睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「剣客商売 庖丁ごよみ」池波正太郎

先日、友人の結婚式に招かれた。 披露宴会場で、もぎゅもぎゅとご馳走をいただいていると、隣の先輩が私に聞いた。 「藤原さん(仮名 私のこと)、これ、何だった?」 見ると、白いぺろんとした食べ物を指差している。 「あ、それさっき食べました。イカです…

「問題な日本語 続弾」北原保雄

昨今の「日本語ブーム」の火付け役の一つとして話題になった「問題な日本語」の続編。 確か、NHKの「週間ブックレビュー」(見ると必ず、紹介された本のうち何冊かは読みたくなる魔性の番組)で紹介されていて、何となく購入した。 「こういう使い方は間…

「魔女集会通り26番地」ディアナ=ウィン=ジョーンズ

ディズニーランド(通称:ネズミーランド又はネズミの国)のショーって、どうしてあんな堅そうな衣装なんだろう……? 着ぐるみの動物たちはいいとして、人間(じゃなくて、もしかしたら、妖精とかなのかもしれないけど)のダンサーたちも、発泡スチロールで作…

「カバー、おかけしますか?」出版ニュース社編

私の趣味の一つに「しおり蒐集」がある。 そんなもの集める人なんているのか?と思う人が多いだろうが、世間は広いもの。私と同好の士はそれなりにいるのだ。(HPもけっこうあるので、時間のある方は検索してみて下さい) 世の中には、しおりはとにかく沢山…

「ざ・ちぇんじ!」氷室冴子

私が多感な女子高校生だった頃。 友人の一人が、何の前触れもなく、突然、私をじっと見つめて言った。 「藤原(仮名 私のこと)って、平安時代だったらすごい美人だよね~」 「えっ?そ、そうかしら?」 言われたその時は、なんだか褒められているような気が…

「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵」椎名誠

最近の本屋では、とにかくタイトルの奇抜さで売れている本がたくさんある。 「バカの壁」「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」「人は見た目が9割」「99%は仮説」(今気づいたけれど、私はこれらの本をどれ一つとして読んでいない……。私はタイトルでは買わ…