睡紫庵文庫

身辺雑記をまじえた読書雑記です。

「カラヤンとフルトヴェングラー」中川右介

幻冬舎新書882円。 ついに買ってしまった。 フルトヴェングラー指揮ベートーベン交響曲全曲集!デジタルリマスター版。CD6枚組。 思い切っちゃいました。なんと、1万円もするのよ!いちまんえん! 私のお財布状況からすると、大変な暴挙だ。何してんだ、…

「まほうをかけられた舌」安房直子

フォア文庫567円。 少し前の話になるが、私が働いていた事務所には「女性だけのお食事会」なるイベントが存在した。 何だかよく分からないけれど、季節ごとに、全員強制参加で仕事終了後に食事に行く、というはっきり言って、面倒なイベントだった。 (女だ…

「マンボウ阪神狂時代」北杜夫

新潮文庫476円 どうしちゃったんだ、今年の阪神は!ひゃっほう! 実は、私は小学校時代からの阪神ファンである。 単純な話だが、小学校時代、大阪に一時住んでいたからだ。 あ、でも誤解の無いように言っておきますが、大阪でも阪神ファン以外の人、沢山いま…

「特集・本の雑誌3 活字の愉しみ篇」本の雑誌編集部

角川文庫660円。本の雑誌の総集編です。現在は絶版? 本棚にしまいきれない本に悩まされている人は多い。 私もそんな中の一人だ。 買った本を手放さないのがいけない、と頭では分かっているのだが、古本屋に売るっていうことは「自分の娘とかを女郎屋に売り…

「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子

新潮文庫620円単行本は1.680円 白泉社より勝田文さんが漫画化しています。 そういえば、私は落語が好きな子どもだった。 小学生の頃の私は、「まんじゅうこわい」を覚えて、自らテープに録音とかしていたのだ。恥ずかし~! それにしても、テープというあた…

「異邦人」カミュ

新潮文庫420円他 週一回の更新、というブログとして失格な更新すらままなっていない最近の「紫落庵書庫」だが、その理由は「太陽のせい」である。 いや~あまりにも暑くて、ネットが通じる部屋(=自室)には寝るとき以外行きたくなくてね……。 自室にもク…

「ゆうびんサクタ山へいく」いぬいとみこ

理論社 1,155円(私がもっているのは880円)フォア文庫530円版もあったようですが、現在は絶版。 私が小学生だったころ、近所の子どもの中で流行ったことがある。 それは、ク●ネコヤ●トの宅急便の配達車に登下校中に出会ったら「家まで乗せていっ…

「沈黙の春」レイチェル・カーソン

最近、私は園芸に夢中だ。 植木鉢で観葉植物とか多肉植物とかバラとかを育てているだけなので、今流行の「ガーデニング」ではない。そんな小じゃれたモノは私には似合わない。ただの園芸だ。 昨年あたりから、いろいろ育て出したのだが、昨年は大失敗。 ……ミ…

「走れメロス」太宰治

人間みな、どうしてだか分からないが、頭にこびりついて離れない単語、というのがあると思う。 私の場合、その単語は「セリヌンティウス」だ。 太宰マニアの皆さん以外は、あまり覚えている人がいないだろうが、「走れメロス」中の、メロスの友人の名前だ。 …

「できるかなV3」西原理恵子

嬉し恥ずかしボーナスをいただいたので、体重計を買った。 かねてより念願の、体脂肪とかいろいろ計測できる、TA●ITAのインナースキャン。 これ、すごいよ! ただ、体重計の上に裸足で載るだけで、体脂肪から基礎代謝から内臓脂肪から骨量まで測定してくれる…

「きょうはなんのひ?」瀬田貞二作 林明子絵

そういえば、うちの両親の結婚記念日がもうすぐだ。 だからと言って、父母そろって「ああ、そういえばそうだったねえ」という程度の感慨しかなく、目下大喧嘩中なので(理由は些細といえば些細だが、まあ、喧嘩するよねえ、という感じの理由)、だからどうと…

「巴里の憂鬱」シャルル・ボードレール

先日、職場で思いがけない落とし物(?)が発見された。 私の職場はとある公園内に設置されており、地元の人たちの散歩コースとして親しまれている。 その公園内に、一応、フランスのノルマンディー地方(ブルゴーニュ地方であるとの説もあり)のこじゃれた…

「オトナ語の謎。」糸井重里監修

つい先日まで、新潮ケータイ文庫で毎日配信される「オトナ語の謎。」を楽しみにしていた。終わってしまって残念である。 あまりに楽しかったので、文庫本も購入してしまった。 だったら、始めから本買えば安上がりだったのにねえ……。ばか、私のバカ。まあ、…

「月魚」三浦しをん

先日、蔵書の整理を行った。 床積みになっていた本を、どうにか収納せねばならん、という決死の覚悟の元、丸2日間かけての大掃除を敢行したのだ。 ものすごく疲れた……。 極度の疲弊のため、食事すら喉を通らなくなったよ。晩ご飯1回分だけどさ。 私は基本…

「最後の喫煙者」筒井康隆

喫煙者にとって最近の世相は日々辛さの度合いを増しているらしい。 私は喫煙しないが、もし喫煙者だったら、こんな迫害の日々には耐えきれず、さっさと禁煙してしまうことだろう。←吸わない人間だからこそ、こういうことが言えるのかもしれないですけどね。 …

