牡丹咲く~庭の花~
庭の牡丹が咲いた。
今年は当たり年なのか、とにかく大量につぼみをつけ、一気に咲いたので、花盛りである。
巨大な花がみっしりと枝先で重たそうに、ぼよんぼよんと揺れている。
牡丹そのものは1本しかないので、そこだけが何やら異世界のような、彼岸の入口のような不思議な感じだ。
さすが百花の王。その存在感はずば抜けている。
そのまま、庭をうろうろすると、あちこちで花が咲いている。春なのだ。
毎年同じ花が咲いているはずだが、「君の名は」と聞きたくなる花にも出会う。
よし!と気合いを入れて、以前買ったまま活用されていない「ヤマケイポケットガイド 野の花」のページをめくるが、探し方も良くわからない。
どういう順番に掲載されているのだ?
やたらにページをめくってみるが、何一つ得られるものはなく、本を閉じることとなった。君とはやってられんわ。
次いで、インターネット上の花図鑑も検索してみるが、それらしき写真に遭遇しても、イマイチ自信が持てない。
やっぱり、詳しい人に教えて貰うのが一番かもしれない。
確か、以前もそんなことを思って、登山中に咲いている花の名前をいろいろと教えてもらったが、下山後、何一つ覚えていなかった…。やる気が感じられないな、自分。
名前が判明している花もある。
藤が重そうに花房を垂れている。
私は藤が好きだ。
藤が好きな理由を話すと長くなるが、簡単に言うと「源氏物語」が好きだからだ。
小学生の頃、「マンガで読む偉人シリーズ 紫式部」が私の本棚にあり、何度読んだかわからないくらい、繰り返し読んだ。そんな娘の好みを察した父親が、「マンガで読む源氏物語」を追加で購入してくれたので、そちらもむさぼるように読み尽くしたのだ。
今から思うと、マンガに飢えていただけのような気もするが…。
当時は百人一首の読み札のお姫様を眺めて「式氏内親王は几帳があってステキ」とか「小野小町の着物はピンクで可愛い」などと、うっとりしていた。女子らしく、綺麗なお姫様が単に好きだったのだ。(ちなみに持統天皇も几帳がある。皇族は几帳があるルール?)
このまま百人一首を本格的に始めていたら、若宮詩暢(byちはらふる)みたいになれていたのに…。惜しいことをした。
話が大分それてしまったが、源氏物語といえば「若紫」。紫=藤である。
どうでもいいことだが、私が隠居後に住む庵の名前は「睡紫庵」にすると決めている。最初は「垂紫庵」だったが、睡るの方がいいなあ、と思って、このブログを始めるときに変えたのだ。ちなみに「独活亭」もいいなあ、と思っている。
もう一つ、私の好きな花と言えば椿である。
今年は咲くのが遅く「つぼみのまま枯れちゃうのか」と私をヤキモキさせたが、3月末からようやく咲き出した。椿って、2月のイメージがあったけど…。
ずぼらな私は何度も水やりを忘れ、水多めが好きな椿たんには辛い環境にあったかもしれない。ごめん。今後はしっかりと水を切らさないようにするので、来年も咲いてください!
その他、庭で見つけた春の花。
前に書いた。椿のはなし。
すごく前に書いた。牡丹のはなし。