睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

花の春

気づいたら春になっていた。

ついこの前まで永遠に寒い日が続くかと思っていたのに…。季節は巡るなあ。

回りを見渡せば花盛り。春だよ~。

毎年この時期はせわしなく、いつの間にか春が過ぎ去っていく、という感じだったので、今年はとりあえず春の花の写真を集めることにした。

これだけでも、けっこう春気分満喫。

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サクラソウ

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ポピー

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オダマキ

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ダイコンバナ

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オオイヌノフグリ

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牡丹

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 シロバナタンポポ

 

春の花の王様。桜の見頃が今年は短かったけれど、わりとしっかり花見もした。

桜はいいよな~。

この花を見ると、とにかく心が浮き立つ。ざわざわする。

坂口安吾の「桜の森の満開の下」にも描かれているが、桜って妖しい魅力…。魔性だなあ。その魅力にメロりんQ。日本人でよかったな~。

…今はすっかり葉桜…。梅に引き続いて完全に時季外れ…

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満月でした。

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昼間の桜。

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逆光で撮ってみました。

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花筏

 

気づけば、すっかり暖かくなってきて、くっきり見えていた浅間山ぼんやりしか見えない。春霞。

もうそろそろ山に行けるかな~。今年はどこの山に行けるかな。るん♪

春っていいな~。

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おまけ。鯉のぼりと桜。ぴちぴちとメザシの如し…。

寒中梅

東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主無きとて 春な忘れそ

 

もう桜も散り始めたこの頃、完全に時期を外してしまったが、春分の日の3月21日に梅を観に行ってきました。

ご記憶がおありでしょうか?この日がどんな日だったか。

…関東地方、大雪!

梅は多分最高の見頃だったと思うのですが、とにかく大雪でした…。

 

日本人は桜が好きすぎて、「花=桜」となって久しいですが、奈良時代は「花=梅」だったそうです。中国文化の影響があるのかな?

私は桜ももちろん好きですが、梅も大好き!(ついでに梅酒も大好き。梅酒祭りに行きたいぜ~!!)

やっぱり、花が上品なところが好き。そして、なんと言っても香りがイイ!

昨年は偕楽園に行ったのですが、今年は地元で梅を楽しもう、とかなり前から友人たちと計画していました。

G県の梅は花を見るためではなく、実を収穫するための梅林なので素朴で面積が広大!

梅だらけの林の中の道をぶらぶら歩いて、手作り梅干しを買ったりするの!楽しみ!

 

そんな私のわくわく感を打ち砕く天気予報…

雪マーク!?マジっすか!!

「どうしようか?」と一応友人たちと話したのですが、梅を観たい気持ちが強く「ま、大丈夫じゃない?」と決行することにしちゃいました。ポジティブ、ポジティブ。

だって、まだスタッドレスはいてる友達が車出してくれるって言うから…。雪降っても大丈夫だもん、多分。

 

当日朝、家を出た時はまだ曇り。

やっぱり大丈夫じゃないか~、という雰囲気でのんきに目的地の空間梅林(仮)に向かって車を走らせること30分くらい。

雨はお昼前に 雪へと変わるだろう~♪

どんどん、どんどん強くなる雪。

カーラジオは、大雪警報が発令された、と絶望的な情報を告げている…。

当たるね、天気予報…。スゴイっす。完敗っす。

案中(仮)に入った頃にはあたりは真っ白。道路もシャーベット。

このあたりで、これはヤバいんじゃないか、と本当は私も友人たちも気づいていました。

言うべき言葉は「やめようか」であることは冷静に考えれば明白であったはずなのに、だれもそれを口にはしない…。

だって、ここまで来たのに手ぶらで帰るのは悔しいじゃないですか!

行けるところまで行ってみよう!という半ばやけくそな気分で車はどんどん前進。

空間梅林(仮)に着いたのは11時くらい。

あたりは一面真っ白。雪、相当積もってます。

そして、誰もいない!

売店にすら人がいない!(一軒はいましたが…)

そりゃそうだよね…こんな酔狂なことする人他にいないよね…。雪の日は家のこたつで雪見だいふくでも食べるのが正解なのよ。

本来、買い物をしないと停めちゃいけないであろう売店の駐車場に堂々と車を停め(だって売店に人いない…)とりあえず、梅を観てみました。

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雪が重そう。

 

本当は一面が梅で真っ白!(ちらほら紅梅)そこにただよう梅の香り。紅天女の梅の里(byガラスの仮面)もかくや、という景色が見られるはずだったと思うのですが…

真っ白は真っ白でも雪で真っ白!

