尾瀬 アヤメ平〜天上の楽園〜
夏が来れば思い出す~♪
夏が来たので、尾瀬に行って参りました!
しかも、今回は尾瀬の中でも初アヤメ平。山の相棒ノムさんの職場のおじさんのオススメ。
なんでも、昭和30年代後半の登山ブームの頃には、尾瀬といえばアヤメ平のことだったそうな。ただ、当時は木道も整備されておらず、マナーも確立していなかったため、ハイカーがどんどん湿原を踏み荒らし、激しく荒廃。現在は復元作業も進んでいるが、訪れる人はまばらになっているらしい。
でも、かつて「天上の楽園」と呼ばれた場所。おじさん情報によると、今でもけっこうイイらしい。それに、尾瀬ヶ原と尾瀬沼は何度か行っているので、ここらでちょっと違うところに行ってみるか~と割と安易にアヤメ平行きを決定。人が少ない、というのもイイな~と。
今回はいつものノムさんに加えて、学生時代の同級生ゴマちゃんも同行。ゴマちゃんは登山はせいぜい高尾山の経験があるくらい。
「尾瀬は平らだから大丈夫だよ~」と、とりあえず言っておく。アヤメ平は若干(?)登るらしいのだが、それは言わない…。
前日は老神温泉泊。ちょっと贅沢。
旅館の方に無理を言って、当日朝食をおにぎりに変更してもらい(ありがとうございました!ごはん、おいしかったです!)、当日は朝7時発。
8時には戸倉第一駐車場からバスに乗って、鳩待峠へ。
天気は晴れ!多分、下界は相変わらず40度に迫る猛暑。でも、鳩待峠まで来ると、さわやかな風が吹いている。さわやか尾瀬サイコー!
今日も楽しい一日になりそうだ~。るんるんで尾瀬の看板前で写真を撮る。
そして、最重要事項、バスの最終発車時間17:20を心に刻みこみ、「目標は16:00着にしとこう!」と誓い合う。やっぱり、目標は高く持たないとね!多分無理だけど←歩き出す前から、こう思っているあたり…
ここでプチ情報。
尾瀬の看板の横にルートマップ(ポケットサイズに折りたためる)が置かれていて、無料でもらえる。便利なので、貰っておくと非常にありがたい存在になる。しかーし、人が多いこの時期はだいたいナッシング!売り切れ!
(私は以前もらったものを何回も持って行ってるので無問題)
準備体操をして、8:50頃、アヤメ平に向けて出発。
のっけから階段が登場する樹林帯の登り道。それほど急ではないので、「昨日の宿のお風呂にラックスのヘアパックがあって、感動したね〜」などと、くだらない話をしながら、だらだら登る。すれ違う人はほとんどいない。
1時間くらい林の中を歩くと、急に視界がひらけて横田代到着。9:50くらい。
ワタスゲさんがかわいく揺れてる!
そして黄色い花が咲き乱れてる!
ワタスゲさん。ぽやんぽやん。
「この黄色い花はなんだ!」
「めっちゃ綺麗じゃないか〜」と興奮する私たち。
写真を撮る合間に、ガイドブック「大人の遠足BOOK 尾瀬と周辺の山を歩く」で花を調べる。
載ってた!
この黄色い花はキンコウカ!ナイスだ、大人の遠足BOOK!
なんでも、この花は8月上旬くらいのアヤメ平を黄色に染め上げるらしい。(実際に行ったのは7月下旬だが、今年は花が全体的に早いみたい)
わぁ!全然知らなかったけど、アヤメ平の最高の時期に来たみたい!ツイてる!ラッキーの神様にお礼を言わなくては!
横田代を抜け、また林の中をゆるーく登る。
トンボが飛びまくっていたり、出来立てほやほやの松ぼっくりが間近で見られたりで、登りは全く苦にならない。
横田代でテンションが上がっているので、何を見ても楽しいのだ。アドレナリン、ありがとう。
最高地点中原山(標識だけ。特に景色がいいわけでも何でも無い)を過ぎてほどなくアヤメ平到着~!1959m。結構、高い!時間は11:00くらい。
一面のキンコウカの黄色の海に池塘がきらきらと光を反射させ、背景には燧ヶ岳がどーんとその雄姿を現す。
なに、ここ、天国!?さすが、天上の楽園!
写真の腕が足りない…。少し加工してみたけど…。
この景色で思い出すのは、ナ●シカ!
その者蒼き衣を纏いて 金の野に降り立つべし…
私の耳には「らんらんらららんらんらん…」の音楽がどこからか聞こえてくる…
金の野だよ、ここ!
青い服着てくれば良かった!残念ながら、私の服はよしこちゃん(ガンバレルーヤ)と同じどピンク!(の上に、白いTシャツ。)
ふがいない自分に腹が立つ!バカヤロウ、自分。次は青い服だ!
やや青い服を着ているゴマちゃんは、初めての尾瀬でこの景色に感動ひとしきり。
「天国のようだよ」
「こんな綺麗な場所に連れてきてくれて、ありがとう…」
とつぶやいた後、
「しまった、今の発言で、天に召される感が増してしまった!あたし、まだ召されない!」と我に返る。
極めつけの発言をかましたのは、やはりノムさんであった。
「私、今まで生まれ変わったら、家猫になりたいと思ってたんだけどさ~、今日、考えを改めたよ。アヤメ平で飛んでるハエになりたい!」
ハエ!
ノムさん、ハエでいいの!?
確かに、この花畑で気ままにぶんぶん飛んでるのは気持ちいいかも…。でも、ハエだよ、ノムさん!考え直して!
その後、ノムさんが考えを改めてくれたかどうかは定かではない…。
天国湿原を抜けると、片側が切れ落ちた尾根の様な道。
右手に遠く、山並みが一望できる。先日登った日光白根とか、G県ソウルマウンテン赤城山(多分…確信はない)とか。
尾瀬でこんな景色が見られるところがあると思わなかった。1900m超えてるんだもんね~。
絶景なり!石川五右衛門どころではない。
尾根ゾーンを抜け、富士見峠手前の大きな池塘の前のベンチでお昼休憩。だいたい11:30。
尾瀬はあちこちにベンチがあって良いよね~。
カップラーメンの塩気が染みる…。
3種類そろい踏み。景色にベストマッチ!3分待ってる最中です。
お昼休憩後は、欲張って尾瀬ヶ原へ。だいたい12:10頃、竜宮に向かって、樹林帯をどんどん下る。
地図には「急坂」と書かれていたので、どれだけの坂なんだ!?とちょっとびくびくしたけど、それほど急坂じゃなかったと私は思う。
しかし、登山経験がゼロに近いゴマちゃんは「岩が怖い…」とちょっと辛かったらしく、「尾瀬は平らって言ったよね!?平らじゃないじゃん!」と憤慨。
いやあ、大半は平らだよ。ちょっとだけ坂があるのよ。
ノムさんも「この先は平ら~。大丈夫、すぐよ~」などどテキトーな事を言い、「その「大丈夫」に根拠はあるのか~!」と怒られてた…。
ふふ、多分、根拠は無いね。
およそ14:00少し前に、坂を下りきり、尾瀬ヶ原へ。
ばーっと開ける視界。湿原の少し丈の長い草が風に揺れてる。
わあー、尾瀬だ~!
