睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

りんご園とヒマヤラ資料館

11月中旬、沼太(仮)にりんごを買いに行ってきました。

お目当ては「ぐんま名月」!(品種名なので、G県の本名(?)そのまま書くぜ!)

数年前から毎年買いに行っています。

とにかく、おいしい、ぐんま名月。

甘さが抜群!

食べた瞬間に「このりんご、すごくおいしいじゃないか…!!」と感動すること請け合い。

うーまーいー!!味皇さまの勢いで!)

G県に生まれてきてよかった!(こちらはアンドレ風に)

 

ぐんま名月は、最近ではG県以外でもかなり栽培されていますが、G県のみで栽培可だった時期は「幻のりんご」と呼ばれ、手に入れるのに苦労しました。でも、当時から密かな口コミで大人気。悪事千里。いや、悪事ではない。

今でも店頭に置いていない農家さんが多いので、私は毎年、事前に連絡して、とっておいてもらっています。

今年も無事に購入できました。嬉しい~。1年ぶりにぐんま名月が食べられるぞ~!

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奥の黄色が「ぐんま名月」。味は抜群ですが、見た目は……。当初、売れなかったそうです。

 

実はG県のりんご品種の登録数は、青森、長野に続いて第3位!

おぜの紅、あかぎ、陽光、新世界、スリムレッド、ハニークイーン

最新の品種、紅鶴はまだ食べたことがないので、わくわくしながら期待しています。(まだ、市場に出回っていないらしい)

そう、私はりんごが大好き。りんご研究にも余念がないです!

岩手の冬恋(はるか)にも興味津々。お取り寄せか…。

 

毎年お世話になっているりんご園さんでは、ぐんま名月以外にもふじとかの紅いりんごをたんまり買い込みました。ふふふ。

車のトランクがりんごだらけになったよ…。いいの。このために空っぽにして行ったんだから。

昨年までの私なら、ここで満足して家路につくところですが、今年は他にも大きな目的がありました。

それは、山田りんご園でりんごを買う!(その1)

そして、ヒマヤラ資料館(山田昇資料館)に行く!(その2)

 

山田昇氏は沼太(仮)出身の登山家で、8000m峰14座のうち9座に12回登頂というスゴイ人。平成元年にマッキンリーで消息を絶つ。享年39歳。

地元では彼の功績を顕彰した大会「山田昇杯」というものまである。(現在は「上州武尊山スカイビューウルトラトレイル」になっている)

その彼のご実家がりんご園で、そこには「ヒマラヤ資料館(山田昇資料館)」があるらしい。

 

という話を聞いて、これは行かなければならないな~とずっと思っていたのでした。

そして、ついに、行きましたよ!ヒマヤラ資料館!

りんご園の入り口では看板犬(?)のハヤタロウくんが、毛繕いしながら出迎えてくれました。(「君はハヤタロウくんかい?」と聞いてみたら、完全無視でずっと毛繕いしてました…。ちょっとさみしい…)

とりあえず、お店でりんごを買い(目的その1達成!)「ヒマヤラ資料館がみたいです」と言ってみたところ「どうぞ~」と非常に簡単に言われました。(目的その2達成!)

基本的に勝手に入っていいらしいです。

リンゴ畑の片隅にありました、ヒマラヤ記念館。小さいけれど結構立派。碑もあったし。

どきどきしながら中に入ると、いきなり目に飛び込む、山田氏が雪山でテントから身を乗り出してモルツを飲む写真!

なんで、いきなりモルツ!凍ってないのか!?

(どうやら、サントリーの佐治さんと知り合いだったみたいです。佐治さんの献辞みたいなものも展示されていました)

 

写真や登山計画や表紙を飾った「岳人」などが展示されていて、結構見応えがありました。登山記録とかも本人が書いたそのままなので、すごく面白い。

また、写真のキャプションに「山田かつて無い早さで登った」などと書かれていて、時代を感じたり…。そろそろ通じなくなるね…。

そもそも「山田昇」なんて名前で登山家になるあたり、もう、運命だね。

 

資料館にはマッキンリーで遭難した時のザイルの一部も展示されていました。

家に帰ってからわかったんですが、一緒に遭難した3人が結び合っていたザイル(アンザイレン)だったんですね。

…現実感のある山の怖さ。

でも、山の魅力にはあらがえないのかな。魔力だな、怖いな。

 

いい資料館でした。

なんか、家族の愛も感じられました。沼太(仮)らしいな。 

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山田りんご園にて。あら、けっこう傷がついてるりんごでしたね。

 

大量のりんごと共に帰宅。

充実の沼太(仮)行きでした。

来年もまたりんごの時期に、じっくりヒマラヤ資料館に行きたいですね。

いや、谷川とか日光白根とか尾瀬とかの帰り道に寄るものよさそう。そうすると、また違った目で見られるかもしれないな~。

あ、来年は武尊も平標も行きたい!!他にも行きたい山は沢山。

この地区には、相当お世話になるに違いない…。

 

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りんご農家さん手作りのアップルパイ♪すごくうーまーいー!!(再び味皇さまで!)

 

稲含山へ登る~絶景、絶景、絶景~

秋も深まる11月半ば。G県西部にある稲含山に職場の仲間7人で登ってきました。

登山口から1時間くらいで登れて、景色が最高!ということでチョイス。

天気は晴れ!私以外の皆さんは晴男、晴女のようです。わーい、ありがとう!