梅も咲いているんでしょうが、よくわからん!f:id:suishian:20180331231210j:plain

花なのか雪なのか…。

 

寒かったので、あたりをちょいとぶらぶらしてすぐに退散。

 …完全に失敗しました。

でも、雪の中の梅も綺麗でした。とくに紅梅は綺麗でしたね。滅多に見られるものじゃないので、これはこれで良かったかな~。

梅を愛でながらそぞろ歩きという、当初の予定では全く無かったですが…。

来年は梅林のなかを彷徨したいです。リトライ!

 

この後、屋内型観光を求めてイチゴ狩りに行ってみました。

…やってねえ…。

雪だからかな…。

もう一軒別のイチゴ狩りに行ってみたところ、やってはいました。

でも、「午前中、団体のお客さんが食べ尽くしちゃったのよね~。でも、まあ、せっかく来てくれたからやってごらんなさい」と農家のお姉さん。

ハウスに入れてもらいましたが…本当に食べ尽くされていましたよ!青いイチゴしかない!甘くないよ~!笑和(仮)のイチゴ狩りが恋しいよう。

…というか、こんな日でも団体来るんだ…。酔狂な人々は私たちだけじゃないみたい。

 

不完全燃焼なイチゴ狩りの後、道の駅でラーメンを食べて帰りました。

そのころには、雪は雨に変わっていました。

多分、これが今シーズン最後の雪。なごり雪ですね~。

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紅白梅、もう一枚。

「玄椿」河惣益巳/「林檎でダイエット」佐々木倫子

暖かい日がだんだんと増えて、春の近さを感じるこの頃、私は椿に夢中である。

今、侘助が咲いてるの〜

ラブ‼︎

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赤と山吹色と緑の配色がパーフェクト‼︎

  

そもそも私が椿に興味を持ったのはかなり昔。

佐々木倫子「林檎でダイエット」に収録されている「椿館」というお話で主人公の一人雁子ちゃんが椿に夢中になっていたからだ。(1988年初版。古い!

雁子ちゃんが狙っていた椿は幻の黄色い椿「金花茶」。お値段38,000円!

高っ!!

王将の餃子、190人前食べられるじゃないか!!(私は学生の頃、王将に行くといつも餃子2人前だけ頼んでいました。安くておいしくてサイコー)

この衝撃の値段がものすごいインパクトで「金花茶」はすごい花!とすり込まれてしまい、いつか、その金花茶とやらを見てみたいものだなぁ、と思ってしまったのだ。

黄色い椿…どんな花なんだろう?

多分、当時は青いバラみたいに「黄色い椿」はとにかく希少な椿だったのでしょう。

数年前、「春の園芸カタログ」みたいなものを見ていて気づいたよ。

…現在では金花茶ゼロ一つとったくらいの値段で買える…。(もっと安いかも)

人気のある品種はあっという間に広がるんだなあ…。年月は残酷。

 

そんな椿へのぼんやりしたあこがれだけを抱いていた昨年、何の気なしにホームセンターの園芸コーナに立ち寄ったところ、たまたま椿の大特集中。

…これは…!運命のいたずらか、出会ってしまったからには我が家に連れ帰るほかあるまい!

心を決めて、椿コーナにしゃがみ込み、黙々と品定め。

あまりにも種類が多すぎて迷うな〜と困っていたところ、後方から「椿、お好きですか?」と声が…

振り返ると、見知らぬおじさまが微笑みをたたえて立っていた。アルカイック。

(少女マンガによくある?出会いのシーンのようでした…。おじさまでしたが…)

「…はい。椿買おうかなと思ってるんですけど…」と若干引きながら私が答えると、「私も好きなんです!」と笑顔全開のおじさま。

そこからしばしおじさまと「やっぱ、綺麗ですよね〜」「家にたくさんあるんですけどね〜。見ると買っちゃうんですよね〜」とかの熱の入った椿トーク炸裂。

愛だ…。愛にあふれている…!!