私の口からは「これが尾瀬 あれも尾瀬 たぶん尾瀬 きっと尾瀬♪」(by愛の水中歌)のフレーズが自然とこぼれ出る。我ながら、古い曲のチョイスだな…。
一面の湿原!どこまでも続く木道!
これが尾瀬!アヤメ平も良かったけど、やっぱり尾瀬ヶ原も好き!
山中ヒコ「500年の営み」というマンガ(一般向けマンガではない)で「尾瀬は世界で一番綺麗な場所」って言ってたな~。そのラストシーンは、この尾瀬ヶ原だったな~なんてことも思い出す。
本当に綺麗な場所。
東を見れば燧ヶ岳、西を見れば至仏山。
どこにカメラを向けても 綺麗。フォトジェニック!今風に言うならインスタ映え!
午後に入っての強い日差しが、陰影をはっきりさせて、それがまた夏らしくてイイ。夏が来れば思い出すのは尾瀬だもんね!
「こっちにもこれて良かったよ~」とゴマちゃんのご機嫌も急上昇。
3人で写真を撮り合い「木道を至仏山に向かっていく後ろ姿、召される感がスゴイ!」などとはしゃぐ。
しかし、この時期咲いているだろうと思っていたニッコウキスゲはほとんど姿を見ず。
時期がもう遅かったかな~?鹿の食害でだいぶ減っていると聞いているけど、尾瀬沼の方に行かないと、あまり見られないのかしら?
咲いてた!レアキスゲ!
その他にも結構いろんな花が咲いていて、大人の遠足BOOKのおかげで、お名前も判明。
大人の遠足BOOK、スバラシイ!ヤマケイポケットガイドとは大違いだよ。場所を限定するがどうかって、すごく大事なんだね…。
ヒツジグサの群れ。
コバギボウシ
牛首分岐で少し休憩。時間はおよそ15:00。
ここでゴマちゃんが気づいてしまう。
「ここで15:00だとさ。16:00にバスに乗るのは不可能なんじゃないの?」
…そうっすね。
朝、そんな事、言ってましたね…。
でも、「ま、16:00は無理だろうな」と思いながら目標設定してたからね…。
「大丈夫よ。17:20には間に合うから」
と、のんきなノムさん。
私とノムさんは毎度このテキトーな感じで時間設定をするので「最終に乗れなかったらどうなるの!?」「ヘッデンの登場なの!?」という切羽詰まった会話をすることになるのね…。
ゴマちゃん、ごめん。
でも、ここからなら本当に17:20には間に合うから大丈夫だ!16:00は間に合わないけどね!
牛首から山ノ鼻ビジターセンターまでは約40分。
山ノ鼻に着いたら、もう尾瀬ヶ原は終わり。
「ああ~尾瀬が終わっちゃう~」とさみしい気持ちになる私。もうちょっと、この場所のさわやかな空気で遊んでいたいな~。
しかし、そんな訳にもいかず、15:40山ノ鼻ビジターセンター着。
山ノ鼻からは樹林帯をおよそ1時間の登り。
ここの登りが疲れた体にダメ押しのように効く…。
しかし、割と段差の少ない木道だったり、石畳の段だったりするので、比較的登りやすいかも。尾瀬は整備が行き届いているからいいねえ。
ゴマちゃんも「これなら大丈夫」と言って、どんどん登っていった。…むしろ、多少登山経験がある私とノムさんの方がダメだった…。
車ばっかり乗らないで、これから鍛えよう…。
鳩待峠着は16:40くらい。
当初の予定からは40分遅れかな?いや、ある意味予定通りの到着時間。
ふふふ、ゴマちゃん、ちゃんと間に合ったぞ!(全然反省してない)
3人で健闘をたたえ合い、朝写真を撮った尾瀬の看板の前で再び写真を撮る。
わーい、楽しかったね~。
とりあえず、コーラで乾杯!は~炭酸、染みる!
今回の尾瀬は本当に良かったな~
バス内で写真を眺めながら、感想を言い合う私たちなのであった。
秋の草紅葉も見たいな~。尾瀬沼の方も行きたいな~。
でも、次は至仏登山!
近いうちにまた来るぞ~と心に誓い、尾瀬を後にしたのだった。
鳩待峠で出会った鳩。…待っててくれたの?
<コースタイム>
7:00老神温泉発…7:50戸倉第一駐車場…(バス)…8:30鳩待峠(準備20分)…8:50鳩待峠発…10:00横田代(休憩15分)…11:00アヤメ平…11:30富士見峠前分岐(昼40分)…13:50竜宮小屋(休憩・お買い物15分)…15:00牛首…15:40山ノ鼻ビジターセンター…16:40鳩待峠…17:30戸倉第一駐車場
あると便利な本。敢闘賞!
日光白根山〜涼を求めて〜
下界は40度に迫る暑さが連日続く中、日光白根山に行って来ました。
暑さには比較的慣れているG県東部の人間でもこの暑さには参った!逃げるには山の上に行くしかない。多分、山の上では涼しい風が吹いている!
日光白根山は関東以北最高峰!2578m!
避暑登山♪
今回の同行メンバーはいつもの職場の山好きたち。総勢6名。わーい、グループ登山楽しい〜。
夏山は雷が怖いから、早い時間に下山した方がいい、という梅やん先生(元登山部)の指導のもと、丸沼高原8:30集合。
即座にロープウェイに乗り、9時には山頂駅、2000m地点へ。きびきび動くぜ!
ロープウェイの最終時刻16:30を心に刻む。いつも時間の読みが甘い私は「あかん、もう間に合わないかもしれん…」ということになるので…。でも、今回は梅やん先生が15:00には下山!と厳しく指導してくれるから大丈夫かも。心強いなあ。
ロープウェイを降りると爽やかな風が頬を撫でる。
おお!ここでも十分涼しい!空気が違う!さすが2000m!
