立山登山…またもや失敗
立山に行ってきました。
たぶん、今年の登山の最高峰!初の3,000m越え!
ものすごく楽しみにしていました。
写真とか見ると、とにかくスバラシイ!!
あの景色の中に自分を置いてみたい!
やっっほー!!(高鳴る気持ちを表現してみました)
同行の学生時代の友人キキちゃん(関西在住)と松本で合流。
信濃大町経由で扇沢から立山黒部アルペンルートへ。
立山黒部アルペンルートって面白いね~。
トロリーバスやらケーブルカーやらロープウェイやら。
とりあえず1日目のメインは黒部ダム!
ダムも少々かじっているので、美しいアーチ型ダムに大興奮の私!
アーチ面からの放水圧巻!
今年は破砕帯突破60周年記念とのことで、ちょっとした展示とかもやってました。
ダムカレー食べたり、(ハサイダーは飲まなかった…!!ちょっと心残り)展望台で立山を眺めたり、ダム近くで写真を撮ったり、ダムカードをゲットしたりで2時間近くうろつきました。
もっといてもよかったな~。とにかくいろいろ楽しめます!
私、行くまで知らなかったのですが、このダム、発電目的なんですね!治水・利水目的じゃないんだ!電力会社管理なのね~。
地元の利根川水系のダムしか知らなかったので、ちょっと意外でした。
建物がおしゃれでかわいい!(吉坂隆正設計だそうです!)
弥陀ヶ原を散策したり、食後にナチュラリスト(最近はしゃれた物言いをするのう…)の立山レクチャーを受けたりして、翌日の立山登山への期待はうなぎ登り!
雷鳥さんにはたぶん会えないけど、楽しみだな~♪
夜中にはナチュラリストの方と一緒に星空を眺めたりもしました。
夏の大三角と天の川がしっかり見えて、「銀河鉄道の夜」を思い出したりも。
天の川は星々の集まりだね~!カンパネルラ!
起床。
…おかしいな、昨日星空まで見たのに、なんかどよーんとしている…。
宿の人に聞いてみると「午後は雨ですね」ときっぱり。
…まさか…!!
私とキキちゃんは今までに尾瀬やら屋久島やらに出かけているが、つねに雨に降られている縁起の悪い雨女コンビ…。
今回は天気予報では晴れだったので油断した…。
それでも、めげずに室堂へ。
登山届出した時に「雨も降るけど、風がすごいよ~。山頂付近では風速15m!稜線歩きは這わないと無理だね~。ま、行ってみて考えて」とおじさんに言われました。
…か、風も…!!
15mって…台風?
歩き出すと、急に雨!
カッパ装着でとりあえず上を目指すことに。
キキちゃんは「私の山の写真はいつも同じ格好だよ…。ゴアテックス」とぼやく。
雨女だからね…。
7月の立山は残雪あり、とガイドブックにあったので、そこそこあるのかな~と思っていましたが、かなり残ってました、雪!
登りはいいけど、下りは大変かもね~などと言いながら上っていくと、すれちがう下りの人が大渋滞!
その先頭には「もうだめ、あたし、一歩も出せない!ああ、ごめんなさい。ほんとごめんなさい」と半狂乱になって叫ぶ女性が…。
ど、どうした!?
雪の傾斜地を下る恐怖にパニックになってしまったらしい。
ええっ!!そんなに下るの大変か!?他の人は割と普通に下ってけど!
ストックにしがみついて、今にも泣き出さんばかりの女性を見て、キキちゃんもパニック伝染!
「こんな下り怖いんやったら、私も無理やわ!」と言い出す。
いや、他の人見て!みんな普通に下りてるから!
まだ、歩き出して30分もたってないよ!
「大丈夫、行ける行ける」
とキキちゃんをだまくらかして?進む私…。
ちなみにこの辺では雨が小やみになってました。
歩いているとだんだんガスが立ちこめてきて、風もどんどん強くなり、危険な天気に…。
うーむ。やばいかもしれない。
1時間半くらいかけて、一ノ越小屋到着。
ものすごい強風!!
帽子、すぐに飛ばされた!(あごひもあったので無問題!このために帽子新調してよかったです!)
そして、真っ白で何も見えん!
小屋は様子見をする人たちで激混み。
キキちゃんは先ほどのパニックから抜けていないせいか「ここから上は私は無い!」ときっぱり。
確かに、天気が悪すぎるので、頂上を目指さずに下ることに…。
先月の甲武信ヶ岳と言い、頂上まで行けなくて下るの悔しいよう…。うう…。
天気はどんどん悪くなり、真っ白で周りがほとんど見えず。
「ホワイトアウトってこんな感じかな…」とつぶやいてしまうほど。
※雪は降ってません。7月です。
写真に写っているのはまったく知らない人。
途中、何度か滑りましたが、下りでも特に危険!という感じでは無かったです。
室堂に到着して、キキちゃんに「あのパニックになった人と出会ったところはどこだったのかね?」と聞いてみると「…わからん。そんな危ないとこ無かったな…」とのこと。
心理的なものだね~。
一度、恐怖を思えると、なんでも怖くなっちゃうんだね~。
頂上まで行かなかったので余裕ができ、みくりが池温泉でゆっくりできました。
わーい!不幸中の幸い。
平安時代、立山は都に最も近い地獄、とされていたそうです。(室堂山荘の展示より)
みくりが池温泉に向かう途中、とにかく真っ白で何も見えず「キキちゃん、これが地獄かねえ…」「そうだねえ…」と二人で確かめ合いましたよ。
とにかく、白かった…!!
その日はアルペンルートを富山側から出て、氷見温泉一泊。
魚づくしの宿で舌つづみ。
ちょうど白魚のシーズンで、刺身旨し!
カマスの塩焼きも旨し!
帰りの富山駅周辺でもお寿司を堪能しました。こちらも旨し!
立山楽しかった…。でも、頂上まで登れなかった…。しくしく。
雨女コンビはそれでもめげずにまた、次の山に行こうと誓い合って分かれたのでした。
次こそ晴れだ!てるてる坊主を作ろう…。
雨晴海岸から。立山連峰を望めるほどではないですが、最終日、晴れました…。