椿愛好家の方ってたくさんいるらしいと聞いていたけど、こんな身近にいるもんなんだな~。ちょっと感動。

お話を聞いて勉強させてもらった結果、おじさまのオススメの品種ということで購入したのが出雲大社ヤブツバキ

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青空にも映える赤い椿。

 

椿は昔から愛好家が多く、バラに負けず劣らずたくさんの園芸品種がある。

なんと言っても「茶花の女王」。

お茶席に飾る花として、特に江戸期あたりから様々な品種が作られてきた。各寺院がそれぞれの庭に植えたので、そのお寺の名前のついた品種が多いみたい。

(調べてないけど)うちの出雲大社ヤブツバキ出雲大社に植えられていた椿なんでしょうな~。

 

椿の品種といえば、もうひとつ浮かぶマンガは河惣益巳「玄椿」である。

このマンガは京都の花街、祗園甲部の芸妓さんの世界を描いたもの。主人公の胡蝶は作者の理想の女性像を投影したと思われる妖しく美しい芸妓さんだ。

その胡蝶をとりまく数多のいいオトコたち。

京の花街という独特な世界でひときわ輝く胡蝶の舞。

河惣ワールド全開!濃いです!

この話の舞台となる屋形(と茶屋も兼ねている)「清白屋」のおかかえ芸舞妓の名前の付け方は独特で、椿の品種名からつけているのだ。(通常は姉さん芸妓から1字もらう)

美しいけれど 決して その美しさに驕らず 確かな存在感 そんな妓にと 願いを込めて…

と作中ではモノローグで語られる。

 

主人公胡蝶は「胡蝶侘助

その母、相模は「相模侘助

胡蝶の夫である恵慈の母、英勝は「英勝寺侘助

先代女将の天倫は「天倫字月光」

妹舞妓の太郎は「太郎冠者」

他、妹舞妓の唐糸、妙蓮(たえすず)、薫風(くるかぜ)はそれぞれ「唐糸」「紅妙蓮寺」、「薫風」

また、ハーフの舞妓ちゃん「沙羅」は沙羅双樹の別名が「夏椿」であることから名付けられた。

 

カッコいい!粋!

椿、イイ!!

名前だけだと一番気になるのは「天倫寺月光」だな~。

登場人物として一番好きなのは太郎ちゃんなので「太郎冠者」もいいな。(作中では「かわいい桃色やろ?」と紹介されている)

現在、うちには赤い椿と白い椿があるので、来年はピンク系の太郎冠者買っちゃおうかな~。でも、初心に返って花茶もいいな。

うふふ。次の買い物のことを考えると楽しいな~♪

 

しかしながら、夢は尽きないけれど、スペースは尽きる…

「椿館」で雁子ちゃんが椿を置くスペースが無くなって悲しんでいたけど、それと同じ悩みを私も抱えている…。

置く場所無い…。地植えすればいいのかも。

夢は玄椿のフルメンバー!目指せ、椿館!

…無理じゃないかしら?冷静になって、私!

 

余談ですが、このブログを書くにあたって、玄椿全12巻を探したのですが、とにかく見つからなかった…!

物置の奥まで探してようやく発見したのはおよそ1時間後…。疲れた…。

しかも発見したのは、割と見つかりやすい場所。ここには無いと思い込むと見えないもんですね…。思い込みって怖いわ。

 

玄椿 全12巻 完結セット (花とゆめCOMICS)

玄椿 全12巻 完結セット (花とゆめCOMICS)

 

 

林檎でダイエット (花とゆめCOMICS)

林檎でダイエット (花とゆめCOMICS)

 

 

雪の高尾山へ~そこはアミューズメントパーク~

冬だけど山に行きたい!という気持ちが抑えられず、高尾山に行くことにしました。高尾山なら、冬でも大丈夫だろうという安易な選択。

今回の同行者は職場の女子会メンバー4人。このメンバーの中で高尾山に登ったことがあるのは私だけ…。大丈夫かしら…?高尾山だから大丈夫か。

 

前箸(仮)を8時に出発し、関越・圏央道で高尾山を目指します。

車が高尾山に近づくにつれて、回りの景色に何やら白いものが…。

…雪。

先日の雪が八王子では結構降ったらしいことは知っていたけど、まだこんなに残っているとは…。もう溶けてると思っていたのに…。

もしや、高尾山といえど、結構、雪山になっているのか!?