今日はここからさらに500m上までいくからね〜。これは期待出来るぞ!
目指す日光白根山の山頂を眺め、高まる期待を抑えきれない私。まわりに人がいなかったら「ヤッホー」と叫んでいるところだ。すんでのところで堪えたぞ。
二荒山神社で登山の無事をお祈りして、いざ、山頂目指して出発。だいたい9時10分くらい。
登りはじめは道幅も広く、傾斜もほどんどなく楽な道。
「涼しいね~」「楽しいね~」と楽しくおしゃべりしながらずんずん進む。
途中、植物に詳しい梅やん先生や月子姉さんが「これはイワカガミ」とか「ヤマオダマキ」などと咲いている花を教えてくれた。
いろいろ咲いているのね~。歩いているときは、よし、覚えたぞ!と思ったけど、下山してしばらくたった今現在、覚えているのは、今書いた2つの花くらい…。他にもいろいろ教えてくれたのに…。スポンジみたいな頭でスミマセン…。
実は、記憶を定着させるべく、帰宅してすぐにヤマケイポケットガイド「山の花」買ったけど…これ見ても、全然思い出せない…写真まで撮ってるのに…。
新しい事を覚えるのが辛いのは年のせいだろうか…。
唯一、ヤマケイポケットガイドでお名前判明。コオニユリ。
途中、大日如来で休憩。だいたい9:50くらい。
みんなで水を飲みながら「汗だくだけど、さわやかテイスティ!(byコ●コーラ)」「山で飲む水はうますぎる!」と口々に楽しさを訴える。
梅やん先生提供の黄金糖もおいしい!
は~山はいいね~。
このあたりから、だんだん道は上り坂。でも、急登というほどではなく、比較的登りやすい道。
11時くらいに待ちに待った森林限界到達!好きな四字熟語は森林限界!
樹林帯から一気に視界が開けて、目指す日光白根山の山頂がどーんと姿を現わす。
わぁお!すごい!
人間がアリンコの様に登山道に連なってる!
「私たちも今からアリンコになるんですね〜」と興奮気味に語るハナちゃん。
なろう!アリンコになろう!
ここはテンション上がる場所だな〜
森林限界。よく見ると、アリンコの様な人がいます。
ここから先はザレ場。砂の坂道なので、登りにくいよう…
足は動かしてるのに進まん!滑る!
「酸素!酸素が必要だー」とタケさんが後ろで呟いていた。同感だー、私も息切れが…
しかし、そんなキツさを乗り越えると、待ちに待った頂上!
ひゃっほー!11:40分頃到着!
山頂付近からは男体山(中央)と中禅寺湖も見えた!ナイスビュー!
なんと登り始めからだいたい2時間半の標準コースタイムで登れたらしい。
すごい!だいたいいつもは1.5倍はかかるのに!
だからザレ場辛かったんだな〜。でも、やれば出来るのね、梅やん先生のご指導のたまもの!
頂上には温度計が設置されていて、気温はなんと23度。
涼しい!風も爽やか!
下界は多分クソ暑いであろうに、ここはこんなに快適。夏は高い山に限る、と実感。
達成感と共に風に吹かれて絶景を眺めていると、最高の気分になれる。
ヤッホー!
楽しいご飯タイムを経て、下山開始。13:00くらい。(「年賀状用だ!」というタケさんを先頭に、岩場でタイタニックポーズの写真を撮ったりして遊んでいたら、下山開始が遅くなってしまった…。でも、良い写真撮れた!)
せっかくなので、座禅山を回って降りるルートを選択。
ここからは岩場の急坂をガツガツ下る。
ロープウェイでもらった地図に「急坂、岩場」と書いてあるけど、本当にそのとおり。
どんどこ降りていると、だんだん空気が変わってくるのがよくわかる。
「なんか、もわっとしてきたぞ!」
「あ、暑い…!!下界の空気が近づいてきた!」
「やだ~!涼しい空気に包まれていたい!」
そうは言っても、下らない訳にはいかない。
岩場の坂道をだいだい下りきり、シャクナゲの群生地(咲いてなかった…)あたりでは、だいぶ暑い空気になっていた。それでも、下界よりは格段に涼しいんだろうけど…。
急坂を下りきると弥陀ヶ池。13:40くらい。
ちょっと足を伸ばせば池の畔を散策できるけれど、急坂下りで疲れちゃったのでパス。
座禅山の噴火口跡を横目にずんずん進み、樹林帯へ。
すると、前方から山伏姿の男性が…!!本格的!
しかも、しばらくすると「ぼぉぉ~、ぼぉぉ~」とホラ貝の音が森に響き渡る。
「や、山伏!!」
「さっきの人、ホンモノだ!!」
と俄に沸き立つ私たち。
信仰の山でもあります、日光白根山!
素朴な疑問なんだけど、ホラ貝って楽器店で売ってるのかな…?
森の中をずんずん進み、血の池地獄を通ルートを選択。
本当は七色平を通るルートを選択したかったけど、分岐で間違えた…。
ロープウェイの地図では破線になっていたので「あまり整備されていない道なのでは…?」とちょっと不安だったが、まったく無問題!よく整備された平らな道で、歩きやすかった。
しかし、その名もおどろおどろしい「血の池地獄」は「…水たまり??」としか言い様がないくらいショボい…池だった…。
これ、雨が少ない時期は枯れちゃうんじゃないかな…??
信仰の対象みたいだし、意外と底が深くて大丈夫なのかな?水たまりにしか見えないけど…。
(あまりにショボかったので写真撮らなかった…)
血の池地獄から10分くらいで行きのルートに合流。14:30くらい。
後は元来た道を帰るだけ。
15:00くらいの予定通りにロープウェイ山頂駅に到着!
すごい。ほぼ標準コースタイム通り。
ロープウェイの最終を気にしなくていいなんて!梅やん先生、ありがとう!
ロープウェイを降りると一気に下界の空気。もわーん。
暑いよう…。
タケさんの知人は高校野球を観戦に行き「とても、試合なんて見てる気温じゃない…」というLINEを送ってきたそうな…。
なんか恐縮だわ。私たちだけ、山の上の涼しい風に吹かれちゃって。
楽しかったな~。
気持ちよかったな~。山の風。
早く下山できたので、のんびり丸山高原スキー場でお風呂に入りながら、満足な一日を振り返って帰路についた。
やっぱり、山はいいね~。
あの山に登ってきた!ロープウェイ山頂駅から。三つこぶ。
<コースタイム>※写真を撮った時間からコースタイムがわかることに気づきました。(今頃…?)