ちなみに、私は全くこの山のことを知らなかったのですが、なんと甘楽町最高峰(1,370m)だそうです!範囲、狭いな…。

 

前日、メンバーである松太郎部長から「稲含山というのは、谷川岳レベルでしょうか?」との質問があり、それに「覚悟して来てね」と返す月子姉さん。

意地悪。

1時間で登れる山ですよ~。

しかし、それを誰も教えないため、松太郎部長は気合いを入れて、1Lの水+500mlの水×2本持参。前回の谷川岳の経験で水がたくさん必要だ、と思ったそうです…。

ちなみに、松太郎部長は「次の山は稲含山です」との連絡を受けて、自らネットで調べ、「上級者」と書いてあったので、ヤバい!!と思ったそうです…。それ、たぶん「稲包山」…。(G県と新型県(仮)の国境にある)

 

当日は前箸(仮)に8:00集合。

高速を利用して、富岡ICに9:00前着。

小幡城下を通過して、道は一気に山道に。

うねうねした細い道になったので「もうすぐ登山口かな~?」なんて話をしていたのですが、全然、登山口に着かない!

行けども行けども山道!!

稲含山の推薦者、梅やん先生が「おお~っというくらい、登ります」と言っていた意味がやっとわかりましたよ…。

そうだよね。1,370mに1時間で登れるんだもん、スタートが高い位置からだよね…。

 

対向車が来たら、絶対にすれ違えない!という位の幅の道をうねうね登ることおよそ30分。なんとか、登山口の「神の池公園」到着。途中、一台も対向車は現れませんでした…。登ってる人、全くいないのでは…とちょっと不安。

ここで、梅やん先生と月子姉さんが合流。

二人がいてくれなかったら、ここが登山口だってわからなかったよ…。だって、ガイドブックには、「駐車 約20台可」と書いてあったけど、20台車が停められるスペースは皆無!

道幅が広くなっているだけでしたよ…。そこに、車停めたけど、路駐感ありあり…。

 

なんだかんだで時間をくってしまい、登りはじめはだいたい10:00。

ちょうどいい感じかな~。

神の池から出発して、すぐに一ノ鳥居。

稲含山は農耕の神として地元に親しまれているようで、稲含神社がまつられているそうです。稲含山の由来は祭神の豊稲田姫が、インドから稲の種を持ってくる際に、口に含んで隠し持ってきた、という伝説によるとか。

インドから口に入れてきたの!?

この由来を聞いたハナちゃんは「それは…種を飲み込むと、翌朝、出てくるというヤツですか?」と言ってました…。インドからで翌朝は厳しくないか…?…ものすごい便秘だったら、それもあるか…??

 

道は落ち葉で埋まっていて、朴のでっかい葉がたくさん落ちていました。

秋の山!うふふ~。

決して急では無いのですが、それなりに傾斜があり、落ち葉が滑るので、割と大変。

足がずっと斜めになっている感じで、「足首、堅いから地味に辛い…」との嘆きも。

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 紅葉もgood!

 

余裕があったので、一ノ鳥居から「夫婦ケヤキ」を見物に行くルートへ。

…この道、全然、人通ってないですね!

踏み固められている感があまりなく、斜面の細い筋をたどって行く感じなので、結構怖い!しかも、足下に生えている草がトゲトゲしてて痛いよぅ…。

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 木が植林されてました。杉かな?

 

15分くらいでたどり着いた先の夫婦ケヤキは…。たぶん、あれかな?という位のものでした…。

「あれだ、ということにしよう」ということに合議で決し、来た道を逆戻り。

夫婦ケヤキから先へは道がありませんでした…。

 

元の道にもどり、10分ほどで「神の水」。要するに、わき水です。とりあえず、飲んでみよう、と順番に飲んでいると、前を行く人々が上流を渡る…。

「この水は、今、飲んじゃいけないんじゃないか!?オレおなかが弱いんだ」とタケさんは決して口をつけませんでした…。まあ、ね…。

(ちなみに、もっと上流に筧がちゃんと設置されていました。飲む場所間違った…)

 

二ノ鳥居をすぎて、そこそこの勾配の道をしばらく登ると、稲含神社(旧秋畑社殿)に到着。(ガイドブックによると、530年創建だそうです)

歩いたので、割と暑くなり、みんな上着を脱いで、しばし休憩。11:00前くらいに出発。

えっちらおっちら登って行くと、山を回り込むように登山道がつけられており、時折、フェンスが設置されていたり、鎖場ならぬトラロープ場が現れたり。(鎖場もありましたが)

「回りこむから、わりとすぐには頂上に着かないですね…。ちっ」

「この回り込む感じがトラヴァースってやつですか?」←違うと思う…

などと、くだらないことを言いながら道を進むこと20分くらい。

稲含神社(下仁田社殿)に到着。

トタンが門(?)を覆っていて、ちょっと雰囲気ぶちこわしですが、社殿は立派でした。

トタンには稲含山を歌った地元の学校の校歌を展示。

こんなにたくさん歌われているのか!愛されてるな、稲含!

(しかし、よく見ると、作詞者 鈴木さんのお名前がたくさん…。同じ方がいくつもの学校の作詞をされたみたい)

 

ここからは頂上まではすぐ!

最後の坂をぐいっと登ると、そこは一気に360度のパノラマ。

絶景、絶景、絶景!!(カイジのナレーション風でお願いします)

山の海だ~!

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 真ん中奥の真っ平らな山が荒船山。登りたいな~。

 

なんと、ここまで私たち以外の登山者に誰一人として会いませんでしたが、頂上には先客がいました。地元高校の山岳部のみなさん。ちょっと安心。

やっぱり、地元に愛されているのねえ、稲含。

 

頂上は地元の皆さんに譲って、稲含神社までちょっと下り、皆、思い思いのラーメンでお昼ご飯。(ラーメンの種類が違うだけで、全員、ラーメン。集団行動!)

山で食べるラーメンはどうしてこんなにおいしいのでしょうか。

うまうま。

私のラーメンは今回、カップヌードルカレー味。下界ではあまり選ばないカレー味を挑戦的にチョイス。カレーのいい臭いすぎるいい臭いが食欲増進だぜ~!