 

高尾山ICから京王高尾山駅まではすぐ。

だいたい9時半くらいには駐車場に着きました。さすがに2月なので駐車場空いてました。

駐車場はすいていましたが、さすが高尾山。人はいっぱい。雪かなりあるけど、人はいっぱい。

この山は人がいない時期は無いのかなあ…。

 

予定では稲荷山コースで登るつもりだったのですが、登山口の状況を見て、安全策のケーブルカー利用を選択しました。今回初参加のドリーさん(山経験ほぼゼロ)が無言で首を振っていたし…

アイゼン必要だったか…。高尾山、大丈夫じゃなかったかも…。

甘く見ていたぜ。自分の雑な性格をまたもや思い知りましたよ…。

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稲荷山コース登山口の状況。

 

10時過ぎのケーブルカーに乗車。6分ほどで山上駅着。

日本一の急傾斜だそうです。ごんごん登るぜ!迫力あるね!

そういえば、私、高尾山のケーブルカーに乗ったの、初めてです!楽しい。

 

ケーブルカー降車後、1号路へ。

薬王院までの1号路は除雪されているそうで、アスファルトがしっかり出ていました。歩きやすい。軽装の皆さんも楽々。

このまま1号路で山頂まで行くのが最も安全ルートですが、それじゃつまらない。何しろ、1号路はすべてアスファルト舗装。

せっかく山に来たのだから、私は土の道を行く!

タコ杉を過ぎた先にある3号路で頂上を目ざすことに。

3号路の入り口はがっつり雪…。ドリーさんはこわばった表情で無言でしたが(首は振ってなかったと思う…)「ちょっと行ってみて、無理なら戻るから行ってみよう!」と強引に3号路へ。だいたい10時45分くらい。

 

入り口付近は雪ががっつりで細く歩きにくい道でしたが、すぐに幅も広くなり、場所によっては雪が溶けて、土道になっていました。(日当たり良好?)傾斜がほとんどないので、歩きやすく快適。

しかも、ほとんど無人1号路には人がわさわさいたのに!(まあ、あの入り口みたら、軽装の方は3号路選択しないよな…)

3号路の選択大正解!

楽しい!

3号路、楽しい!(2回言った)

ちょっとした雪山体験だ!わーい!

人がいないので、合掌ポーズの写真撮っても恥ずかしくないもんね!

他のメンバーも口々に「3号路、イイね!」「やっぱ、土の道だね!(雪だが…)」とテンション上昇。

ハイキング ハイキング ヤッホー ヤッホー!(「青春サイクリング」の替え歌でお願いします)

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3号路はこんな感じ。やっぱり雪です…。

 

途中、ベンチがあったので、休憩していたところ、薬王院のごーんという鐘の音が。12時でした。

お昼までに頂上に着きたかったけど、いつものようにのんびりしていたので、時間が経ってしまったらしい。まあ、あわてない、あわてない、ひとやすみ、ひとやすみ(by 一休さん

休憩度、ちょっとだけ速度を上げて、最後のやや坂道を頂上に向けてGO!

すぐに5号路、6号路との合流点。そちらの道からはアイゼン隊の皆さんがたくさん。1号路とも合流。こちらは町中とほとんど変わらない軽装の皆さんがたくさん…。

面白い山だなあ、高尾山。今、はやり(?)の多様性ってこういうこと?それぞれの好みにあわせて、それぞれの楽しみ方をご提供!

 

頂上着は12時半前くらい。

山頂の看板前に誰かが作ってくれた小さな雪だるまがありました。かわいい。粋だね!(雪だるまの写真撮っておけばよかった、と今後悔…。自分が一緒に写っている写真しかない…)

 

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 雪だるまくん、トリミングしました。その手があった!

 

運良くベンチが空いたので、すかさずゲットして、すぐにお昼ご飯に。景色はご飯の後に見ようっと。

今回は「ハヤシメシ」を用意してきましたよ。ふふ。荒船山で食べた「カレーメシ」がおいしかったので、病みつきに。一応、バリエーションとして、ハヤシメシにしました。

ここで高尾山情報!

なんと、山頂には水道があります!町中の公園にあるみたいなヤツ。(しかし、この日は凍っていて、水出なかった…)水、下界から持って行かなくても大丈夫みたい。

山なのに、すごいなあ、高尾山…。まあ、山頂に水洗トイレも食堂もあるからね…。

 

さて、ハヤシメシ。おいしかったです。でも、次はカレーメシにします。なぜなら、隣でハナちゃんがカレーメシを食べていて、その良い香りで、ハヤシライスのはずが、なんだかカレー味に感じちゃったから!!