8:30丸沼高原…(ロープウェイ)…9:00山頂駅…9:50大日如来…11:00森林限界…11:40山頂…(お昼休憩1時間+α)…13:00下山開始…13:40弥陀ヶ池…14:20血の池地獄…14:30ルート合流…15:00山頂駅…15:30丸沼高原
あこがれのチャツボミゴケ公園
数年前から行ってみたいと思っていたチャツボミゴケ公園に行ってきました。
チャツボミゴケとは酸性土壌に生える珍しい苔で、群生している場所は本州ではここだけ。わお!
写真を見ると、絨毯のような苔の間をせせらぎが流れていて、深い森の中のよう。ステキだ!
私は苔が好き!
もう、行くしかないでしょう!!
と数年前に思ったのだが、何しろ場所がかなり行きにくい場所。(旧六合村。現中之条町)
そのうち行くぞ!と思っている間に時間はどんどん過ぎ、芳ヶ平湿原がラムサール条約に登録されたあたり(H27年5月)から、人気と知名度は急上昇。公園も着々と整備。現在では立派な観光地になっている。すごいぞ、中之条町。
以前はかなりゆる~い感じだったので、近くまで車で行けて、苔にちょっとお触りしたりもできたらしい。(苔にお触りは本当はダメだと思う…)
…どうして、いつもの思い立ったが吉日の行動力を発揮しなかったんだ、私!?口惜しい…。
このままでは、いつまでたっても行けない、と思い詰めて、雪の中梅見を楽しんだ(?)友人達に「梅の敵を苔で取ろうではないか!」と声を掛け、ついにチャツボミゴケ公園行きが決定した!
時期は梅雨時。苔が一番イキイキする時期だ。わーいキトキト!(富山の方言)
待っててね、チャツボミー!(ニックネーム)
当日、天気は曇り。やや雨交じり。イマイチな気もするが、苔見物には最適なのではないだろうか、と自分に言い聞かせる。
G県東部からチャツボミゴケ公園まではだいたい3時間くらい。遠い…。県内なのに…。
今回は草津を通って行くルートをチョイス。
温泉の聖地、草津温泉を一顧だにせず、どんどん山方面に車を走らせると、いきなり幅員減少!!あかん、この道幅では、対向車が来たとき、絶対にすれ違えないぞ!
と、びくびくしながら運転するが……結果的に対向車、一台も来なかった…。
おかしいな。さっき、「人気と知名度は急上昇」って書いたけど、人の気配が感じられない…。
大丈夫か、チャツボミー!?
八ッ場ふるさと館から1時間くらい。草津温泉から30分くらいで到着。
杞憂でした!ここには人がたくさんいた!観光バスとかも来てた!
どうやら、チャツボミゴケ公園に至るには、野反湖方面から行く道の方がメインらしく、多分、そちらは道幅、まあまあ広いのでしょう(行ってないからわからないが…)
↑ 中之条町観光協会のHPに地図が載ってました。手書き…。ステキすぎる。
受付で入場料(500円)を払い、群生地までバス(協力金100円)に乗る。
バスに乗らずに歩いてもいいらしい。今回は大人しくバスをチョイス。足元サンダルだったし…
ちなみに、今年度から群生地までの車の乗り入れ制限が始まったらしい。昨年度までは空いていれば近くまで車で行けたのか!ちょっと遅かった…
バス内では謎の「なかのじょうの歌」の映像が流れていて、イイ感じ。
♪なかのじょうは~ 春には春の花々が咲き~ 夏には夏のそよ風が吹く~
谷を越え~ おいでなせこの町へ~♪
グッド!!ゆるい!いいところだね、中之条。(YouTubeで見られるみたいです)
バスは5分くらいで群生地着。
砂利敷きの遊歩道を穴地獄(公園最大の見所)までザクザク歩く。
戦前までこのあたりは群馬鉄山と呼ばれ、国内第2位の生産量を誇る鉱山だったらしい。
知らなかった~。G県に鉄鉱石があったのか!
現在でこそ、日本は地下資源の乏しい国という認識だけど、昔はいっぱいあったんだな~。佐渡とか石見とか三池とか。全部掘り尽くしちゃったのか…。
うーん…。いろいろ考えされられるなあ…。
しばらく歩くと、脇を流れる川にチャツボミーが登場!
苔の島。モスアイランドと呼びたい。
おお!良い感じにもこもこしている!
しかし、気のせいか、川からほかほかと湯気が立ち上っているような気が…。
すると、横を行く家族連れから「温泉だよ~」との声が聞こえる。
パンフレットを見ると「湯滝」の名前が。
なんと!
この川は温泉!!
万座や草津の湯は強酸性!
チャツボミゴケは強酸性の土壌に生えるって、そういうことだったのか~!!
確かに珍しい苔だよ、チャツボミー!
そんでもって、この川に手足つけたら気持ちよさそうだな~。
余談だけど、このあたりのアジサイは真っ赤なんだろうな…。
すぐにこの公園最大の苔の群生地、その名も「穴地獄」に到着。
すごい景観!
穴地獄。ネーミングセンスに乾杯!
穴地獄をぐるっと囲んで木道が整備されているので、そこを巡ってチャツボミーを堪能。
写真で見た時は、深い森の中、という雰囲気だったけど、実際は地獄だ…。
温泉だから湯気が立ってるし、黒茶けた岩に苔だけが青々していて、生き物が住めない感がある。
最果てっぽい。
面白いな~。山奥にこんなところがあるんだ~!
穴地獄の奥に強酸性のお湯の湧出地があって、じっと見ていると、ぽこぽこ泡が立ち上ってきて、「湧いてるね~」と友人達と楽しんだ。
きっと、ゆる~い時代なら、ここでちゃぽんと手を…。いかん、いかん。
穴地獄自体はそれほど大きくないので、20~30分で一周できる感じ。
チャツボミーじゃないスギゴケとかも生えていた。
スギゴケさん。私の中の苔界のエース。
チャツボミーを堪能した後、再びバスで受付周辺へ。
売店に寄ってみると、苔盆栽(チャツボミゴケではない)が売られていたので、衝動に駆られて購入!
だって、チャツボミー堪能しちゃったから、心が苔ラブモードになっちゃってたんだもん!苔、かわいい~!
前に枯らしてるけど、今度こそ!!
そのまま、売店を後にしようとしたところ、レジ横で売っているアイスの中に妙なものを見つける。
「チャツボミゴケ味…」
緑ベースの中に茶が混じり合っていて、確かに苔っぽい見た目!