タケさんは、謎肉ビッグ(?)カップヌードルを持参。おお!

月子姉さんは、余ったお湯でコーヒーを沸かしてくれました。おいしい!いつもありがとう!

 

おなかを満たして下山開始。12:30くらいだっかな…。

下りのルートは登りと別ルートを選択(赤鳥居を通るルート)

こっちのルートの方が、道幅広いし、ベンチや階段が整備されていたので、たぶんメインのルートだったみたいです。

こっち通れば他の登山者に会えたのかな…。いや、いなかっただろうな…。

 

鉄塔のすぐ脇を通ったので、おきまりの写真も撮ってみました。

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 ゆがんだ…。どんぴしゃ真下から撮りたかったなあ…。

 

さくさく下り、たぶん45分くらいで神の池公園着。13:30くらいだったかな?

結局、今日は地元高校山岳部以外の人には誰一人会いませんでした。そんなもんなのかしら?なんか、もったいないな~。もっとみんな登ればいいのに。

何しろこの山の絶景は最高にいい!

教えてくれた梅やん先生に感謝だな~。

 

満足感を胸に、こんにゃくパークに寄りつつ帰宅しました。

しらたきシャワー、すごかった…!!

「一発屋漂流記」山田ルイ53世

つい先日、ノベッロフェスタなるワインのイベントに行ってきました。

ノベッロとはイタリア語で「新しい」という意味だそうで、要するにボジョレーヌーボーのイタリア版。もっと、ざっくり言うと、その年の新酒ワインを飲みまくるイベントとのこと。うはは~こいつは良いね!

ワイン飲みまくりも楽しみだったが、実はもっと楽しみにしていたのは、このイベントのゲスト。

髭男爵!!

ルネッサーーンス!!

 

なぜそんなに楽しみにしていたかというと、山田ルイ53世氏のコラム一発屋漂流記」※を拝読しているから。

※書籍化されていません。ネット連載です。

withnews→髭男爵 山田ルイ53世の書いた記事一覧 - withnews(ウィズニュース)

髭男爵は、なんでも、「一発屋オールスターズ選抜総選挙」(選抜してどうするんだろう…??)初代王者という、由緒正しい一発屋

このコラムでは、一発屋として芸能界という大海を泳いでいく姿を、淡々とした文体で、自虐的に笑いを交え、時にもの悲しく、でもなんだか非常に力強く描いている。

とにかく、面白い。色んな人が言っていると思うけど、山田ルイ53世氏(長くて打つのがめんどくさいので、以後「山田氏」)文才あるな~。うらやましいくらい。さすが、元神童。

 

今回のノベッロフェスタのお仕事は、「地方」「酒宴の乾杯要員」「トークショー30分」という、髭男爵一発屋仕事の最たるもの!

これは見逃せない!

是非とも、その一発屋のプロとしてのお仕事を見せてもらおうではないか!

 

会場はアーケード街(ニアリーイコール、シャッター街)の中にもうけられたイベント広場。

イベントは18:00開始だったが、何時に髭男爵が登場するのか不明だったため、とりあえず18:30くらいからスタンバイ。

飲み放題のワインをぐいぐい飲んで寒さをしのいでいると、だんだんと酒精に取り込まれ、ほろ酔いだぜ、ベイベー。早く、髭男爵が登場しないかな~♪

ただ、彼らの芸風から考えると、オープニングの乾杯+ちょっとトークで終了、という可能性が高いかも、とちょっと不安も…。

もう、出番が終わっちゃっていたら悲しい…。

不安を払拭すべく、さらにワインをあおりながら、待つこと30分。

19:00の鐘が鳴ると(比喩的表現)華々しく、髭男爵登場~!!

「東京から素敵なゲスト」「人気芸人さんのあの人です!」的な、山田氏が迷惑がるおきまりの紹介と共に、私の目の前にホンモノの貴族(と召使い)が姿を現す。

(「ひぐちくんさんで~す」と紹介してた…。「くん」まで名前なのね…)

おお!!

周りの純粋な地方民であるG県民は大喜び!

ご本人が、OK!、むしろ積極的に撮影したまえ、とおっしゃっていただいたので、私もお写真を撮らせていただきました。

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ひぐちくんさんはソムリエの資格をお取りになったそうです…。そっち方面にいったか…。

 

トークショーの時間は30分。けっこう長い。

そして、まわりはほぼ酔っ払い。私語が飛び交い、やたら騒がしい「企業パーティ」と同じだ。

おそらく難易度は高い。

しかし、さすが、一発屋のプロ。

つかみは、美声の大音量で「どーもぉーー!」。

若干、場がこなれてきたタイミングで、G県民を喜ばすためのG県ネタ(ソウルカルチャー「●毛かるた」)を投入してきたり、舞台上から下りて、客に話を振るなどの技術が光る。

私は舞台から少し離れた場所に席を取ってしまったが、その位置から乾杯に参加し、時に拍手を送り、大きく手を振って可能な限り参加した!

でも、ちょっと(いやかなり)私語もしてしまった…。途中でワインの補充にも行ってしまった…。寒かったから、燃料を燃やし続けている必要があったのよ。

宴席だもの。(あ●だみつ●風で読んでください)

江戸時代の歌舞伎とか、途中出入り自由で、客席で飲み食いしまくりなので、きっと、こんな雰囲気だったんだろうなあ…。

 

そんなこんなで30分。

最後はみんなで手を振りながら、髭男爵のお二人をお見送り。

ありがとう。G県までわざわざ来てくれて!

楽しかったわ。これが、一発屋の地方営業…!