カレーの香り、最強!インド人、すごい!日本印度化計画、着々と進行してるらしい…。(この計画については、筋肉少女帯の曲を聴くか、大槻ケンヂオーケンのめくるめく脱力旅の世界」などを読んでみてください)

 

おなかを満たしてから、いざ、頂上からの景色を堪能すべく、ナイスビューポイントへ。

高尾山からは富士山も見えるらしい。天気はけっこう良いので、見えるんじゃないのかしら?

「どこだどこだ、富士山どこだ~!」と騒いでいたら「午前中は見えたよ。今は見えなくなったけど」と近くにいたおじさんが写真を見せてくれました。

…しまった…。ご飯食べる前に景色を見ておくんだった~!

痛恨のミス!

心の目で見よう。あの辺に富士山が見えてる。きっと!とみんなで慰め合いました…。

次回へ向けての反省点。景色は午前中の方がよく見えます。(基本…)

とりあえず新宿ビル街(多分)は見えました。さすが、東京。

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 うっすらビル街。

 

しばらく山頂で遊んでから、午後1時半くらいに下山開始。帰りはさくさく行こう、ということで1号路を選択。

…が、1号路路面凍結!

危険!!

雪がガチガチに凍っているところに、気温上昇で若干溶けていて、最もツルツル滑る状態。

「これは、3号路よりも全然危ないよ!!」とそろりそろり歩く私たち。

「大丈夫ですか~?気をつけてくださいね~」と私が後ろを振り返ると、さながらスノーボードを楽しんでいるかのように颯爽と路面を滑り降りてくるドリーさんの姿が…!!ボードもスキーも不使用なのに!

思わず爆笑!だって、見事だったんだもん!姿勢もスピードも満点!

それを見ていた外国からのお客様も「ぐーーーっど!」と健闘をたたえてくれました。

「滑っちゃったから、ヘタに動くよりそのまま滑り降りた方が良いかと思った…

」と興奮気味に語るドリーさん。転ばなくて良かった!ナイスファイト!

 

凍った道を下ること20分くらい。

2時頃、薬王院到着。階段階段また階段。どんどん下ります。

「これ、登りだったらリタイアだよ。あたし、待ってる、と言うね」とつぶやく雪絵さん。

「今日の3号路選択は大正解でしたね~」と満足げなハナちゃん。

ね~。3号路、楽ちんで楽しかったもんね~。

薬王院では御朱印もらったり、銭洗いで金運をつかんだり(これで、今後お金には困らないはず。ふふ)、なんかの輪っかをくぐって厄除けをしたり、と満喫しまくり。

お坊さんの行列(ホラ貝吹いてた)にも遭遇。

楽しい!

寺社巡りも大好き~。

 

帰りのラストはリフトを選択。

風が無く良い天気だったので、寒さは全然無問題。

足をぶらぶらさせながら、遠くのビル街を眺めつつ下ります。

これも楽しい~。

2人づつに分かれて乗ったので、お互いに手を振ってはしゃぐ私たち。いくつになっても女子だもの。

 

リフトを降りて、京王高尾山駅到着がだいたい3時半過ぎ。

極楽湯でのんびりお湯につかってから帰路につきました。

炭酸湯、気持ちよかったな~。

高尾山、娯楽がてんこ盛りで楽しかった!

一日でこんなにいろいろ満喫できるとは、さすがは大人気の山。軽装でふらっと来た人にも、登山を楽しみたい人にも、寺社巡りを楽しみたいにもぴったりの娯楽を提供。詰まっている…。娯楽が詰まっている!

まさにアミューズメントパーク!

何度でも来たくなる山です。

夏に頂上でビール飲みたいなあ…。

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天狗焼きも食べました。黒豆のあんでモチモチしていて美味。グルメもバッチリです、高尾山!

 

※以前書いた「オーケンのめくるめく脱力旅の世界」のブログ記事。日本印度化計画…。

suishian.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 

楽しいイチゴ狩り

先日、イチゴ狩りに行って参りました。

行ったのは、地元の方から「ここはいいよ!」とおすすめされたG県笑和村(仮)のとある農家さん。

ずっと行きたいと思い続けていて(なにしろ話を聞いたのは数年前)、やっと念願叶いました!