友人達と「一体、あれは何だ」とざわざわしていたら、店員のおじさんが「食べてみる?普通は試食してないけどね。買わなくてもいいよ~」と怪しい笑みをたたえて、声を掛けてくれた。
いただきました。
ミント系だった…。絶対、緑は抹茶だと思ったのに。このミントがちょっと青臭くて、苔の味っぽい。完成度高いな!
「ふふふ。それだけじゃなくてね、ほうじ茶とかも入れてるの」と満足げな店員のおじさん。ちなみに、おじさんの意見によると「ほうじ茶が一番おいしい」とのこと。
おじさん、気さくでいい人だったので、アイス購入!
しかもおじさんの好意で、チャツボミゴケ味とほうじ茶味のハーフ&ハーフにしてくれました。うまうま。
おじさん、ステキだ。そして、商売上手だ。
大満足でチャツボミゴケ公園を後にした。
うーん、永年あこがれ続けたけど、期待どおり!見所もがっちりで楽しかったな~。
草津温泉旅行のついでとかに、是非寄るべき!と声を大にして伝えたい。
また一つ、G県の見所を発見できて嬉しい私である。わーい。
ちなみに、帰りがけに草津温泉でまんじゅうを買って帰りました。…全く、お湯につかってないけど…。
購入した苔盆栽。500円。安い!赤いのはコアカミゴケだそうです。実は、購入からしばらくたった現在は…多くは語れない。うう…。
以前、こんなのも書きました。
「遊びの時間は終わらない」都井邦彦~「謎のギャラリー 謎の部屋」北村薫編 収録~
先日、職場の避難訓練が行われた。
「火事です!火事です!」という妙にカッコいい防災システムのお兄さんの警報を背に、「なぜよりによって、この暑い日にやるのだ…」とぼやきながら、階段でぞろぞろ避難。(猛暑日でした…)
建物の外でばら~っと列に並び(一応、2列に並べとの指示は出ていたが…)、他の人たちが避難してくるのをおしゃべりしながら待つ。暑いよう…。
まさに学生時代の避難訓練。でも、職場なので「そこっ!まじめにやれ!」と叱る先生もおらず、緊張感がないこと甚だしい…。
そういえば、学生時代は上履きのまま外に出ていいのが、なんか特別な感じがしてちょっと楽しかったな~。避難訓練終了後に雑巾で拭いて校舎に入るのよね。
現在、靴で仕事をしているので、そこの特別感は全く無し。それどころか、訓練実施の日時がずいぶん前からお知らせされているので、普段はパンプスを履いているステキな女性は「階段降りやすいように、今日はスニーカー用意した!」と訓練のために抜かりなく準備を整えたらしい。
…それは、本来の訓練の趣旨から外れていないだろうか…。非常時にスニーカー準備できる!?
こんな生ぬるい訓練で、本当に災害が発生した際に、落ち着いて避難できるのかな~?ちょっと不安だな…。
こういう時は、アレだ。
都井邦彦「遊びの時間は終わらない」で警察が実施した防犯訓練のように、筋書きのないスリリングな訓練をやってみるべきなんじゃないか?
この小説で行われる防犯訓練は銀行協力の元に行われた銀行強盗対応の訓練である。
事前に打ち合わせられたのは、襲撃目標(銀行)と日時、強盗犯の性格と武器だけで、他に筋書きはない。犯人役も警察官が行うのだが、犯罪者として臨機応変に犯罪を計画し、遂行する。これを警察ががっちり取り押さえる、という正に生きた訓練なのである!
実際の犯罪は、筋書き通りにいかないもんね!
どんな状況にも臨機応変に対応できる力を養っておかなくては!備えよ、常に。(by ボーイスカウト ガールスカウト)
考案した鳥飼所長、アイデアマン!
この訓練においても、俊敏に事態に対応し、市民の安全を守りつつ、迅速に犯人逮捕!さすが、日本の警察、優秀!
という結果になるはずだったのだが…犯人役の警察官が生真面目すぎたため、事態は思わぬ方向に転んでいく。
全然、捕まらないのよ、犯人!
銀行員の通報で駆けつけた警察官は「ばーん」(口で言う)とライフルで撃たれて即座に殉職。(「死体」と書かれた紙を顔の上に載せられる)
客役の警察官は、犯人に間違われて警察の狙撃隊に「ばきゅーん」(と一斉に叫ぶ)と撃たれて、これまた殉職。(犯人の服を着せられて、夕食の煮込みうどんを受け取りに来たところを誤射される)
犯人役の平田刑事、超生真面目なので、「こんなことで訓練が終わってしまったのでは、実際に銀行襲撃事件が発生した時、何の参考にもなりません」と、完璧に犯人になりきって、凶悪な銀行強盗事件を着々と進行させていくのだ。
これにまったく太刀打ちできない警察上層部。
しかも、この状況は日本全国にテレビ中継されている!
もう、べらぼうに面白い!!
この訓練、どうなっちゃうんだ!?と小説内でテレビ中継を見ている国民と同じ気持ちでページをめくる。平田刑事、頑張れ!
…いや、日本国民としては警察側を応援?した方がいいのかな…?
これをおさめられないようじゃ、安心できん!ふがいないぞ、警察!しっかりせんかい、警察!(叱咤激励)
それにしても、確かに、これぞ、生きた訓練だよ。実践に役立つこと間違いなし。
この生きた訓練を私の職場の避難訓練にあてはめてみる。
避難中、一人の女性職員が「あっ、私、財布を忘れてきました!あと、車の鍵も!」と階段を逆流する。(この職員は生真面目で、完全になりきっている)
それにつられて「オレも忘れた!車に乗れないと困るな!」と何人かが追随して逆流。(G県民は車が大好き)
「バカもん!非常時だ!避難が最優先だ!」と止める管理職(一応、管理職にしてみました)
しかし、管理職の声に全く従わず「だって、まだ、戻れると思うんです!」と足を止めない女性職員。当然、一刻も早く階段を下ろうとする他の男性職員と接触。その際、女性職員のパンプスが男性職員の足の甲を踏みつける。
「痛ってーな、何してんだ、バカヤロー」と興奮した男性職員が思わず女性職員を振り払う。
女性職員、転倒!そして、将棋倒しに被害拡大!そこへ、火事発生階でガシャーンという音が響き(ガラスが割れた設定。録音対応)あたりは大パニック!
