「×-ペケ-」新井理恵 その2
引き続き「×-ペケ-」である。
ああ、ネタの宝庫、ペケ……!
ペケのネタで忘れられないモノがもう一つある。
私のまわりの友人たちの間では、最高傑作として名高い名言。
「何はなくても便座カバー」
これである!
内容としては、確か、引越したばかりのうら若き女性が「引越っていろいろ必要で何から買うかわかんないな~」などと言いながら、洋式便座に用を足すために腰掛ける。
「うひょぉっ!」(激しく腰を浮かす)
そして、「何は無くても便座カバー」という永遠の名言をつぶやくのであった……。
そうなのよ!油断しているときに、冷え切った便座の一撃は破壊的とも言えるくらいなのよ……。オソロシイことです。
なので、この教えに忠実に、大学進学と共に一人暮らしを始めたときも、真っ先に便座カバーを買ったね。もちろん、洗い替え用も買って完璧。
おかげで冬でも暖かく用を足せたよ。ありがとう、新井様。
しかし、先日、便座カバーよりももっと大切なモノがあるのかもしれない、という大事件があった。
私の母が夜中にトイレに行こうとしたときのことである。
母はどうしてだか知らないが、電気を付けないで用を足そうとした。
手慣れたモノで、暗闇でも不自由なく、所定の位置に腰を下ろした。
その時である。
「うひょぉっ!」
便座が冷たかったのではない。
それよりも、もっと冷たい衝撃が私の母を襲った!
母のお尻はすっぽりと便器の中へ……!!
なんと、便座が上がったままだったのだ!どうやら、その前にトイレを使用したのが父だったらしい。
後の母の証言によると、ちょうど良い大きさなので、ほどよい感じにぴったりだそうです。
抜くのにけっこう苦労が必要らしい。力が入らない体制だしね……。
ちなみに、冷え切った便器は、そりゃあもう、たとえようもないくらい冷たかった……とのことです。
暗闇の中で、便器にお尻をすっぽりはめて、もがく我が母……。
想像するだけでおかしいってば。こらえきれない。
うはははは!
親不孝で悪いけれど、これは笑わずにはいられないわい!
他人の不幸は蜜の味。
自分の身に起きた事じゃないし、こんなに面白いことはないね!
男性諸氏の皆さん。
使用後は便座を元の位置に戻して置いて下さい。
うちの母よりの痛切なるお願いです。
便座カバーも大切だけれど、それよりも、用を足す前に便座がおりていることを指さし確認。
これ、何より大切なことなり。
ちなみに、母にはこんなことをブログに書いてしまったことは内緒です。
ばれたらどんな目にあわされるか……。