筆が乗れば、この様子の断片を是非とも「一発屋漂流記」に書いて欲しい。

髭男爵が去ったステージで繰り広げられるマジックショーを見ながら、私は妙に暖かい気持ちでその後のイベントを楽しんだのだった…。

 

でも、こういった「一発屋が頑張ってる…!!」という、運動会のリレーで転んだ子を見るような視点で見られるの、迷惑なんだろうなあ…。

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 ワイン、赤1種類だけじゃなくて、他の味のも飲みたかったよ~! 

「ファミリー!」渡辺多恵子

HAPPY HALLOWEEN!

一応、最初に書いておきますが、今回、久しぶりに全く山に関係ないです。初心に返って(?)読書雑記です。

 

10月31日中にアップできるのかはなはだ心許ないが、今日はハロウィン。

11月からは冬になるので、魔物を払う、というケルト人の風習が始まりらしい。秋の収穫祭の意味合いもあるみたい。

最近、一気に知名度を上げたこの行事だが、私がはじめて知ったのは、渡辺多恵子「ファミリー!」である。

相当前…。ちなみに、1巻の発行は昭和57年4月20日だそうです。(連載自体は昭和56年)

今、1巻を見返してみて、恐ろしい事実を発見した…。

著者紹介部分に、渡辺多恵子さんの生年月日が記載されている…。年齢を知ってしまいました…。そうか、そんな年齢だよね。

少女漫画家って誕生日は公開してるけど、年齢非公開の人が多いと思っていたので…。

ちなみに、勝手に調査を進めたところ、「ファミリー!」全11巻、すべて生年月日が記載されていたが、「はじめちゃんが一番!」1巻からは誕生日のみの表記になっていた…。

他の人のコミックスも見てみたところ、どうやら、フラワーコミックスのマークが花マーク時代は生年月日、Fマーク改変後は誕生日のみになったらしい…。

ちなみに、最近のフラワーコミックスはそもそも著者プロフィールの欄すらない。

時代の流れだなあ…。

そういえば、大昔は本の奥付に作者の住所が書いてあったらしいしねえ…。

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フラワーコミックスマークの変遷。「風光る」だけ、1巻が手近になかったので、中途半端な巻…。

 

と、いきなり関係ない部分に引っかかってしまったが、「ファミリー!」第1巻にハロウィンの話が登場する。

居候のジョナサン(5歳)が英才教育を受けることになり、ハロウィン当日、有名な教授と会うために、「Trick or Treat!」に行けなくなってしまって…という内容。

子どもたちが仮装をして、お菓子をもらいに家々を歩く、という風習をはじめて知って、私もやってみたい!と思ったものだった。

アメリカの子どもはお菓子を大量にもらえていいなあ…と。

さすが、日本の欠食児童にチューインガムやチョコレートをどんどん投げ与えてくれた人種!子どもにはお菓子!という習慣なのかな、アメリカ…。

あ、寅さんも、子どもに「あめ玉でも買いな」と500円札(岩倉具視)をあげていたか…。日本は現金…。

 

「ファミリー!」はアメリカの一般家庭を舞台にしたマンガで、主人公フィーを中心とした家族のエピソードを一話完結型で描いた作品。アニメ化もされた。

登場人物たちも魅力的でわくわくしたが、当時はあまり知らなかったアメリカの生活や習慣がエピソードにちりばめられていて「アメリカって楽しそう!」と胸を躍らせたものだった。

素直にまぶしかったわ、アメリカの生活。

ローラーゲームなるスポーツが人気(ゲームのルールはよくわからん)、とか体温計が華氏だとか(摂氏38度が華氏だと100度超えになるらしい)、バレンタインは男性からプレゼントをするとか(チョコじゃ無いのか!!←当時はモロゾフが仕掛けたことを知らなかった)、創立祭には男女カップルでダンスパーティに参加するとか!!

そういえば、クッキーモンスターなるキャラクターを知ったのもこのマンガだったなあ…。セサミストリート自体を知らなかった。

その後、目がうつろなクッキーモンスターがかなり好きになり、グッズとか買ったりしたなあ。影響されやすい私。

主人公の恋人がゲイ(兄の元恋人)というのも、かなりアメリカンに冒険した設定だった気がする…。兄(美人)もゲイだし…。いや、掲載誌が別コミだったので、地盤はできていたのか?

 

当時、知っている人がごく少人数だったと思われるハロウィンも、今や、急激に日本で浸透。

くっ…どうして、今頃なんだ!?

お菓子をもらいに近所をまわる子どもの年齢ではとっくになくなっているし、仮装パーティで騒ぐ年齢ですら、もう過ぎ去っている…。

年を取り過ぎてしまったようだね…。ふふふ…。

子どもだたら、ブラックジャックとかしたかったな~。黒男!顔を青く塗るの。

若かったら、オスカル(宝塚バージョン)がしたかった…。もちろん、時と場合によっては歌う!(「あ~我が名はオ~スカ~ル」というやつ…)本当はマリーさまがいいけど、仮装が大変そうだからね…(この場合の歌は「青きド~ナ~ウの きしべに~」です)

 

などと、駄文を書いていたら、予想通り、日付が変わってしまった…。

今年もハロウィンも、特に何もしかなったな…。

 

ちなみに、テレビドラマ「フルハウス」もアメリカの一般家庭の生活を垣間見られて好きでした。

D.Jの本名はダナ・ジーンだと知って、「家族もD.Jと呼ぶんだ…アメリカって…」と、軽いカルチャーショックを感じたものでした…。

 

 

那須岳登山~紅葉シーズンなめんなよ~

少し時間がたってしまいましたが、10月の3連休の中日那須岳に行ってきました。

「すぐそばにある!関東の絶景」で真っ赤に染まる那須岳の写真を見て、紅葉シーズンど真ん中に計画。

那須なら近いし。百名山だし。天気も良いみたいだし。

わーい、楽しみだな~。

   

