寒中梅
東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主無きとて 春な忘れそ
もう桜も散り始めたこの頃、完全に時期を外してしまったが、春分の日の3月21日に梅を観に行ってきました。
ご記憶がおありでしょうか?この日がどんな日だったか。
…関東地方、大雪!
梅は多分最高の見頃だったと思うのですが、とにかく大雪でした…。
日本人は桜が好きすぎて、「花=桜」となって久しいですが、奈良時代は「花=梅」だったそうです。中国文化の影響があるのかな?
私は桜ももちろん好きですが、梅も大好き!(ついでに梅酒も大好き。梅酒祭りに行きたいぜ~!!)
やっぱり、花が上品なところが好き。そして、なんと言っても香りがイイ!
昨年は偕楽園に行ったのですが、今年は地元で梅を楽しもう、とかなり前から友人たちと計画していました。
G県の梅は花を見るためではなく、実を収穫するための梅林なので素朴で面積が広大!
梅だらけの林の中の道をぶらぶら歩いて、手作り梅干しを買ったりするの!楽しみ!
そんな私のわくわく感を打ち砕く天気予報…。
雪マーク!?マジっすか!!
「どうしようか?」と一応友人たちと話したのですが、梅を観たい気持ちが強く「ま、大丈夫じゃない?」と決行することにしちゃいました。ポジティブ、ポジティブ。
だって、まだスタッドレスはいてる友達が車出してくれるって言うから…。雪降っても大丈夫だもん、多分。
当日朝、家を出た時はまだ曇り。
やっぱり大丈夫じゃないか~、という雰囲気でのんきに目的地の空間梅林(仮)に向かって車を走らせること30分くらい。
雨はお昼前に 雪へと変わるだろう~♪
どんどん、どんどん強くなる雪。
カーラジオは、大雪警報が発令された、と絶望的な情報を告げている…。
当たるね、天気予報…。スゴイっす。完敗っす。
案中(仮)に入った頃にはあたりは真っ白。道路もシャーベット。
このあたりで、これはヤバいんじゃないか、と本当は私も友人たちも気づいていました。
言うべき言葉は「やめようか」であることは冷静に考えれば明白であったはずなのに、だれもそれを口にはしない…。
だって、ここまで来たのに手ぶらで帰るのは悔しいじゃないですか!
行けるところまで行ってみよう!という半ばやけくそな気分で車はどんどん前進。
空間梅林(仮)に着いたのは11時くらい。
あたりは一面真っ白。雪、相当積もってます。
そして、誰もいない!
売店にすら人がいない!(一軒はいましたが…)
そりゃそうだよね…こんな酔狂なことする人他にいないよね…。雪の日は家のこたつで雪見だいふくでも食べるのが正解なのよ。
本来、買い物をしないと停めちゃいけないであろう売店の駐車場に堂々と車を停め(だって売店に人いない…)とりあえず、梅を観てみました。
雪が重そう。
本当は一面が梅で真っ白!(ちらほら紅梅)そこにただよう梅の香り。紅天女の梅の里(byガラスの仮面)もかくや、という景色が見られるはずだったと思うのですが…
真っ白は真っ白でも雪で真っ白!
梅も咲いているんでしょうが、よくわからん!
花なのか雪なのか…。
寒かったので、あたりをちょいとぶらぶらしてすぐに退散。
…完全に失敗しました。
でも、雪の中の梅も綺麗でした。とくに紅梅は綺麗でしたね。滅多に見られるものじゃないので、これはこれで良かったかな~。
梅を愛でながらそぞろ歩きという、当初の予定では全く無かったですが…。
来年は梅林のなかを彷徨したいです。リトライ!
この後、屋内型観光を求めてイチゴ狩りに行ってみました。
…やってねえ…。
雪だからかな…。
もう一軒別のイチゴ狩りに行ってみたところ、やってはいました。
でも、「午前中、団体のお客さんが食べ尽くしちゃったのよね~。でも、まあ、せっかく来てくれたからやってごらんなさい」と農家のお姉さん。
ハウスに入れてもらいましたが…本当に食べ尽くされていましたよ!青いイチゴしかない!甘くないよ~!笑和(仮)のイチゴ狩りが恋しいよう。
…というか、こんな日でも団体来るんだ…。酔狂な人々は私たちだけじゃないみたい。
不完全燃焼なイチゴ狩りの後、道の駅でラーメンを食べて帰りました。
そのころには、雪は雨に変わっていました。
多分、これが今シーズン最後の雪。なごり雪ですね~。
紅白梅、もう一枚。