…私、避難できない…。
こんな、訓練、怖くて嫌だよう…。
本来は、こうならないように訓練してるのに、訓練でパニックを発生させてどうする!?ダメダメ職場じゃないか。
以後、ちゃんと、まじめに緊張感をもって訓練に挑みます。
実際の災害発生時には落ち着いて避難できるようにしなくては…。反省。
ところで、この作者の都井邦彦氏の他の作品ってあるのかしら?
この「遊びの時間は終わらない」は小説新潮新人賞受賞作品で、ドラマ化、映画化されているようですが、他の作品が全然見当たらない…。
北村薫編「謎のギャラリー」に収録されている作品だけど、作者についても謎だなあ…。
他に「名作傳 本館」(北村氏と編集者の対談形式)、「こわい部屋」、「愛の部屋」があります。
小浅間山でハイキング~のんびり山ごはん~
最近、ちっとも運動をしていないので、とりあえず足慣らしに簡単な山に行こうか~ということで、小浅間山に登ってきました。
愛読書「入門山」(NEKO MOOK)に書かれていた「わずかな登りで雄大な景色に」という言葉につられて、これだ!と即決。
掲載されていた写真の景色が素晴らしかったの!
これは行くしかないよな~。
久しぶりにヤッホーだぜ!楽しみ~!
しかしながら、時は梅雨。天気予報は風雲急を告げる雨模様!
ええ~っ、また~!
雄大な浅間を眺めに行くのに、また、白いもやもや地獄嫌だよう。
でも、まだ予報変わるかもしれない、と若干の期待を込めて当日を待つ。
また、てるてるの神様に願うしかないのか…。人間って、自然の前には無力だ…。
今回は1時間程度で登れる簡単な山、ということで、出発も遅く午前7時発。
天気は曇り。厚い雲。まあ、雨が降ってないだけいいのかな~。(ちなみに天気予報は曇り時々晴れに変わってました。ありがとう!てるてるの神様!!)
軽井沢の繁華街や三笠ホテルを横目にどんどん山方面へ。
白糸の滝に至る有料道路(有料の割には道があまり…)を抜けた先が登山口。
到着はだいたい9時半すぎ。
登山口の駐車場(?)には誰も駐めていなかったので「こ…ここでいいのか!?駐車して良い感じじゃないが!?」「でも、ネット掲載情報によると、この空き地が駐車場らしいぞ」という不安な会話をしつつ、どーんと駐めました。多分、大丈夫だったはず。
準備をだらだらして、10時くらいから登山開始。
シダ植物がたくさんあって、なんだか南国感。軽井沢なのに!
しかも、るんるん歩いている私たちの前方に突然、ぷらーんと垂れ下がったシャック(正式名称はヒロオビトンボエダシャクというシャクトリムシらしい。帰ってから調べた)が…!!
ぎゃぁ!!
「た、隊長、左前方に最大級が現れました!!」
「回避!」
と、進撃の●人ごっこをしてみる…。
ついでに、ハンドパワー写真の撮影も実施。シャック浮いてます!!
なんか野趣あふれる道だな…。ジャングルっぽい。
シダ植物がわさわさ。シャックの写真は自粛しました。
ほとんど傾斜もなく歩きやすいジャングルは30分くらいで終了。
視界がいきなり開けた先には、これから登る小浅間山の頂上がどーんと現れる。
なんと、天気はほぼ晴れに!
わーい!これは本当にてるてるの神様のおかげかもしれない!ありがたや!
よっしゃ~。登るぞ~!
足下はザレ場に。浅間は火山だからね。今、噴火警戒レベル2で登山できない山だもんね。
小浅間山。砂山って感じだ…。
ここからは上り坂。
ざくざくしてて登りにくいけど、それほどキツイ訳ではない。
中程まで登って、後ろを振り向くと、ついに浅間山のお出まし。
「おお~っ!間近で見るとすごいな、浅間!」
登っては振り向き、登っては振り向きを繰り返し、最後は道なき道(全体的にザレているので、トレースがよくわからないし、どこから登っても同じ感じだった)を登ってフィニッシュ!だいたい11時過ぎ。
浅間山どーん!!
しかも、雲海もどーん!!その向こうには八ヶ岳(らしいが、どれがどの山なのかはよくわかんなかった…)
下界は厚い雲に覆われて曇りだったけど、ここはその雲の上!
なにここ!最高じゃないか!!
浅間山。頂上の雲はご愛敬。
雲海。おいしそう…。右手に見える山が八ヶ岳(多分)
さて、今回は新たな取り組みとして、山ごはんの充実を図ってみた。
前掲の「入門山」に「雄大な景色で楽しむ山ごはん」と書いてあったので、「それだ!」と完全に乗っかることにしたのだ。
いつもはあまり時間に余裕が無いけど、今回は余裕があるからね~。うふふ~。
今回のごはんはホットドッグ!
ウィンナー炒めてパンに挟むだけ!
それ、山ごはんなのか!?料理ほとんどしてないじゃん!という苦情は受け付けないぜ。
簡単手軽なところが第一歩さ。
とりあえず、私の心意気として、軽井沢なので腸●屋のウインナーを用意した。
大奮発!。シャウ●ッセンよりも高級だよ!
財力で最初の一歩を成功へと導くのだ。ふふふ。
完成品。油忘れたから、ちょっと焦げ付いちゃった…。ケチャップは用意したのに…。
ホットドッグ、まいうー!!
写真には写っていないが、スライスチーズもトッピング。
おいしいじゃないか~。超簡単お料理だけど。
ノムさんと二人、感涙にむせびながらほおばる。
食後にはコーヒーを入れて、浅間を背景に「だばだ~だば だばだ~だばだ~」と二人で歌いながら写真を撮る。(他に誰もいなかったので…)
良い写真撮れたわ~。ほれぼれだわ。
1時間くらい山頂(東峰)でのんびり過ごし、西峰へ。小浅間山はピークが2つあるので、両方行ってみることにしたのだ。
一度、東峰を少し降り、西峰に登り直すのだが、この登りが割と大変…。ザレ場の急斜面なので、滑る…。子どもの頃、滑り台を登った時のことを思い出したよ…。
苦労してたどり着いた西峰は東峰よりも浅間が絶景らしいけど、雲で山頂部分が隠れていたタイミングになってしまったので、そこはイマイチ…。
でも、浅間に続く道がくっきりで、そこは感動。
いつかこの道をたどって、浅間山に登りたいな~。
下りはざっくざっく滑るように降りて、楽ちん。この滑るような降り方が楽しい!という方が多いみたいだけど、私はちょっと不安だな…。すぐに転がり落ちそうで。
一応、転ばずに堅い道まで降り立ち、そのまま下山。
途中、浅間の火山活動観測所みたいな建物があり「あのアンテナが怪しいね。悪の秘密結社のアジトだね」「小さい…まだ、全然勢力拡大できてないじゃん、秘密結社!!」などと愚にもつかない話で盛り上がる。
余裕があるので、馬鹿話にどんどん花が咲くのだ。
ジャングルを抜け、登山口到着が1時半くらい。
なんと余裕のある到着時間。いつも「どうして下山時はまわりに人がいなくなっちゃうのかな~?」「ロープウェイの最終に間に合わん!」とか言っている私たちとは思えないわ…。
余裕があるので、帰りにトンボの湯(あの星野リゾート発祥の地だそうです)でお風呂。
なんとお洒落な外観!銭湯とは思えん!さすがでござる!