実は笑和村(仮)方面に、冬行くのは初めて。

秋まではかなりの頻度で行っているのですが、(山登ったり、りんご買ったり…)私の車、ノーマルタイヤだから、そこが心配で行けなかったのです…。今回は同僚のハナちゃんが車を出してくれたので、行けました。ハナちゃん、ありがとう!

(冬、スタットレスに履き替えるのは、G県民の常識だそうです…。いいもん、非県民でも)

 

初めて行ってみて、感動しましたよ!

谷川と上州武尊が美しすぎる!!ブラボー!!

こんな景色を毎日見てたら「夏になったら、あの山に登ろう!」と思うよな~。そこに山があるから、登るのね。

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上州武尊。写真では美しさが伝わらないな…。

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ちなみに上州武尊の写真は、道の駅にある見晴台から撮りました。手作り感ありあり…。前日、結構雪が降ったのでこんな感じ。

 

谷川と上州武尊を堪能した後、今日の目的のイチゴ狩りへ。

目当ての農家さんは道の駅の裏手ですごく近い。わーい、楽しみだ~。

一心不乱にイチゴを箱に詰めている農家さんに「イチゴ狩りしたいです」と言うと、「はーい」とプラスチックのカゴを渡され、ハウスに連れて行かれます。

「いっぱい食べてくださいね~」と一言だけ告げ、農家さんはまたイチゴ詰め作業に戻って行きました。(多分)

説明とか一切ナッシング!

時間制限は無く、もう好きなように好きなだけ食べていいらしいです。太っ腹!

ちなみにお値段大人1300円。安い!もう、大好き!

 

さて、狩るイチゴの種類は「やよいひめ」!

G県で強烈にプッシュしているイチゴです。

とにかく甘い!!激甘!孫を見るジジババくらい激甘!

おいしいです!私も強烈にプッシュ!

隣のイチゴ王国 土地木県(仮)のイチゴと比べても遜色ないと私は思う!(が土地木(仮)県民は鼻で笑うんだろうな…

一つ、難点をあげるとすると、色が真っ赤というより朱色…。

見た目で損をしている、というところが、G県の品種らしいな…。不器用なの。

 

こちらのハウスのイチゴはどれもこれも高品質!●疋屋クラス!(ちょっと言い過ぎ?)

他のところでイチゴ狩りをしたこともありますが、出来過ぎてぐじゅぐじゅになっているのがあったり、実が小さかったりして、イチゴ狩りってそういうものなんだと思っていましたが、ここは違う!

まず、粒が大きい!

そして、食べ頃に熟したイチゴだらけ!出来過ぎのイチゴとか全然無いです。どれもこれも「今、最高においしいよ」という状態。(青いのはある)

そして、他に客は全くいない…。私とハナちゃんでハウス貸し切り。

子どもがわらわら遊んでいたので、イチゴ狩りの客なのかな~?と思いましたが、そこのうちの子と近所の子みたいでした…。雪で遊んでた。イイね!

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このイチゴ、みんな私のもの!!という錯覚に駆られる…。

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見よ!この輝き!真っ赤じゃ無いけどね…。

 

だいたい食べ続けること30分。食べたイチゴの数を数えてみたところ、26個でした。

すでにおなかはパンパン。イチゴ汁がリバースしそう…。

粒が大きいので、26個でもう限界…。私、以前他のイチゴ狩りで80個とか食べた気がするけど…。

最終的にもうちょっと粘って、30個食べてフィニッシュ。ハナちゃんは25個くらいでストップしてました。

 

素晴らしかったわ…。

ここのイチゴ狩りを知ってしまったら、もう、他のところには行けないぜよ。天晴!代は満足じゃ!

 

道の駅で足湯を楽しんだりして時間をおいて、少し離れたところにあるワイナリーでご飯を食べました。

ハンティング終盤はイチゴがあふれそうなくらいおなかいっぱいでしたが、ちゃんとお昼ご飯が食べられました…。すごいな、私。そして、イチゴのほとんどは水分なのね…。

ワイナリー周辺は一面の雪景色だったので(ブドウ畑が雪に埋もれて、視界最高)「ここはもしかすると北海道なのかもしれない…」とつぶやくハナちゃん…。

いや、それは言い過ぎ…。

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北海道ではない証に、奥に谷川岳が…!

 

笑和村(仮)とてもいいところです!

春にはさくらんぼ、夏にはレタスを買いに来るぞ~!