「幸福の王子」オスカー・ワイルド

今年も我が家の軒に、ツバメが巣を作った。 現在、5羽の雛が孵ってちぃちぃ鳴いている。かわいい~。 先日、この雛たちの写真を撮ろうとカメラを向けたところ、親鳥にえらいこと威嚇攻撃されてしまった。ちっ。いいじゃないか、家主はこっちなのよ!軒を貸…

「そういうふうにできている」さくらももこ

先日、テレビを見ていたら「T●T●」の社長が出ていた。 ウォシュレットの成功譚を語る、という最近流行のプロジェクトX的な番組なのだが、彼がすごく興味深い発言をしていた。 「中国ではT●T●=高級ブランドで、ウォシュレットのある家庭は上流である、という…

「くまのパディントン」マイケル・ボンド

このあまりにも有名な児童書は、私の中で「崎陽軒のシュウマイ」としっかり結びついている。 なぜならば、小学生だった私がこの本を大阪梅田の紀伊國屋書店で買ってもらったとき、一緒に「崎陽軒のシュウマイ」を購入。そのシュウマイを本の入った紙袋の上に…

「照柿」高村薫

今、私はとても疲れている。 年度替わりは毎年の事ながら、とにかく仕事が山ほどある。「藤原さーん、紙、無くなったよ~」などど、暢気にプリンターの前で宣う上司の首を絞めてやりたいくらいだ。自分で補給してくれ!(または、同様の状況で自分の印刷する…

「鳥頭紀行 ジャングル編」西原理恵子 勝谷誠彦

先日、ネットで新聞を読んでいて、驚くべき訃報を目にした。 「鴨志田譲さん死去」 ええっ……!!鴨ちゃんが……!! アル中で入院していたことは知っていたが、癌だったとは。 大学時代、うっかり「まあじゃんほうろうき」を購入してしまって以来、西原理恵子…

「エラいところに嫁いでしまった2 夫婦激闘編」槙村君子

ウォンテッド!ジャクソン社のアールグレイ! 今日の私はとても睡眠不足である。 昨日、深夜2時までネットの海をさまよっていたからなのだが、ネットで何をしていたかというと、ジャクソン社のアールグレイ(紅茶)を探していたのだ。 アールグレイは私の一…

「おちゃめなふたご」エニド・ブライトン

この季節になると、予備校のテレビCMが増える。 なんか、とっても露骨だが、確かに今しか必要のないCMだ。 たくさんある予備校のCMの中で、私の一番のお気に入りは「両●予備校」である。 必ず山本陽子さんが「ドゥー ユア ベッス !」というかけ声で締める、…

「建築家の自邸」

最近、とても気になっていることがある。 それは、日曜の朝に渡辺篤史に出会えない!ということである。 以前は、だらーっと起きて、何となくついているテレビに目を向けると、渡辺篤史がヘンテコでおしゃれな家を探訪している姿に出会ったというのに! 一体…

「老人と海」ヘミングウェイ

「老人と海」を「ああ、マグロと格闘する漁師の話ね」と簡潔に言ってみると、なぜだかすごく笑われる。 「確かに漁師の話だけどさ~。そう言っちゃ身も蓋もないじゃん」なんて言われる。 でも、本当にそういう内容じゃないか!私は間違ってないぞ! どうも、…

「星へ行く船」新井素子

我が家のオカメインコの名前は「竹千代」という。 もちろん出所は徳川家の嫡男からだ。お坊ちゃまです!と主張している感じ。 ショップで購入した際に「多分男の子です」と言われたので、こんな名前にしてみた。 が、後にメスであったことが判明……。 がーん…

「サザエさんをさがして」朝日新聞be編集部編

先日、友人宅を訪問していたところ、テレビで「サザエさん」をやっていた。 見るともなしに、ぼんやり友人と喋ったりしていたところ、私の耳にカツオのとんでもないセリフが飛び込んできた。 「マスオ兄さん!専務さんにお弁当をあげて、出世に結びつけなよ…

「アンの愛情」モンゴメリ

「赤毛のアン」ことアン・シャーリーは「女の子の永遠の憧れ」らしい。(新潮文庫の100冊のアオリ文句より) 確かにあの「パフスリーブが着たいのよ!」とか「黒髪って素敵」などと独自の夢見がちな感性を発揮するアンの少女時代は、なんかきらきらしている…

「ゲバラ日記」チェ・ゲバラ

新年あけて、今年の私は日記をつけることにした! 頑張るぞ~!と言いつつ、多分続かないだろう、とすでに冷めている私って……。 こんなことではいかん。頑張るぞ。おう。 私は日記を書きたい、という欲求がすごく強い。 何故かと考えてみると、歴史の勉強を…

「笑うカイチュウ」藤田紘一郎

最近、とても尊敬している人がいる。 それは、さかなくんだ。 今までは「変な人だな~」と思うだけで、特別にどう、という気持ちは無かった。 けれど、先日、朝日新聞で連載されている「いじめられている君へ」という特集にさかなくんが執筆した。 内容もと…

「杜子春」芥川龍之介

「子どもには、絶対に「パパ」「ママ」とは呼ばせない!」 と、前の職場の人が力説していた。(ちなみに男性です) 「じゃ、なんて呼ばせてるんですか?」と聞いたところ「「お父さん」「お母さん」に決まっているじゃないか!」と力強く宣言。 「でもさぁ………