「うわさの神仏 日本闇世界めぐり」加門七海
集英社文庫 480円
最近のゆるキャラブームにのって、私も好きなキャラクターがいる。
それは、せんとくんだ!
平城京遷都1300年祭の公式キャラクター。その「気持ち悪さ」が物議をかもした例の彼だ。
いや~初めて見たときはたまげたね。
こんなリアルで可愛くないキャラクターに、なんで「GO」と言ったんだ、お偉いさんたち!英断だなあ。
おそらく、年齢を重ねられている方ばかりだったから、だろうか……?それともしがらみ?
でも、このブームに迎合しない、攻めの姿勢がステキだ。
さらに、最近ではテーマソングにあわせて、華麗に踊りまくるのだ!
あの歌、すっごくあまたに残る……。興味のある方は、You Tubeででも探して下さい。
ついでに、あまり騒がれていないが、1300年祭のシンボルマークは仏の手だ……。 奈良、攻めまくってます!カッコイイ! これです。→
その仏の手シンボルマークには、渦巻きがくるくるんと描かれている。
これは……!
仏の足の裏にあるという千本の渦巻き模様の皺!いや、手だけど。
加門七海「うわさの神仏」を読んでいて、おお!と気づいたのだ。
この本には、さらに仏の体の特徴について書かれている。
仏の頭の盛り上がり。あれは髪を結っているのではない。
肉が盛り上がっているのだ!
肉がたくさん付いているのが仏の条件なんだって。
だから、仏像ってみんな太っているのか!開眼!
そして、パンチパーマの髪。
あれは全ての毛が右回りに上を向き、皮膚にべったりくっついているらしい。
体毛はすべて青い毛!!
それなのに、額の真ん中、眉間の毛は右渦巻きの白い毛(長さはおよそ4.5m)なんだそうだ。その白い毛は時々伸びて、遠いところや過去や未来を見ると言う……。
ちなみに目も青いそうだ。ゴータマさんがインド人だから?
その他にも度肝を抜かれる条件がいろいろ書かれているが、仏、とにかくスゴイ!!
明らかに人間を超えているよ!さすがは、解脱なさったお方!!
その姿で人界にあったときは、さぞご苦労されたことでしょうなあ。
はっきり言って、怖いよ、その特徴!気持ち悪いよう!
で、せんとくんを見てみる。
彼は公式プロフィールによると「童子」だそうなので、仏ではないのだが、明らかに「奈良の大仏」さんをモデルにしたキャラクターなので、ちょっと心配なのだ。
髪は大丈夫!つるつるだ!パンチパーマじゃないぞ!
ついでに、頭の盛り上がりも無い!
鹿の角が生えている異様さをのぞけば、普通の童子だ!
しかし、体毛はわからない!色はかなり野性的に浅黒い、というかオレンジな肌色だが 体毛の色は遠目じゃ分からないのだ!細かい設定では青い体毛なのかも!いやん。
しかし、一応はセーフだな。青色に塗られてないし。
ついでに目も大丈夫。黒だ。つぶらな瞳が愛らしい。きゅーと。
だがしかし、額だ!額には白い毛が丸まったものが……!!
ああ、あの白い毛は時々伸びて、あちこち見物しちゃうのかしら?怖いよう。
平城京遷都1300年だから、1300年前の奈良の状況とか見ちゃうのかなあ。
あ、そういうテーマの動画とか作ったら面白いかも。
せんとくんが「じゃあ、今からボクがみなさんに1300年前の奈良をお見せしますね」とかにこやかに言って、動画スタート。
おもむろに、白い毛がぐーんと伸びて過去の状況の画像(再現ドラマ。桓武天皇は佐藤浩一とかがいいです。藤原不比等を村上弘明、聖武天皇を筒井道隆、光明子を菊川怜とかのキャストでもいいなあ)で当時の都についての説明を始めるとか。
どうですか、平安遷都1300年祭の担当者さま!
ダメですかね?ダメか。
その他にも仏の体の特徴はすさまじい。ぱっと見ただけではわからない特徴も多い。(舌が顔面を覆うくらい大きいとか)
もしかしたら、発表されていないだけで、せんとくんもこういった体なのかも……。
ついでに、今話題のマンガ「聖☆おにいさん」のブッダは間違いなく、この特徴の全てを持っているんだろうなあ……。螺髪披露してたし……。
仏、怖いよう。
蛇足ながら、平安遷都1300年祭のHPではシンボルマーク使用例として、「鹿ソーダ」なるものを挙げています。
なんで、鹿ソーダ!?
一体、どんな飲み物なのか!?
攻めている……。あくまで攻めている……。
こちら、鹿ソーダ→
おそらく、現存しない飲み物だと思います。