1300円もするが、リゾート価格だから仕方あるまい。
周りにリゾートなお洒落人たちがたくさんいる中、「虫ついてないかな?」(ジャングルが野趣あふれていたので…)とチェックしあう私たちはちょっと浮いてた…。
トンボの湯は洗い場のお湯が定期的に止まらない仕様になっていて、さすが!と感動したよ。ずっとお湯が出てるの~!シャンプーもなんか良い感じだった。
さすが、星野リゾート!
高級リゾートに慣れていないので、すべてに圧倒されている田舎者な私たち。
その後、調子に乗ってハルニレテラスでお茶。ご満悦。
余裕!スバラシイ!!
こういう山もたまには良いね~。
別の日に道の駅(八ッ場ふるさと館)で買った、G県山の形のパンシリーズより。矢印の部分が小浅間山。(このパンシリーズ、じわじわ人気だそうです)
私が持っているのより新しいバージョンが出ていた…。
キュウリ収穫
以前、とあるテレビ番組で「居酒屋で必ず頼むものは何か?」というたわいも無い話を出演者の皆さんがしていた。
アジフライだとか、揚げ出し豆腐だとか、塩辛だとか盛り上がっていて、ふと、私は何だろうと考えて、ある品に思い当たった。
…キュウリの漬け物。あれば、一本漬け!
一通り料理を食べて、お酒も進んだ段階で、私は必ず「キュウリ!キュウリいっとこう!」と叫んでいる。
職場の若造が「キュウリの漬け物嫌いっす」と言っていることもあるが、一顧だにせず、全力でキュウリの漬け物を注文する。
ふふふ。若造の意見なんか、権力で黙らせてやるのさ。
だって、おいしいじゃないか!異論は聞かない!
多分、私はキュウリが好き。
以前、京都の大原で、割り箸に指したキュウリの一本漬けを買ったけど、あれ、おいしかったなあ。(暑かったの)大原の一番の思い出だよ。
(この話を友人にしたら、一体誰がアレ買うんだろうと思っていたけど、身近にいた!とえらく感動されました…)
前置きが長くなったが、我が家の庭の片隅で今、キュウリがどんどんなっている。
ちょっと気を抜いて放っておくと、翌日にはどーん!という太さになっていて、「おまえはズッキーニか!!」と言いたくなるほどだ。
さすが、瓜科だな、君たち。キュウリは胡瓜と書くんだね。
1週間ほど家に私一人だった時期があったのだが、毎日採れるキュウリを抱えて途方にくれたよ…。
いくら好きでも、毎日、一人でキュウリ3本とか食べ切れないんだよ~!!食べたけどね…味噌つけて。
我が家産のキュウリ。どーん。
我が屋の家庭菜園(というほど立派ではない。片隅にちょっとあるだけ)は、数年前にプランタでのミニトマトに始まり、年々種類や規模を拡大し、今年はキュウリとオクラとゴーヤ(グリーンカーテンが主目的だけど)が植えられている。
苗やら土やら支柱やら買うし、手間を掛けているので、スーパーの特売で買った方が総合的にはお得のような気もするけど、自分で収穫して味わうのが楽しいんだな~。育てる楽しみ。光源氏計画?(違うな…)
私の今年の一番のお気に入りはオクラ。花が終わった後、ズドン、という感じで真っ直ぐに実がなるのか好き。鋭いナイフ(ジャックナイフ?)つきつけているみたいだぜ。
こちらはまだ花も咲いていないので、収穫はけっこう先かしら?楽しみ。うふ。
キュウリはどんどん花を咲かせているので、これからもたくさん収穫できそう。
楽しみだな~。
小学生のころ観察したヘチマを思い出す…。
来年はズッキーニとか植えようかな~。
カボチャやスイカも種から割と簡単に収穫できるらしいので、ちょっと考えている。
それから、グレープフルーツもいい観葉植物になるらしい。それを聞いて、居酒屋で生グレープフルーツハイを頼んだとき、種を持って帰ったんだった!あの種、どこやったかな?今思い出したが、植える時期を逸した気がする…。来年か…。
ちなみに、枝豆は決して自分では植えない、と決めている。
なぜならば、小学生のころオソロシイ目にあったからだ。
記憶を風化させないために、その出来事をここに記す。
確か、小学4年生の時のことだ。その学年はジャガイモを栽培することになっていた。それだけではもったいない!、と担任の先生が思ったのかどうか真相は不明だが、私のクラスはなぜか枝豆も一緒に植えた。
私たち小学生はまじめに毎日ジャガイモと枝豆にせっせと水を与え、イモ&豆はすくすく生長した。
夏、収穫!
肥料はあまり与えて無かったと思うが、けっこう立派な実がなった。(ジャガイモのことはよく覚えていないので、ここから先は豆のことだけ書きます)
先生は言った。
「せっかくやし、収穫した枝豆をゆでて、給食の時間にみんなで食べよう!」
わーい!喜ぶ子どもたち。こういうの楽しいから大好き~!
給食の時間、みんな平等に枝豆を分けたところ、一人3つ配られた。(一体誰がどのように枝豆をゆでたのか記憶がない…。自校給食だったから、給食室でゆでてもらったのかな?)
みんな、わくわくして枝豆を手に取る。
私は好きなものを最後にとっておく派なので、とりあえず、給食から食べて、枝豆は大事にとっておいた。
「お、うまいやん!枝豆!」「なかなかいけるで!」とまず枝豆を食べた男子が口々に感想を言い始める。
ああ、はやく私も枝豆を食べたい!そんなはやる気持ちを抱え、目の前の給食を敢然とかき込む私。
すると突如「おわーー!!アカーン!!」という悲鳴がクラスに響いた。
クラス中が一斉に悲鳴の主に注目し、驚いた先生が「何や!どうしたんや!」と駆け寄ると「む…虫がおるんや!豆の中に!」との衝撃の発言がクラスメイトの口から飛び出した。
どよめく教室!!