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おみやげに買いました。激うま!

犬の本いろいろ

今年は戌年!慶賀新春!

もう一月も末で、完全にタイミングを逃した感があるが、犬が出てくる本ってどんなのがあるかな~とふと思い立った訳であります。

…とは言っても、私は完全な猫派で、猫の本ならいろいろ浮かんでくるが、犬だとイマイチ…。(いや、犬も好きですが)

でも、犬は人類のトモダチ。

古くは日本武尊が道に迷ったときに、道案内をしたなんて話もあり(by日本書紀)、ずっと良き関係を築いてきた。花咲かじいさんにお宝を教えたのも飼い犬だったなあ。ここ掘れわんわん。

犬が関係する本はたくさん読んだ…はず。過去の記憶を振り絞ってみるぜ。

小説、マンガ取り混ぜておおくりします!

 

犬の話というと、ぱっと浮かぶのは「ハチ公物語」とか「犬と私の10の約束」とかの所謂「感動もの」。

そっち方面は私の今までの読書歴では非常に薄いので、1作だけ。(感動もの読むと、ほぼ間違いなく号泣するので…。ちょろい、私)

清水玲子「秘密」2巻。

このマンガは近未来の警察が舞台で、被害者の脳を取り出してその記憶を映像化するMRIスキャンという方法で犯人を特定する捜査が行われる。SF!(だが、そもそもは作者が少女時代に、目に焼き付けた好きな男子の画像をプリントして眺めたい!という願望からきているそうな…)

連続殺人事件の被害者の少年の脳をスキャンしようとしたところ、その少年は全盲であったことがわかり、捜査不能かと思われる。しかし、一緒に被害にあったその飼い犬の脳の映像化が犯人逮捕の決め手になる。

ラスト数ページの、犬(名前はZIP)の記憶映像が、この話の真骨頂。

「総てが やさしさと 愛情に みちあふれていたので 本当に こんなに 世界が美しいのなら 本当に こんなに 世界が愛にあふれているのなら」

このモノローグに清水玲子端麗な絵がきらきらとあふれていて、犯人の倖せでは無い過去との対比が悲しい

ちょろい私はヤラレてしまったよ…。号泣。

 

「感動もの」ではなくても、犬が家族の重要な一員である作品はたくさんある。

宮本輝彗星物語ハンガリーからの留学生を迎える城田家のお話。城田家の一員にはぐうたらビーグル犬のフックがいる。

フックはとにかく争いごとが嫌いで、何かと起こるいざこざを仲裁する重要な役目を担っているのだ。家族が多いとこいう存在は絶対に必要だよね。子はかすがい、じゃなくて犬はかすがい、かしら?

…ずいぶん前に読んだので、これを期にざっと読み返そうと思って、本棚をあさったところ、まさかの未所持…。おおぅ…!!今までずっと持っていると思ってた…。多分、図書館で借りて読んだらしい。

…これを期に買って読もう…。

 

藤井旭「星になったチロ」は子どもの頃に読んだ本。

家族どころか、天文台長さんになった犬のお話。某携帯電話会社のCMを見ると、ちょっとチロを思い出す…。(チロは白い犬なのです)

 

犬は大事な家族の一員で、人間との堅い信頼関係に結ばれているのは間違いないが、「犬は裏切らない」というのは間違いである!!犬も裏切るらしいよ!

佐々木倫子動物のお医者さん」4巻で、「動物は外見で人を決めつけたりしないし、裏切ったりしない」という小林くん(チャラい外見の獣医学部新入生)に対し、菱沼さん(ヘンな院生:登場人物紹介そのまま)は「裏切るわよ」ときっぱりと宣い、「私が成人式でキモノを着たとき 源三(飼い犬)はこわがって 犬小屋からでてきませんでした」というエピソードを紹介するのだった…。結構リアル…。せっかくおめかししたのにね、菱沼さん…。

菱沼さんと源三のエピソードは他にもあって面白いが、このマンガはなんと言ってもハムテル(主人公)とチョビ(笑顔がかわいいシベリアンハスキー。女の子。:登場人物紹介そのまま)である!

こんな風に動物と暮らせたらいいよね。大学だけでなく、バイト先にも研修先にもチョビを連れて行くハムテル…。いつでも一緒、どこでも一緒。

未だに謎なのだが、本当にH大学獣医学部の構内には、あんなに動物がふらふらしているのだろうか…??