当日、6:00 G県東部発。お隣の県で近いので、だいたいロープウェー乗り場まで2時間くらいのはず。

快調に高速を走り、8時前に那須町着。

すっごく久しぶりに来たので、忘れてましたが、那須って観光地ですね。おしゃれで、ちょっと寄りたいお店がいっぱいあるな~。

でも、今日は登山がメイン!とりあえず、お昼ご飯用のおにぎりを買うべく、コンビニに立ち寄りました。

…棚にはひとつもおにぎりなし…。

ちょうど入荷前の時間帯なのかな?と思い、もう一軒コンビニに寄りました。

またもや、棚にはひとつもおにぎりなし…。

「なんか、運が悪いね~。とりあえず、ぱんぱんになるけど、パンでいいか~」とノムさんと話し合い、パンを購入。

この時、なんかおかしいな~?とは思ったんですよ…。

でも、まだ気づいていませんでした、那須の恐ろしさに。

 

お昼ご飯を仕入れて、ロープウェイに向かって国道17号線をどんどん進むと、道は山道に。

殺生石あたりまでは快調。

「なんか伝説あったよね?」「玉藻の前!狐さま!」なんて会話も楽しく車を走らせていると、だんだん車が混み合ってきました。

「あれ、もしかしてちょっと混んでるのかな~?近いところの駐車場止められないかもしれないね」なんて話しているうちに、車はのろのろ運転になり、すぐにぴたっと停止。だいたい時間は8時半。

全く動かな~い。

まさかの渋滞!

「これ、どこまで渋滞なのかな?」とノムさんに聞いてみると、即座にスマホで調べてくれました。文明の利器。

那須岳の駐車場は紅葉シーズンは朝6時くらいからすでに満車で、空き待ち車で渋滞しているらしい…」と、震える声で調査結果を告げるノムさん

なんと!!

そんなに混むのか、那須岳!!

谷川岳とか、行列で登山するほど混んだ時だって、道も駐車場もスッカスカだったので、そんういうもんだと思ってました!

あかーん、またもや事前の調査不足!猛省!猛省を促すよ、私!

 動かない車の中でうなだれる私たち。

しかし、山道は一本道。もう、どうしようもない。

私の前の車は路線バスで、最後ろの席の人のザックが見えています。

たとえ公共交通機関を使ったとしても、バスが渋滞に巻き込まれるから、回避策は無いらしい…。

「どうしたら良かったのかなぁ…。前泊で、ものすごい早朝に来るしか無かったのかなあ…」

「ネットを見ていると、那須岳は避けて安達太良山に行ったという人がいるよ。つまり、紅葉シーズンはあきらめた方がいい、みたい…」

そうか…。

あのまぶしいくらいの紅い山を見ようと思ったら、それなりの覚悟がいるってことか…。

渋滞にはまっている最中に、雲一つ無い青空に紅く染まった姿がちらちら姿を見せています…。すぐそこにあるのに、まったく近づけないことに涙する私たち。切歯扼腕ってこういう気持ち?

手を伸ばせば掴めそうなのに、その裾に触れることもできないの…。しくしく。

 

なんとかかんとか大渋滞に巻き込まれつつも、9時半くらいに大丸駐車場付近まで到達。もちろん、大丸駐車場は満車。

どこかに留めるスペースが無いか、と探し回ってみたのですが、ナッシング!

駐車のラインなんか関係ない。ほぼ無法地帯。猫の子一匹入る隙間…はあるけど…。

これはもう、仕方が無い、と覚悟を決めて、路駐してしまいました…。すみません。

でも、路駐する隙間を探すのも大変だったのよう。奇跡的に1台分くらい空いてたの。

次来るときは、ちゃんと対策を検討してきます。本当に申し訳ありません。

でも、こんなに混むとわかっているなら、尾瀬みたいに交通規制かけてピストン輸送するとかした方がいいと思いますよ…。

 

大丸駐車場付近からロープウェイまで、山道が整備されていました。てっきり車道を歩いていくと思っていたので意外~。

急な登りでは全くないですが、地味に登っているので、結構キツかった…。一山登ったくらいの感じで汗だくになりました。渋滞で精神的にダメージ受けてたからかな…。

ロープウェイ着がだいたい10時。

まさか、ここまでで4時間かかるとは思ってなかったよ…。紅葉シーズン、おそるべし

 

ロープウェイ自体はさほど混雑しておらず、すぐに乗車。

立ち乗りなんですね~。だから、大人数乗れて大行列にならないのか。(111人乗りだそうです。なんか縁起がいい)

外側に立てば紅葉が眺められたのでしょうが、あいにく場所取りに失敗して内側で吊革?(輪っかじゃなくて、ボール状のものが下がっている)に掴まっていたので、あまり景色は見られませんでした。

……というか、下界では雲一つ無い青空だったのですが、だんだんガスが……。

これは…!今年、3度目の地獄なのか…?

活火山で噴煙と硫黄の香りがただようような山は地獄っぽくなくちゃいけないよね、と山の神様が差配してくれているような…。

無用の気遣いだぜ…。

ロープウェイ到着後、あたりを見回すと真っ白…。やっぱり…。

私はこれから山に登るからまだ楽しみがあるけど、紅葉を眺めるためだけに大渋滞をくぐり抜けてやってきた観光客は悲しいんじゃないかな…。もう、そうしたら、茶臼岳くらいは登るしかないよね。

とみんな思ったかどうかはわかりませんが、茶臼岳への登山道はファミリー登山の方がすごく多かったです。学齢前と思われるお子さんもたくさん。元気いっぱい!

でも、やや離れたところから眺めると、うすら白い岩場でうろうろする幽鬼の群れにしか見えない…。地獄だ…。

 

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幽鬼の群れ…ではなく、登山者の皆様。

 

茶臼岳自体はそれほど険しい訳ではなく、道も整備されているので、登りやすかったです。ずっとザレ場で、あまり変化なし。

 

茶臼岳頂上着はだいたい11時半。ロープウェイ降りてから、1時間くらいかかった感じ。

いい時間だったので、お昼にしました。

今回も父(山男)のバーナーでお湯を沸かし、カップラーメンをいただきましたよ。

おいしい!!

