睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

「ファミリー!」渡辺多恵子

HAPPY HALLOWEEN!

一応、最初に書いておきますが、今回、久しぶりに全く山に関係ないです。初心に返って(?)読書雑記です。

 

10月31日中にアップできるのかはなはだ心許ないが、今日はハロウィン。

11月からは冬になるので、魔物を払う、というケルト人の風習が始まりらしい。秋の収穫祭の意味合いもあるみたい。

最近、一気に知名度を上げたこの行事だが、私がはじめて知ったのは、渡辺多恵子「ファミリー!」である。

相当前…。ちなみに、1巻の発行は昭和57年4月20日だそうです。(連載自体は昭和56年)

今、1巻を見返してみて、恐ろしい事実を発見した…。

著者紹介部分に、渡辺多恵子さんの生年月日が記載されている…。年齢を知ってしまいました…。そうか、そんな年齢だよね。

少女漫画家って誕生日は公開してるけど、年齢非公開の人が多いと思っていたので…。

ちなみに、勝手に調査を進めたところ、「ファミリー!」全11巻、すべて生年月日が記載されていたが、「はじめちゃんが一番!」1巻からは誕生日のみの表記になっていた…。

他の人のコミックスも見てみたところ、どうやら、フラワーコミックスのマークが花マーク時代は生年月日、Fマーク改変後は誕生日のみになったらしい…。

ちなみに、最近のフラワーコミックスはそもそも著者プロフィールの欄すらない。

時代の流れだなあ…。

そういえば、大昔は本の奥付に作者の住所が書いてあったらしいしねえ…。

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フラワーコミックスマークの変遷。「風光る」だけ、1巻が手近になかったので、中途半端な巻…。

 

と、いきなり関係ない部分に引っかかってしまったが、「ファミリー!」第1巻にハロウィンの話が登場する。

居候のジョナサン(5歳)が英才教育を受けることになり、ハロウィン当日、有名な教授と会うために、「Trick or Treat!」に行けなくなってしまって…という内容。

子どもたちが仮装をして、お菓子をもらいに家々を歩く、という風習をはじめて知って、私もやってみたい!と思ったものだった。

アメリカの子どもはお菓子を大量にもらえていいなあ…と。

さすが、日本の欠食児童にチューインガムやチョコレートをどんどん投げ与えてくれた人種!子どもにはお菓子!という習慣なのかな、アメリカ…。

あ、寅さんも、子どもに「あめ玉でも買いな」と500円札(岩倉具視)をあげていたか…。日本は現金…。

 

「ファミリー!」はアメリカの一般家庭を舞台にしたマンガで、主人公フィーを中心とした家族のエピソードを一話完結型で描いた作品。アニメ化もされた。

登場人物たちも魅力的でわくわくしたが、当時はあまり知らなかったアメリカの生活や習慣がエピソードにちりばめられていて「アメリカって楽しそう!」と胸を躍らせたものだった。

素直にまぶしかったわ、アメリカの生活。

ローラーゲームなるスポーツが人気(ゲームのルールはよくわからん)、とか体温計が華氏だとか(摂氏38度が華氏だと100度超えになるらしい)、バレンタインは男性からプレゼントをするとか(チョコじゃ無いのか!!←当時はモロゾフが仕掛けたことを知らなかった)、創立祭には男女カップルでダンスパーティに参加するとか!!

そういえば、クッキーモンスターなるキャラクターを知ったのもこのマンガだったなあ…。セサミストリート自体を知らなかった。

その後、目がうつろなクッキーモンスターがかなり好きになり、グッズとか買ったりしたなあ。影響されやすい私。

主人公の恋人がゲイ(兄の元恋人)というのも、かなりアメリカンに冒険した設定だった気がする…。兄(美人)もゲイだし…。いや、掲載誌が別コミだったので、地盤はできていたのか?

 

当時、知っている人がごく少人数だったと思われるハロウィンも、今や、急激に日本で浸透。

くっ…どうして、今頃なんだ!?

お菓子をもらいに近所をまわる子どもの年齢ではとっくになくなっているし、仮装パーティで騒ぐ年齢ですら、もう過ぎ去っている…。

年を取り過ぎてしまったようだね…。ふふふ…。

子どもだたら、ブラックジャックとかしたかったな~。黒男!顔を青く塗るの。

若かったら、オスカル(宝塚バージョン)がしたかった…。もちろん、時と場合によっては歌う!(「あ~我が名はオ~スカ~ル」というやつ…)本当はマリーさまがいいけど、仮装が大変そうだからね…(この場合の歌は「青きド~ナ~ウの きしべに~」です)

 

などと、駄文を書いていたら、予想通り、日付が変わってしまった…。

今年もハロウィンも、特に何もしかなったな…。

 

ちなみに、テレビドラマ「フルハウス」もアメリカの一般家庭の生活を垣間見られて好きでした。

D.Jの本名はダナ・ジーンだと知って、「家族もD.Jと呼ぶんだ…アメリカって…」と、軽いカルチャーショックを感じたものでした…。