 

犬は家族を超えて、時には恋人にも昇格する。

三浦しをん「春太の毎日」(「きみはポラリス」収録)は一緒に住んでいる麻子さんを熱烈に愛している「俺」の毎日を描いた作品だ。

作中、「俺」の正体(?)についてはっきり書かれていないが、金色の毛がツヤツヤした犬である。たぶん。

とにかく大事な麻子さんのために孤軍奮闘する毎日。ちゃんと会話しているのに、麻子さんにイマイチ伝わってない(何しろ犬なので…)ところなんて、その姿が目に浮かぶよう。かわいいな~春太!報われないのね…。イイヤツなのに。

 

こういう犬の一途で愛嬌があるところが、外で頑張ってる女性には最高の癒やしになるのね~。

小川彌生きみはペットは、バリキャリ女性(新聞社勤務)の主人公すみれちゃんが、年下の男の子を拾って飼うお話。…と書くと、なんかヤバいな。

拾った男の子が、昔飼っていた犬「モモ」に似ている、という理由で、「モモ」と名付けて本当にただ癒やしのペットとして一緒に暮らす。(ちなみに途中で本名(ジャイアンの本名と同じ)が出てくるが、それでも徹底して「モモ」と呼んでいる)

いいなあ、すみれちゃん。辛い仕事の後でも、おうちに帰ればモモちゃんが待っててくれるんだよね~。

着ぐるみの体験取材の後に、帰宅してモモちゃんの前で思わず泣いちゃう話があるけど、あれはもらい泣きしたな~。

ドラマも好きでした。もう、だいぶ前になるけど。

うちの近くにもモモちゃん、落ちてないかなあ…。

 

ここまで書いてきて、犬の魅力って、その素直な愛情表現にあるのかもしれない、と思った。

わんわんわん!(おかえり!帰ってきてくれて嬉しい!!待ってたホイ!)

って歓迎されると嬉しいよね。

…それ、大事だなあ…。見習おう。(今更?)

犬に教わることも多いな…。

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 寒くてヒーターから離れない我が家のトリ。

サヨナラ、酉年…。(今更?)

  

 

彗星物語 (文春文庫)

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星になったチロ―犬の天文台長 (ポプラポケット文庫)

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動物のお医者さん (4) (花とゆめCOMICS)

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きみはポラリス (新潮文庫)

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浅間山を眺める

最近の日々の楽しみと言えば、平地から山を眺めることである。

もう、それしかない…。

内陸部であるG県平野部では、冬場は晴天の日が多く、空気が乾燥しているので、遠くまですっきりと見晴らせるのだ。毎日乾燥注意報。

冬場に見る山と言えば浅間山

夏場はほとんど見えないので、浅間がくっくり見えると、冬だな!と思う。

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多分10月終わりの初冠雪のころ。

G県、意外と都会です。

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この日はたまたま同じ場所から夕焼けも撮れました。

 

浅間の何がイイかというと、形が富士山っぽいところ!

(多分、成層火山というタイプ。むかーしむかしの理科の授業で習ったような…)

実は、前に別の山がかぶっているせいなのだが、雪の感じが絵に描いたような富士山。

町中からもどーんと見えるので、迫力がある。

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地元の方ならどこから撮ったかすぐわかる。

 

私の通勤経路には高架になっている場所があり、そこはさながら山の展覧会!

東からちょろっと男体山

どーんと赤城山(ソウルマウンテン)

子持山を挟んで北西にばちこーんと榛名山

その隙間から真っ白な谷川連峰信越国境の山々(ここは、雨晴海岸から見えるという立山連峰を彷彿とさせる)

そして浅間山がすっくと立ち上がり、西側に妙義山荒船山と続く

 

先日、この高架の上で車が詰まり、停車したため、「わーい、じっくり見られるぞ~!男体山の頭がイイ感じだ!」なんてはしゃいでいたところ…

その後、車が全然動かず、大渋滞!(原因不明)

通常、1分くらいで通過する一つ先の信号まで15分以上かかって、遅刻ぎりぎりになったよ…

はしゃいでいる場合じゃなかった…。

普段停車しない高架の上で停まった時点で不審に思おうぜ、私…。

 

それにしても、山に行きたい…。

冬はちょっとさみしい…。

 

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実は、G県東部では富士山も見えます。

ウサギの右手のシルエットが富士山。