錦秋の尾瀬〜スタンダードコース?〜
今年、二度目の尾瀬は草紅葉光る秋景色。
職場の山好きメンバーでわいわい行ってきた。
なんと、今回は7人!「G県に住んでるけど、尾瀬に行ったことがないなあ…」というバラっち(新規参加)を言葉巧みに誘いこんで、規模拡大。…やり手婆だな…。
(ちなみに、「尾瀬は平らだから大丈夫!」と誘い込みました…。私の常套手段)
わーい。楽しい、一日にするぞ~!
当日の天気予報は台風が来るとか来ないとかで曇りだったけれど、蓋を開けてみれば、最高の秋晴れ!珍しく、天気予報ハズレ!
メンバーが多いので、多分、一人や二人は強烈な晴れパワーを秘めているに違いない。ありがたや。
戸倉第一駐車場に8:00集合。
鳩待峠までのバスは、9人乗りのジャンボタクシーだったので、車内はほぼ私たちのグループ。(乗り合わせた、お二人、ご迷惑おかけしました…)
「タケさん、昨日、尾瀬初心者のドリーさんに「尾瀬の山小屋ではカードしか使えない」とホラを吹きましたね!」
「ええっ!あれ、嘘だったの!?」
「むしろ現金しか使えないわ!」←もしかしたらカード、使えるのかな…?知らない。
などと言う、くだらない会話で盛り上がる。
運転手さんも「だまされてたら、トイレも入れませんよ」と気軽に話をしてくれる。
それにしても、ドリーさん…。素直にだまされてたんだ…。
8:30鳩待峠着。
今回は初尾瀬のメンバーもいるので、一番スタンダードな尾瀬ヶ原一周コースを行く。
尾瀬の看板横の無料ポケットマップ配布ボックスは、今回も空…。いつならあるんだろう…?
とりあえず、私がずっと前にもらった地図を広げて、コース確認。
「山ノ鼻から竜宮経由で見晴でご飯食べて、東電小屋方面を回って、牛首で行きと同じコースに帰る、尾瀬ヶ原満喫一周コースです。頑張ろー!」
「頑張ろー!!」
意気揚々と歩き出す。
紅葉、見頃。サイコー!
「紅葉、こんなに見頃だとは!キレイですねえ」
と感動して、上を見て歩いていたハナちゃん、転倒!続けてバラっちも転倒!
昨日、雨が降ったので、木道が塗れて滑りやすくなっている。
そこから、ものすごく慎重に歩いたため、ペースが落ち、必然的に7人団子状態で木道を歩く。
「…この状況、ド●クエみたいだ…」
「おお!勇者が先頭!私、勇者!」←たまたま私が先頭だった。
「次の町は、山ノ鼻だぞ!そこでセーブしよう!」
楽しくなった私はうっかり、モンスター遭遇時の音楽を口ずさんでしまい、非難をあびる…。何か、その音楽が浮かんじゃったのよう…。
9:40山ノ鼻町到着。セーブ!(休憩)
みんなから貰ったアメちゃん食べて、HPを回復して出発。
ここからが尾瀬ヶ原。
一面の草紅葉の中をずっと続く木道。
真っ青な空に至仏山と燧ヶ岳がそびえ立つ。
本当に尾瀬は綺麗なところだなあ。
燧ヶ岳。天気が良いって、スバラシイ。
ヒツジグサも紅葉。
一面の草紅葉の中をるんるん歩いていると、ハナちゃんが鼻歌を歌い出す。
らんらんらららんらんらん…♪
おお!ナ●シカね!ハナちゃん。
7月にアヤメ平に行った時、私も思い出したよ、ナ●シカの金の野!そして、前回の反省を活かして、今回の私は青い服だ~!!ふふふ。一人静かに達成感。
ハナちゃんに親指を立てて、グッジョブを伝え、一緒に口ずさむ。オ●ム、森へお帰り~。
牛首、竜宮を順調に通過して、見晴着は12:00くらい。
ここでお昼ご飯。
ラーメンやらカレーメシやらをいただく。
みんなで食べるとおいしいね~。
ちなみに、この時の話題は、どの病院の人間ドッグがいいのか、である。…話が尽きないね。尾瀬でしなくてもいいけどね!
