美味なんじゃないか!? 日本ではフォション=金ぴか缶の紅茶、という印象が強いが、高級食料品店でしょ?日本で言うなら紀伊国屋みたいな感じかしら?違うか!?ロゴも似ている気がするけど。
よし。今度は高島屋とか行って、フォションのサンドイッチなどを食してみようではないか!そして、レクター博士と味覚を共にするのだ!
本当は例のランチボックスが食べたいんだけどねえ……。日本じゃ売っていないらしいし。(というか、フランスでも無い?)
あ、今調べたら、日本橋高島屋店は一日10個限定でランチボックスを売っているらしい!日替わり、っていうから、メニューは全然違うんだろうけど……。
でも、それでいいわ!それを買って飛行機……は難しいので、電車(高●線。エコノミー感を出すために、鈍行。もちろん、決してグリーン車などには乗らない)内で食べたいわ!
ついでに、レクター博士ご愛聴の、グレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」を聴きつつ。
なんか、すっごくおいしいような気がする!
わくわくしてきたな~。早く実践したいわ。
でも、作中みたいに、隣の席の子どもにせっかくのランチボックス食べられちゃったりしてね……。くそぅ。許さん、子ども!でも、それもまた楽しい! 待ってろ、フォション!
ついでに、うちの近所のデパートフォションもランチボックス売ってください!
関係ない話ですが、以前、韓国に行った時の飛行機内で、隣の西洋人は機内食の茶そば(勿論のびきっている)を汁につけず、そのまま食べていた……。
まずいじゃろう!と思い、身振り手振りで「つゆにつけて食べるのよ!」と必死で教えたよ。異文化交流。