山の上で食べるカップラーメン、おいしいなあ。

ノムさん「カップラーメンはスープ!」と宣言。今回のノムさん名言集その1。

まわりでもみんなバーナーで思い思いのお昼ご飯を作っていて、とってもおいしそうでした。

シャウエッセン(じゃなくて、ちょっとお安く、森の薫りかもしれない…)、じゅーじゅーいっていて食欲をそそります。そういうのもいいなあ。コッペパンに挟んでホットドッグにするの!

 

おなかを満たして、12時過ぎに朝日岳へ向けてGO

本当は茶臼岳→朝日岳→三本槍岳の那須連山縦走に行きたかったのですが、大渋滞による時間ロスのため、どう考えても無理。とりあえず、時間的に朝日岳には行けそうでよかった~。

茶臼岳を下ったところにある峠の茶屋跡からはぐぐっと人が減り、登山者中心に様変わり。

相変わらずガスで真っ白状態ですが、時折、雲が切れると、紅い絨毯がちらちら。

秋風にたなびく雲の絶え間より…(by左京大夫顕輔)

赤く紅葉しているのはモミジじゃなくて、ドウダンみたいでした。あと、ナナカマド。なるほど~!モミジだとしたら、赤すぎる気がしたんだよね。山一面モミジってあんまりないもんね。

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あまり綺麗に撮れなかった… 

 

朝日岳はひたすらゴーロゴーロの茶臼岳とは違い、ドウダンに囲まれた道だったり、結構危険な鎖場があったり、ちょっと滑る粘土質の道があったりで、変化に富んでいて楽しかったです。

急な岩場を登っているときに限って、雲が流れて綺麗な紅葉が見えたりして、「くっ…!なぜ、今なんだ!今は写真をとる余裕がが無いじゃないか!」と悔しがったり…。

「おお、これはなかな危険なトラバースだぜ!」とか言ってみたり…。最近、トラバースという言葉を覚えたので、使ってみたかったの。

 

だいたい2時半くらいに朝日岳登頂~。

あの大渋滞の中、ここまでこれて良かった~!感涙!

大混雑の茶臼岳山頂と違って、人がほとんどいなかったため、ちょっとのんびりしました。でも、ガスで眺望は無し。

頂上で碑とともに写真を撮っていると、ノムさんが「しまった…茄子持ってくればよかった…」と嘆く。

那須岳で茄子!の写真が撮りたかったよう!(涙)」

ノムさんの名言集その2。

 

峠の茶屋跡ではそのまま元来た道を帰ります。

このあたりからガスが晴れてきて、良い天気に!

早めにくだらなくて良かった!

日が当たった朝日岳がすごくカッコいい!

この姿を残せる写真の腕が欲しいぜ…。うう。

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山肌がカッコいい!

 

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 こちらは茶臼岳。茶臼の形??

 

峠の茶屋跡からはロープウェイを使わずに県営駐車場に向けて下ります。

ここから反対方向へ行くと、三斗小屋温泉があるんだよな~。今度来るときは、泊まってみたい!

ここでノムさんから今回もっとも衝撃を受けた発言が…!

「山道ですれ違う人がいると、挨拶するわけなんだけれども、そのすれ違う人が向胃理

(仮名)だったらどうする!?」

「……!!」(言葉をなくすワタクシ)

「彼は趣味が登山らしいのよ!あるかもしれないよね!」

「…そ、それは…こんにちは、と言ったら、返事してくれる可能性があるってことか!?」

「挨拶するよね!?」

「もちろんだとも!ノムさんもちろんであるともよ!」

なんというスバラシイ情報なのか!

今回の最高のノムさん名言集その3!!

 

だいたい4時すぎくらいに県営駐車場着。

まあまあ夕方なのに、混んでました。

売店ではだんごとかを求めるお客さんで行列。

…すごいね、那須の紅葉は…。

上はガスでもやもやしていましたが、下界は晴れで、結構、紅葉がよく見えたのかな~?

そこから車まで徒歩。

朝とは違って、駐車している車もまばらな大丸駐車場付近から、G県を目指しました。

 

通常はここで終わるんですが…まだおまけが…。

夕方5時を回ったころ、山の一本道を下っていると、またもや車がぴたっと停止。

…ま、まさか…!!

帰りも大渋滞でした。那須の町。

町中の幹線道路が大渋滞!

すごい。すごすぎる。

なんとか渋滞に巻き込まれながらたどり着いた日帰り温泉では「今、とても混んでいるので洗い場は15人位待ってます」と言われ(実際には、運良く3人くらいの待ちですみました)、日帰り温泉のレストランに寄ろうとしたら、5分前くらいに閉店。(8時閉店でした。5時前から帰路についているのに、8時にお風呂から上がれていない…)

仕方が無いので、サービスエリアの食事コーナー(いわゆるフードコートってやつです)に行ったら、テーブルの空き待ちが激戦で、まったく空きに入り込めず、10組待ちくらいのレストランでようやくご飯が食べられました…。9時過ぎてました…。

