硫黄岳登頂~地獄再び~
夏山に行きたい!という想いが募り、八ヶ岳に行ってきました。
今年は甲武信ヶ岳も立山も登頂に失敗しているので、なんとしても頂上に立つぞ!という並々ならぬ決意を込めて、前日に念の入った晴れ祈願をしました。
伝統の晴れ祈願。てるてる坊主。もう、これ以外何も思いつかなかった…。
当日朝。
…悪天候。またもや雨…。くっ…(涙)
てるてる坊主でもだめだったか…。
それでもめげずに高速をぶっ飛ばして登山口へ。
するとどうしたことでしょう。県境の八風山トンネルを出たら、雨やんでる…!!
晴れとは決していえないが、まあまあの曇り。
てるてる坊主の御利益あった~!!
雲は山で遮られるので、山前後で天気が全く違う、というのを実感。
とにかく、このまま降らずにいて!
登山口は桜平口から。
この登山口までの未舗装の道は悪路です。本当に…。
通常の砂利敷きなので、大丈夫かな~と思って進んで行くと、結構ばうんばうん車体が揺れます。パンクするかと思った…。怖かったよう。
後から来たお姉さんも「運転技術が試されたわ…」と言ってました。
帰りは最徐行で帰ろう…。
駐車場到着がだいたい8:30くらい。登山口から少し下の駐車場に停めたので、登山口着は9時過ぎていたと思います。
夏休み中だったので、駐車場がものすごく混んでいたらどうしよう、と不安でしたが、割とすいてました。天気がイマイチだったからかな?
そこから夏沢鉱泉を経由して、地味な登りを地道にえっちらおっちらオーレン小屋まで。
本日はオーレン小屋泊なので、小屋で荷物を減らしてしばし休憩。
足取りも軽く(?)硫黄岳目指して再出発。だいたい11時くらいだったかな~?
夏沢峠でお弁当を食べていよいよ硫黄岳へ。
天気はずっとまあまあの曇り状態でしたが、森林限界を超えたくらいのところでは、青空も…!!
てるてる坊主ありがとう!!ひゃっほー!
夏沢峠の小屋を臨んで。ちょっとだけ青空。
しかしながら、青空が見えたのはこの時のみ。
私が硫黄岳を登るにつれて、だんだんと天気は下り坂。…こういうの、反比例と言うんでしたっけね…。
周りに立ちこめてくるガス。もや~ん。
うすら白くなっていくこの光景は、先月も見たような気が…。
しかも、硫黄岳は周りがガレ場で、無数の石がゴロゴロ。なんだか石積みの強制労働を連想させる雰囲気!
さらにガスの向こうにぼや~んと見えるケルンがそれに拍車をかける。
ついつい「一つ積んでは母のため…」とつぶやく私。
うわ~ん、鬼が来るよ~!!
石積みが雰囲気満点!(この写真は本当は山頂の写真)
「っく……!!まさか、またもや地獄に遭遇するとは…!」
今回の同行者ノムさんは「これが地獄…!」と感慨深げ。いや、地獄じゃないけどさ。
とりあえず、二人で石積みの強制労働風の写真を撮りあいました。意外と楽しい。
そんな遊びをしつつ、とにかく、地獄のガレ場を山頂目指してざくざく登る。
あたりがガスで真っ白になると、先が見えないので、あとどのくらいなのか、よくわからないのがちょっと辛いですね…。
「どこまでこの地獄が続くんだ~!!無間地獄か!」
「あの先のケルン!きっとあそこよ!」
と励まし合って登っていると、ザックの脇に長傘を差した普段着っぽい人々に遭遇。
登山始めたばかりの頃の私と同レベルの低装備!
話を聞いてみると、今夜硫黄岳山荘でコンサートをするアカペラグループなんだそうです。
…!!大変ですね!
山小屋のコンサートだと、自分の足で登って行くしかないもんね!
きっと、今日の仕事を受けたことを後悔しているに違いない…。
そんなこんなで無間地獄(?)を登ることだいたい1時間くらい?
ようやく登頂しました~!!やった~!!
今年は登頂失敗続きだったので、すごく嬉しい!
先ほど出会ったアカペラグループが、登頂の喜び(?)を素敵なハーモニーで歌っていて、極楽感が…!!(動画撮ってました)
極楽?あたりは真っ白ですが…。
極楽(頂上)に着いたけど、なんもみえねえ!(北○康介風でお願いします)
真っ白だったので、硫黄岳の爆裂火口見えず…。
もちろん主峰赤岳も見えず…。
かなり残念なり。
でも、頂上まで登れたし、雨が降らなかったので満足。朝の天気から思えば上出来です。地獄ごっこもできたし♪
これもやはりてるてる坊主のおかげかと…!!
昔からの風習っていうのは馬鹿にしちゃいけないね!
下りは赤岩ノ頭を通るルートでオーレン小屋まで帰りました。
ずっと地獄…。ザレ場だったので、これまた地獄感が…。
小屋着がだいたい16:30。遅くなってごめんなさい。
お風呂をいただいた後、夕食の時に飲んだビール、おいしかった…!!
明日は天狗岳に登ります。
小屋の夕食。馬肉のすき焼き。おいしい~!!