「オ…オレのもおる!全部おる!」「豆一部屋ごとにおる!」と次々と衝撃の報告が発せられる。
枝豆、消毒してなかったからねーー!!
「先生、オレ、食べてしまった!どうしたらええん!?」との泣き声も聞こえ、教室は騒然。阿鼻叫喚地獄!!
この時、私は自分の性分に心底、感謝したね!食べなくて良かった~!!
それ以来、私は枝豆を食べる際、絶対に手に豆をワンバウンドさせてから食べるようになった。直で口は無理!あの時の恐怖がよみがえるから!
でも、枝豆自体は変わらず好き…。だって、おいしいもん。ビールの永遠の友だもん。
長い、思い出話でした。
枝豆は絶対に植えません!
ちなみに、私は小学校の一時期、O府に住んでおりました。
「気になる部分」岸本佐和子
先日文庫が発売された三浦しをんさんの「ビロウな話で恐縮です日記」を読んでいて、そうだ!このブログがきっかけで岸本佐和子さんの本を読んだのだった!ということを思い出した。
そして、確かそのエッセイの中に、G県民にとって非常に興味深い話が書かれていたことも思い出した。
こうなるといてもたってもいられない。
すぐさま、本棚をあさり「気になる部分」の該当のエッセイを読み返す。こういう時の私の行動力は他の追随を許さないぜ!韃靼人の矢よりも早いぜ!(by真夏の夜の夢)
私が読み返したのは「「国際きのこ会館」の思ひ出」というエッセイだ。
岸本氏がC町にある某洋酒メーカーの工場を見学した際に、宿泊したホテルが「国際きのこ会館」である。G県K市にあった施設だ。(ちなみにG県にはイニシャルがKの市はひとつしかない)
余談だが、私はC町のこの工場見学に行ったことがある。試飲あったり、おいしい注ぎ方を教えてくれたりして楽しかったな~。
ビール飲み放題(じゃなくて、試飲!)だが、車でしか行けない、という絶望的な立地環境であるが…。C町内には電車の駅というものが存在しない…。船ならある。(ちなみに現在、工場見学は終了)
さて「国際きのこ会館」であるが、戦前にシイタケ栽培方法を確立したM博士が、その功績により成した財で山まるごと買い取り、頂上に立てたもの。シイタケにより建てられたので「きのこ会館」。直球そのまんま。(現在は閉館)
岸本氏のエッセイによると、正面玄関前には「しいたけ神社」があり、フロント手前には「しいたけ観音」がまつられているらしい。「しいたけ観音」は後背の後光がしいたけびっしりで表現されているそうな…。すげえな。(他の方のHPで確認したが「なば観音」ともいうらしい。「なば」は地元の方言できのこのことだそうだ)
部屋の名前は「なめたけの間」など、すべてきのこの名前、壁面はしいたけの菌糸模様、絨毯の柄も座布団の柄も浴衣の柄もきのこ。お風呂は「きのこエキス風呂」で食事は当然きのこのフルコース。
その他にもいろいろ、いろいろ、とにかくきのこ、きのこ、きのこづくしの館…。
岸本氏他15名ほどは、この「国際きのこ会館」で何かにとりつかれたかのように、飲み、歌い、脱ぎ、踊り、異様に盛り上がった宴会を繰り広げたそうな。
これを書くにあたり、他の方のHPを確認したが、ほとんどの方が、映画「マタンゴ」と思い出した、と書かれていた…。もちろん、岸本氏も「マタンゴ」を思い出しておられる。(「マタンゴ」はあるキノコを食べた人間が胞子に冒された後、変化してしまう生物らしい。私は見ていないが、名前だけは知っているぞ)
…きのこの胞子に冒されてしまうのか、その場所は!?
…まさか、まあまあ身近にこんな妖しげな場所があったとは…。
施設そのものの存在はもちろん知っていた。M博士も、その会社M産業のことも、立派な人と会社として、当然知っていた。
でも、宿泊する必要ないから、行ったことはなかったよ~!!行っておけば良かったよ、閉館する前に!悔やんでも悔やみ切れんな。
知り合いのK市民に聞いてみたところ、「あ、行ったことあるよ。職場の歓送迎会とか忘年会とかで何回か」との答えが。
そうか、宿泊以外でも行くチャンスがあったか!
「き、きのこで満ちあふれてるんだよね…?」と、おそるおそる聞いてみたところ「あ~絨毯とかそうだったかな~?」と意外とあっさりとした答え。
他にも何人か聞いてみたが、「バーベキューしたな~。きのこだらけ?そうだったかな~?」「きのこだらけだったかどうか、よく覚えてない」など、地元民はその異様性にまったく頓着していない様子なのだ。
K市民はM博士とM産業を地元の名士として尊敬しているので、「国際きのこ会館」についても、立派なものをK市に作ってくれた。閉館しちゃって残念。と思っている節がうかがえる。
案外、身近にあるものって、それが普通だと思っているから、それ以上何も感じないものなのかもしれないな~。
……。
……いや、そうか?
しいたけ観音だよ!!変だって思うんじゃないか、普通!?
K市民、包容力ありすぎじゃないか?
岸本氏はエッセイ丸々一本使って、微に入り細をうがって、きのこまみれの実態を書き記されているというのに!!
…もしや、K市全体がすでにもうきのこの胞子に冒されてしまっているから気にならないのか…?
だとしたら、オソロシイ事態だ。
いや、K市民でも、きっと何人かは正気を保っていて、その異様さに気づいていたはずだ。私はその望みにかけて、これからもK市民にきのこ会館のことを聞き続けていくぞ!
なんか、「マタンゴ」みたいな話になってしまった…。(唯一マタンゴにならなかった青年は、精神病院に収容されるラストらしい)
失礼な事を書いてしまい、M博士とM産業にお詫びします。悪気はないです。
しいたけ観音。こんなのが置かれていたそうです。(他の方のHPより拝借)
ついでに、G県I町には昆虫千手観音もある…。
すべて虫でできているらしい…。現代版玉虫厨子…?
G県、ちょっと危険な地域かもしれん…。
(写真載せようかと思ったけど、キモチワルイのでやめました…)
さらに蛇足だが、「フランケンシュタインの恋」というドラマで綾●剛さんはきのこまみれになっていたなあ…