13:00頃、見晴出発。
ここで、雪絵さんが気づいてしまう。
「山ノ鼻からここまでが2時間半弱でしょ。東電小屋方面に回るプラス分を考えると、帰りは山ノ鼻に16:00過ぎに着く計算になるよね?鳩待までの登りのことを考えたらバス最終(17:20)に間に合わないんじゃないの!?」
「え~、大丈夫だよ。なんだかんだでいつも間に合うし」
根拠も無く「大丈夫」で押し通す私…。何か、7月に尾瀬に来た時も同じ台詞を言ったような…。このいい加減な性格は登山に向いてないな…。自覚はある。
「バスに間に合わなかったら、個人でタクシーを呼べば来てくれるらしいから大丈夫だよ」←大丈夫なのか、それは?
「大丈夫、間に合わないときは、みんな一緒だ!」←全く大丈夫では無いが…
と、大丈夫を連発して、他のメンバーと一緒に雪絵さんを騙くらかす。
この時気づいたけど、割と他のメンバーもいい加減な性格な人多いな…。類は友を呼ぶのね…。
13:30 東電小屋
13:50 ヨッピ吊橋
順調だ。
午後になって出てきた風が、草紅葉を揺らして吹き抜ける。
ここで口ずさむ歌は「ざわわ ざわわ ざわわ~」(byさとうきび畑)しかあるまい。
ざわわ秋の野。
14:20 牛首
ここからは行きと同じルートに復活。
「尾瀬ヶ原、だいたい一周~」
「ひゃ~、歩いたねえ」
朝からずっと歩いているので、さすがに疲労の色が濃いメンバー。
「このベンチから立ち上がるには、相当の決意が必要だ…」
タケさんの言葉にみんな同感。でも、立ち上がらない訳にはいかない。立て、立つんだ、タケさん!
白樺がぽつんと立っている景色が好き。
15:00 山ノ鼻
尾瀬ヶ原終了。
ここから、鳩待までのルートの最後に若干の登りがある。若干だけど、今までの疲労がボディーブローの様に効いているから、最後の登りはストレートにヒットする…。
「どうしよう~疲れた体に登りがキツい…。私が遅れたら、バスを止めておいて…」と弱音を吐く雪絵さん。了解だぜ!でも、この時間なら大丈夫だよ!(ようやく自信をもって言える)
この最後の登りは概ね階段と石段だが、そのちょうど中程に「疲れたろう?ちょっと休んでいけばいいさ」と言わんばかりに、ベンチが設置してある。尾瀬、すごい!なんて細やかな気遣いなんだ…!!
でも、これは魔のベンチだ。いちいち休憩していたら、余計疲れる。(と思う)
「もうちょっとや!まだ、行ける、自分!」と自らを騙くらかして、階段を登る。
鳩待峠着 16:15
ちゃんとバスに間に合ったぞ~!
よく歩いたね~とみんなで互いの健闘を讃え合う。
天気も良くて、紅葉ど真ん中で最高だったね。楽しい疲労感~♪
ここでタケさんから衝撃の発表がある。「スマホによると、今日の歩数は29,000歩。距離にして、24kmです」
…!?マジっすか!24kmって!
でも、今日のコースは尾瀬のどスタンダードコースだから、24kmもスタンダードな距離なんだろうな~。
と思っていて、帰宅後、インターネットで尾瀬ヶ原コースを見てみた。
…「竜宮で折り返して尾瀬ヶ原を一周する人が多い」って書いてあるね…。
すみません。見晴まで行くのはスタンダードコースじゃなかったかもしんない…。
内緒にしておこう…。
最後に耳より情報。
戸倉第一駐車場近くにある「戸倉の湯」(日帰り温泉)に、尾瀬のポケットマップ、置いてありました!(尾瀬ネイチャーセンターが併設されてるからかな?)
木道を運ぶヘリコプター。お仕事、ありがとう!
<コースタイム>
8:00戸倉…8:30鳩待峠…9:40山ノ鼻…10:30牛首…11:00竜宮…12:00見晴(お昼1時間)…13:30東電小屋…13:50ヨッピ吊り橋…14:20牛首…15:00山ノ鼻…16:15鳩待峠…16:45戸倉