ちなみに家に帰ったのは午前様直前。

…事前調査を怠った私が悪かったです。

紅葉シーズンの那須岳には、たぶん、もう行きません…。

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トトロ!朝日岳の恵比寿大黒岩です。ガスが良い感じに。

「あたらしい登山案内」ホシガラス山岳会

先日、人間ドックに行って来た。

朝からいくつもの検査をぐるぐる回って、最後の方はへろへろ。行く度に思うの。どうして自分で高いお金を払って、こんな辛いことしてるのかなぁ…。

そんなことを思いつつも、一応、病気は怖いので、だいたい毎年人間ドックを受けている。

そして、人間ドックは検査がいくつもいくつもあるので、私は毎回、待ち時間に読む本を持って行く。

今年、選んだ本は、ホシガラス山岳会の「あたらしい登山案内」。

このとき、長編小説も読んでいたのだが(和田竜「村上海賊の娘」)、検査にちょいちょい呼ばれる度に、中断しなくてはならなくなるので、こういう章立て(というのか何なのか…?)が細かくて、写真が多い本の方が良いかな~?と思ってチョイス。

そういえば、昨年の人間ドックの時にもホシガラス山岳会の「一生ものの山道具」を読んでいたな~。

 

「あたらしい登山案内」は、ホシガラス山岳会のメンバーそれぞれが「こういう山が好き!」という山を紹介している登山ガイドだ。

「山小屋の山」や「岩の山」、または「花の山」といった視点でまとめられている。

ふーん、私はどんな山が好きかな~なんて思って読み進める。

「尾根の山」で紹介されている雲取山、是非登りたいな~。富士山、見えるのか~。

 

とすぐに「●●番さ~ん」と検査に呼ばれる。

おっ、山の本に夢中になっていると、検査の合間の待ち時間が全然苦にならないな~。

下手したら、呼ばれたことに気づかないくらいだよ。

 

…視力検査。過去最低記録を更新したぜ…。

「右目 0.●(自主規制)」ですね~と言われて、思わず「おお~っ!!」とよくわからない歓声(?)を上げてしまった…

私、まだ裸眼で生活してるけど、そろそろ無理なのか!?

 

傷心を抱えてふたたび「あたらしい登山案内」に戻る。

「山小屋の山」もいいな~。私、結構、雑なので、「人が使った枕が嫌」とかあんまり思わないな~。でも、できればお風呂があるといいな、などと読み進める。

那須岳三斗小屋温泉、泊まりたい!徒歩でしか行けない温泉宿!

 

わくわくして読んでいると「●●番さ~ん」とまたもやお呼び。

身長体重を計られる。

すると、看護師さん「あ、太りましたね~」。

…!!そうだけど!そうだけど、事実は人を傷つけるんですよ!

おそらく昨年の数値と今年の数値を比較しての素直な感想なんだろうけれど、どうして黙っていられなかったの!

…山だ。山に行って痩せよう…。←たぶん、無理。

 

こうなったら、ちょっとハードに「岩の山」か!?

赤岳様とか燕岳様とか、私にはあこがれの山々!行きたいな~!

そういえば、先日マッサージに行ったら「西穂独標で膝痛めちゃって…。どうしたら、痛くならないですかね…」と言われたな…。マッサージ師に相談されても…。どっちかというと、私が相談したい…。

 

気持ちはすっかり山に行っているが、検査は着実に進んで行く。

呼吸器の検査(?息を思いっきり吐くやつ)を2回リテイク。体力を奪われ、ふらふら…。ふうぅ…。

この検査、とても苦手。毎回「息を思いっきり吐くと、こういう図形を描くはずなんです。こうなるように、頑張ってもう一回!」とリテイクが入る…。1回で終わったことないよ。

 

体力を回復するべく「花の山」の写真を眺める。

尾瀬

尾瀬、好きだ~!

今年は行けなかったな~。来年はアヤメ平に絶対に行こう!

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尾瀬ヒツジグサ

 

この「あたらしい登山案内」と検査のラリーをしばし繰り返すと、恐れていたことが起こってしまった。

「あたらしい登山案内」、読み終わった…!!

くっ…!本の容量が足りなかったか…。

しばし、写真を眺めたり。巻末の「山でよく使われている言葉だけど 今さら聞けない…。 だからこっそり教えます 事典」(わかりやすいタイトル…)を再度読み返してみたりしたが、読み終わったものは読み終わった!

仕方が無いので、和田竜「村上海賊の娘」を手提げから取り出す私。こんなこともあろうかと、一応、読みかけの長編ももってきていたのだ。備えあれば憂いなし。

 

検査も終盤。

残りは胃カメラのみ。

実は今回胃カメラ初体験。

友人や同僚からなんとなく話は聞いているけれど、何されるんだかわからなくて怖い。職場では「鼻からカメラ入れても、よだれがだらだら出る」という人と「いや、別に出ないよ」という二派に分かれて大論争。私、どっちなんだろう…。

高まる緊張!

とりあえず、それから逃避するために「村上海賊の娘」を読む。

…失敗!

ちょうど読んでいたのが文庫本4巻の終盤。木津川合戦の激闘シーン。

えげつないくらい、血しぶきが飛び交っている。甲板が血で塗れると滑るらしい…。

海賊は海に逃れた敵をつり上げて、首をはねるとか…。えぐい。

これから胃カメラの私には、ちょっとあわなかったかも…。

でも、双方に流れが行き来する戦の描写は迫力があって面白いので、ぐいぐい読む。それに、本を読んでないと、不安で緊張するので!

