矢木沢ダム春の点検大放流
私の春のお楽しみ。矢木沢ダムの春の点検放流に行ってきました。
G県北部は関東の水瓶。利根川水系のダムだらけ。
中でも最も奥にある矢木沢ダムは規模も大きく、美しいアーチ型で観光地としても有名。
そして、その非常用洪水吐ゲートによる放水は「スキージャンプ式」と呼ばれ、水路をだーっと流れた水が、下流で滝のように噴出する豪快なもの!
私はゆるーいダムファンなので、ここ数年毎年見に行っている。
4月を過ぎたころになると「今年は放水あるのかな~?いつかな~?」とちょくちょく矢木沢ダムのホームページをチェック。(貯水量が少ない年など、行われないこともある)
よしよし、今年も無事、実施されるらしいぞ!わーい!嬉しい!!
今年はなんと、矢木沢の放水が午前・午後の2回実施!
昨年、50周年特別として実施された堤体内見学やダム正面の特別見学なども継続実施!
やるな!みなかみ町!年々規模拡大。町を挙げての祭りになっている!地元振興!
しかしながら、当日朝、駐車場までの道は不安になるくらい、すっかすか…。
今回一緒に行った友人は「今日、本当に放流あるの…?日、間違えたんじゃない…?」と不安な発言をする始末。
…ダムマニア界ではものすごく有名なイベント(?)だが、ダムマニア界狭いからね…。
でも、駐車場に近づくと、急にわらわら人が現れ(役場の人?)、空いている場所に誘導された。よかった、やっぱり今日放水あるみたいだよ!
駐車場からダムまではバスでピストン輸送。ここも全く待ち無し。
町中(いや、町以外からも…)から集めたとおぼしきバスがどんどん人を運んでいく。路線バスとか、温泉旅館のバスとか…。
私が乗ったバスは普段は●香保温泉に行くバスらしい…。
ダムに着いたのは9時半くらい。午前の放水は10時半からなので、ちょうといい感じ。
まずは今日のみ特別に行ける、ダム正面でダムカード写真を撮影!
アーチ型、うつくしい!!
(多分)水資源機構手作りのダムカード枠を持って、自ら写り込んでの記念撮影もできる。
水資源機構の方(プロ!)が完璧な角度で撮影してくれて、ものすごく満足!
(その写真は自分が写り込んでるので、アップできない…)
こちらは吐出口正面にあったダムカード枠(固定型)枠ぴったりにうまく撮れなかった…
その後、バスに乗り、天端へ。
放水開始が迫っているせいなのか、バスに乗る人はまばら。
「今から天端で堤体内見学ツアーに行くと、放水に間にあいません」と、バス乗るとき止められたけど、無問題!
ふふ。今年の私は通な見方(?)をするのさ!
放水開始は天端から見る!
開始直前、ゲートを背にして放水路をじっと見つめて待つ。
後ろで水資源機構の人が「いくよ~」と言った声がけをして、なにか操作している音がすると、放水開始!
きたきたきた~!!
放水開始!
放水の開始を確認した後、すぐさま再びバスへ。
放水は10分くらいごとにゲート徐々に上げていき、それに伴い水量がどんどん増加。圧巻のMAX水量は11:10。
そのMAX水量を吐出口で見るために移動するのだ!
ちなみにもっと通な見方をする人は、放水開始を天端で見て、すぐさま堤体内見学ツアーに行き、(放水が始まると空く)見学後、MAX水量を吐出口で見るらしい。フルコース!
吐出口に戻った時の水量。まだまだ!
MAX水量まで少し余裕があったので、正面から眺めたり、橋から川を眺めたりしてうろうろ。
11:00くらいには吐出口付近でスタンバイ。
11:10MAX!
すごい水量!!雨も振り出し、雨だか水しぶきだかで結構びしょびしょ。もちろん準備してきたカッパ装着!この放水観覧にはカッパは欠かせないぜ!
みんなカッパ用意してきてるから、雨でも全然問題ないね~。
まーーーっくす!!上の写真と水量を比べてください。
どーん!
何回見てもすごいな~!迫力満点!!
しぶきの向こうに雪が残る山がちらちら見えて、それもまた良し!
見物客も大興奮でカメラを向けまくり。
大喜び。
MAX水量はわずか10分で終了。
10:20になると急に水量が減少。みるみる間にちょろちょろの公園の噴水程度に。
ああ~もう終わっちゃうのね~。さみしい。
10:30終了。
今年は最後までしっかり見届けた。
来年もまた来ようっと。
堤体内見学は昨年行ったので、今年はパスし、そのまま帰路に。
帰りのバスの順番待ちはものすごい大行列。
あまりにすごい列なので、もうすっかり悟りの心境になり、コーヒー飲んだりたこ焼き食べたりして、のんびり待つ。
「何も知らずに、今日、ただのドライブで来た人は驚いたよね~」
「なんかよくわかんないけど、G県の山奥にすっげー滝があった!ってなるんじゃない?」
「で、もう一回来ても放水してないから「滝がねぇ!!どういうことだ!」ってなって、名探偵コ●ンの出番だね…」
などと、くだらないことをしゃべって時間をつぶす。
ちなみにみなかみ町内の宿泊施設に泊まると、優先的にバスに乗れるファストパスチケットがもらえるらしい。ネズミの国か!?
…やるな、みなかみ町。G県民だけど、来年は温泉で前泊しようかな~という誘惑に駆られるぜ…。うーん。いいよね、それも。
小一時間後、バスに乗り、駐車場着。
このあと行くところは、アレに決まっている!
そう…ダムカレー!!
今回は水上高原ホテル200でロックフィル式をオーダー!
水紀行館(道の駅)のアーチ式は何回も食べたので、違うタイプのダムカレーが食べたかったの!
みなかみ町のダムカレーは3種類。アーチ式(普通盛り)、重力式(中盛り)、ロックフィル式(大盛り)。
(ちなみに設計者の宮島咲さん、放水に来てました。ダムマニアとして超有名)
立派なサラダ付き。1080円。味は本格的。
放水!!奈良俣ダムの放水路を再現してみた。
ダムカレー満喫後、小森ダムを見学。
発電用の小さなダムで「一体、どこから見学するのだ!?」と、ちょっと道に迷う感じ。
駐車スペースとかも全く無く「ま、いいか。ここで」と車を駐めたところの脇に「フォトスポット!」という手作りの看板があった…。
ここで写真を撮って、水紀行館等で見せるとダムカードがもらえる。
もちろん、撮ったぜ。
ざあ~っ。全面越流中。
小森ダムは天端全面から越流するというタイプのダム。雨だったので越流が見られた~!!(こちらは点検放流しているわけではない)
すっごい嬉しい~!!
最近、ダムが静かにブームらしく、イベント的に行われる放流も多い。
気づいちゃったのね~。放流すると、人が集まると!
水が大量に流れるって、なにか原始的で、わくわくするもんね~。
今まで私の中で、ダムめぐりはゆるーい趣味だったけど、がっつり趣味に移行しつつあるわ…。
翌週に行われる第1回薗原ダムの放流、行きたい…。(こっちもスキージャンプ式)
入手したダムカード。ゆるーくコレクション中。