 

ほどなく呼ばれ、人生初胃カメラを体験。

「ふんぬ~っ」という感じだった…。(鼻からだったので)

「とりあえずカメラ画像を見ててください。気が紛れるので」と医者は言っていたけれど、なんかもう、いっぱいいっぱいでそれどころじゃなかったので、とりあえず山の空を思い浮かべてやりすごす…。逃避。

(最初の方に読んだ)雲取山に行きたい!とひたすら念じていたら、なんとか終了。

はあぁ…。来年はレントゲンでいいいかな…。

ちなみに、私はよだれだらだら派であることが判明。

 

とりあえず、今年もなんとか無事終わりました。

後は、結果がよいことを祈るだけ。

来年は読み切らない容量の本を持って行こうっと。

お疲れ様、私…。

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文中で書きそびれましたが、京都の大文字山も行きたいですね!(「街の中の山」)大文字焼きの写真が見つからなかったので、代打、金閣寺。(京都っぽいかな~と)

 

あたらしい登山案内 -趣味と気分で選べる山ガイド-

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  • 作者: ホシガラス山岳会
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「すぐそばにある!関東の絶景」JTBのMOOK

先日、撮りためていた写真データの整理をちょっとだけした。

山に行ったりして「おお~!この景色は写真に残しておかなくては!」と興奮してシャッターを切りまくっていると、写真がどんどんたまっていってしまうのだ。

撮った写真を眺めていると、屋久島、大雨だったな…とか、尾瀬、コンビニ合羽で行ったなとかいろいろ思い出して楽しい。(雨ばっか…?)

楽しいのだが、谷川で見たあの山並みの格好良さとか、高尾山の桜の見事さとか、全然写真で表現できてないことに愕然…。

うう…もっとすごかったんだよ~。

他の方の登山ブログとか見ていると、素敵な写真がいっぱい掲載されてるのに~!!

自分の写真技術の無さが恨めしい…。

カメラ(というか、スマホで撮ってる)の問題もあるかも…。

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尾瀬ワタスゲさん。割と気に入っているけど、あの景色を表現するには、もう一声…。

 

プロのカメラマンが撮った写真は「これはすごい!絶対ここに行きたい!」と思わせる圧倒的迫力と魅力がある。

写真があまりによすぎて、実際に行ってみると「…ほお…」という感想になってしまうことすらある。

(余談だが、私は露天風呂が暖色の照明に照らされている写真にめっぽう弱く、温泉旅館決定の決め手になってます…。時々失敗する)

最近、ちょっと時間があるときに眺めている「すぐそばにある!関東の絶景」(JTBのMOOK)の写真は、「ここは一体どこなんだ~!私にも行けるところかしら!!」と鼻息が荒くなってしまうものばかりだ。

 

那須岳浅間山の紅葉の写真、すごい迫力!(秋なので、紅葉が気になる…)

自然の色でこんなに鮮やかになるのか!?

使い古されている形容詞「降るような」星空が、本当に映し出されている!

見てみたいな、この星空!!

行きたい。この景色が見られる場所へ行ってみたい!

(完全に、発行元のJ●Bの思うツボですがな…)

 

そして、なんと、この写真は「関東の」絶景らしいのだ!

G県(強硬に主張しますが、関東です!!)在住の私にとっては、すぐ近くで見られる絶景のはずなのだ!(関東からアクセスのよい絶景、だそうで、山梨やら長野やら富山がかなりの部分を占めています…看板に偽りありのような気も…)

掲載されている写真は行ったことある場所もちらほら。

…おかしいな、同じ場所に行っているのに、そして、行ったときにはスバラシイ景色を堪能しているのに、全然写真が違う…。

雨晴海岸の写真とか、嘘みたいに立山連峰がくっきりそびえ立ってるよ~!!私が行ったときは山影ナッシング!(季節と天気の問題ですが)こんな、すごい絶景が見えるのか!

赤城の小沼のツツジが、こんなに南国風にかわいいもんだとは!

ツツジを見るために、登った時の私の写真、全然アカン…。

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私が撮った赤城のツツジ…たぶんズームで撮影したので、画素数の問題もある気がする…。

 

でも、打ちのめされるばっかりじゃないの!嬉しいこともあった。

最近、私が撮った中ではこれが一番良いかな~と思っていた写真があるのだが、なんと、この本にもほぼ同じアングルで撮った写真が掲載されていたのだ。(小さい写真だけど)

やっぱ、この角度いいよね!私もいいと思ったの!

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 渾身の一枚。谷川岳。トマの耳へ向かう道から肩の小屋を臨んで。

 

ちなみに、最近もう一つ、私が「この写真スバラシイな」と思っているものがある。

…Windows10のログイン画面の写真!

一体どなたが撮ってらっしゃるのか!!

最近、やむにやまれぬ事情でPCを買い換えたら、必然的にOSがWindows10になっており「ぬう…仕様が変更されすぎていて、よくわからん…」と頭を抱える日々なのだが、このログイン画面の写真については「変えてよかった!」と素直に思う。

本当にこんなところあるの!?と思うほどの絶景の数々。(写真は周期的に変わる。ちなみに今日はコキア?の紅葉写真)

なぜかWindows10さんに「気に入りましたか?」と聞かれるのだが…。これ「気に入ったぜ!」というところをポチッとするとどうなるのかしら?J●B(←「関東の絶景」発行してるとこ)のサイトに飛んじゃうような気がして押せない…。

ポチッとはしていないが、すごく気に入ってますよ~!!

そして、プロのカメラマンってすごいな~、と感動しまくり。

私もこういう写真が撮りたいものだなあ…。どうやったらできるのかしら?それができればプロになれちゃうのねえ…。ふう。

 

素人写真は素人写真なりに頑張るとして、私は一つだけ、劇的にいい写真にみえるようになる裏技を知っている…。

それは、音楽をつけてスライドショーにすること!

不思議なもので、同じ写真でも、全然印象が違う。感動的。

それなので、時々、スライドショーを作成してひとり「ここ素晴らしかったな~」と悦に入っている。

とりあえず、これで満足することにする。

そのとき見た景色への感動は覚えていればいいのさ。そして、また同じ景色を見に行けばいいのだ!

(作ったスライドショーを添付したかったのですが、ファイル形式の問題でできず…)

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榛名に沈む夕日。利根川を添えて。

すぐそばにある!  関東の絶景 (JTBのムック)

 

すぐそばにある! 関東の絶景 (JTBのムック)

 

ちなみに、この本の写真家さんは西田省三氏です。